アライグマによる農作物や住宅への被害は年々深刻化しており、「自分で捕獲して被害を止めたい」と考える方も少なくありません。
しかし、アライグマは法律で規制された動物であり、正しい手続きを踏まずに捕獲すると罰則の対象となる場合があるため注意が必要です。
本記事では、アライグマを合法的に捕獲するための法的知識から、罠の選び方や効果的なエサの使い方、捕獲後の適切な対処法まで詳しく解説します。
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アライグマを合法的に捕獲するための基本知識
アライグマの捕獲を検討する際、最初に理解しておくべきなのは法律による規制です。
アライグマは「特定外来生物」に指定されており、鳥獣保護管理法と外来生物法という2つの法律によって捕獲や取り扱いが厳しく制限されています。
こうした法的なルールを知らずに行動すると、善意の駆除であっても違法行為となりかねません。
まずは捕獲に関わる法律の基本を押さえておきましょう。
なぜ許可なしの捕獲は法律違反になるのか
日本では、野生の鳥獣を捕獲する行為は原則として鳥獣保護管理法によって禁止されています。
この法律は在来種だけでなく外来種にも適用されるため、アライグマであっても無許可での捕獲は認められません。
背景には、むやみな捕獲を許すと生態系のバランスが崩れたり、捕獲行為に伴う事故が発生したりする危険性があるためです。
ただし、アライグマは特定外来生物にも指定されているため、自治体の指導を受けた者であれば狩猟免許がなくても捕獲に従事できる仕組みが用意されています。
いずれにしても、まずは所轄の自治体(鳥獣害対策部署)への相談が第一歩となることを覚えておきましょう(久留米市「特定外来生物 アライグマによる被害を防ごう!」)。
野生動物の捕獲には通常、鳥獣保護法に基づく狩猟免許(わな猟)が必要ですが、外来生物法に基づく特定外来生物の防除では、自治体等による技術指導を受けた者なら有免許者でなくとも捕獲に従事できます。
鳥獣保護管理法と外来生物法の規制内容
アライグマの捕獲に関わる法律は、主に鳥獣保護管理法と外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)の2つです。
鳥獣保護管理法は野生鳥獣の保護を目的としつつ、有害鳥獣の駆除に関する規定も設けており、捕獲には行政からの許可が求められます。
一方、外来生物法はアライグマのような特定外来生物について、飼育・栽培・保管および運搬を原則禁止としています。
これは、外来種が逃げ出して生態系や農業に被害を与えることを防ぐためであり、野外で捕獲したアライグマを生きたまま持ち帰る行為も「運搬」にあたるため違法となる点に注意が必要です(環境省「何が禁止されているの?(外来生物法)」)。
特定外来生物に指定されたアライグマは、飼育・保管・運搬が原則禁止されています。野外で捕まえた個体を許可なく持ち帰ることはできません。
無許可捕獲で科される罰則の具体例
法律に違反してアライグマを捕獲した場合、どのような罰則が科されるのか具体的に確認しておきましょう。
鳥獣保護管理法に違反して野生鳥獣を捕獲した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます(環境省「野生鳥獣の違法捕獲の防止」)。
さらに外来生物法違反となれば、無許可での運搬や野外への放出に対して3年以下の懲役または300万円以下の罰金という厳しい罰則が定められています。
「被害に困っていたから」という理由は法的には通用しないため、必ず正規の手続きを踏んでから捕獲に臨むことが大切です。
- 鳥獣保護管理法違反:1年以下の懲役または100万円以下の罰金
- 外来生物法違反(運搬・放出など):3年以下の懲役または300万円以下の罰金
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アライグマの捕獲許可の取得手順と必要な申請書類
アライグマを合法的に捕獲するためには、行政への申請手続きが欠かせません。
手続きの流れは自治体によって異なりますが、一般的には担当窓口への相談から始まり、申請書類の提出、審査を経て許可取得という流れになります。
ここでは、多くの自治体で共通する基本的な手順と必要書類について解説しますので、具体的な内容はお住まいの市区町村に確認してください。
自治体の担当窓口への問い合わせ方法
アライグマの被害や捕獲に関する相談は、お住まいの市区町村の担当部署が窓口となります。
担当部署の名称は自治体によって異なり、「環境課」「農政課」「生活環境課」「鳥獣害対策係」など様々な名称が使われているのが現状です。
どこに問い合わせればよいかわからない場合は、市区町村の総合窓口に電話して「アライグマの被害について相談したい」と伝えれば、適切な部署を案内してもらえます。
相談の際には、被害の状況(いつ・どこで・どのような被害があったか)を具体的に伝えられるよう準備しておくとスムーズに進むことが多いです。
有害鳥獣捕獲許可申請に必要な書類一覧
捕獲許可を申請する際には、いくつかの書類を提出する必要があります。
自治体によって様式や必要書類は異なりますが、一般的には以下のような内容が求められることが多いです。
申請書には捕獲の目的や期間、使用する罠の種類などを記載するほか、被害状況を証明する写真や図面の添付を求められる場合もあります。
書類に不備があると許可取得が遅れる原因となるため、事前に担当窓口へ確認しながら準備を進めましょう。
- 有害鳥獣捕獲許可申請書(自治体指定の様式)
- 捕獲計画書(捕獲場所・期間・方法などを記載)
- 被害状況がわかる資料(写真、見取り図など)
- 土地所有者の同意書(自己所有地以外に設置する場合)
- 本人確認書類(運転免許証など)
申請から許可取得までにかかる期間の目安
申請書類を提出してから許可が下りるまでの期間は、自治体や申請内容によって数日から数週間程度と幅があります。
被害が深刻で緊急性が高い場合は、比較的迅速に対応してもらえることもありますが、書類の審査や現地確認が必要な場合は時間がかかる傾向にあります。
また、一部の自治体では「防除従事者講習会」への参加を条件に、狩猟免許がない方でも捕獲に従事できる制度を設けているところもあります。
例えば茨城県では、県が開催する講習会に参加することで、許可なく年間を通じて県内全域でアライグマの捕獲が可能になる仕組みが用意されています(茨城県「アライグマを捕獲しています」)。
- 申請から許可取得まで:数日〜数週間程度
- 繁忙期や書類不備があると遅延する可能性あり
- 自治体の講習会参加で手続きが簡略化される場合もある
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アライグマ捕獲に使う罠の種類と特徴
許可を取得したら、次は捕獲に使用する罠(わな)を選びます。
アライグマのような中型獣の捕獲には、一般的に「箱わな」「囲いわな」「くくりわな」などが使用されます(農林水産省「野生鳥獣被害防止マニュアル(中型獣類編)」)。
なかでも箱わなは、対象となる動物が罠内のエサに引き寄せられて入ると扉が閉まる仕組みで、比較的安全に捕獲できるため一般的に多く用いられています。
ここでは、主に箱わな(アニマルトラップ)について詳しく解説します。
箱罠(アニマルトラップ)の基本構造と仕組み
箱罠は金属製のワイヤーや板で作られた箱型の捕獲器具で、アライグマが内部に入るとトリガーが作動して扉が閉まる仕組みになっています。
構造はシンプルで、入り口となる扉部分、動物を誘い込むためのエサを置くスペース、そして扉を作動させるトリガー機構の3つの要素で構成されています。
アライグマは体長40〜60cm程度、体高20〜30cm程度あるため、このサイズに対応できる箱罠を選ぶことが重要です。
小型のネズミ用やイタチ用の罠ではアライグマには小さすぎて役に立たないため、必ず対象動物に適したサイズを選びましょう。
箱わな・囲いわなは、対象種がわな内のエサに引き寄せられ、エサを食べると扉や柵が閉まる仕組みです。
踏板式と吊りエサ式の違いと選び方
箱罠のトリガー機構には、大きく分けて「踏板式」と「吊りエサ式」の2種類があります。
踏板式は、罠の奥に設置された板をアライグマが踏むことで扉が落ちる仕組みで、折りたたみ型の箱罠に多く採用されています。
一方、吊りエサ式は罠の内部に糸を張り、アライグマがエサを取ろうとして糸に触れると扉が作動する仕組みで、ワイヤーメッシュ型の頑丈な箱罠に多く見られます。
手軽さを重視するなら踏板式の折りたたみ型が扱いやすく、長期間繰り返し使用するならワイヤーメッシュ型の吊りエサ式が耐久性の面で優れているといえます。
- 踏板式:折りたたみ型に多い。設置が簡単で初心者向き
- 吊りエサ式:ワイヤーメッシュ型に多い。耐久性が高く繰り返し使用に適している
罠を自治体から無料で借りる方法
多くの自治体では、アライグマなどの有害鳥獣対策として箱罠の無料貸し出しサービスを実施しています。
貸し出しを受けるには、前述の有害鳥獣捕獲許可申請を行うか、自治体が実施する講習会に参加するなどの条件を満たす必要があります。
借りられる罠の数や貸出期間は自治体によって異なるため、事前に担当窓口に確認しておきましょう。
罠を借りる際には、職員から設置方法やエサの選び方について説明を受けられることが多いため、不明点があればその場で質問しておくと安心です。
罠の貸し出しを受ける際は、開閉方法や安全な取り扱いについて、必ず職員から説明を受けましょう。
購入する場合の価格相場とおすすめサイズ
箱罠を自分で購入する場合、価格は製品の品質やサイズによって異なりますが、アライグマ用の箱罠は5,000円〜20,000円程度が一般的な相場です。
安価な折りたたみ式のものは数千円から購入できますが、耐久性や強度に差があるため、購入前に口コミやレビューを確認することをおすすめします。
サイズについては、アライグマが余裕を持って入れる大きさ(奥行き60〜80cm、幅25〜30cm、高さ25〜30cm程度)を目安に選ぶとよいです。
小さすぎると警戒して入らない可能性があり、大きすぎると設置や移動が困難になるため、適切なサイズ選びが捕獲成功の第一歩となります。
- 折りたたみ型:5,000円〜10,000円程度
- ワイヤーメッシュ型:10,000円〜20,000円程度
- 推奨サイズ:奥行き60〜80cm、幅・高さ各25〜30cm程度
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罠にエサを仕掛けて誘引する方法
箱罠を設置しただけでは、アライグマを効率的に捕獲することはできません。
アライグマを罠の中へ誘い込むためには、適切なエサを選び、正しい位置に設置することが重要です。
アライグマは雑食性で様々な食べ物を好みますが、特に引き寄せられやすいエサの種類や設置のコツを知っておくと捕獲率が大きく向上します。
ここでは、エサの選び方から設置方法まで詳しく解説します。
アライグマが好む食べ物の傾向と特徴
アライグマは甘いものや油分を含む食べ物を特に好む傾向があります。
雑食性のため果物、穀物、肉類など幅広い食べ物を口にしますが、捕獲用のエサとしては甘い香りがするものや油の匂いがするものが効果的とされています。
また、アライグマは手先の感覚が鋭いため、硬くてコロコロした形状のエサは見つけやすいという特徴もあります。
こうした習性を理解したうえでエサを選ぶと、より効率的に誘引できるようになります。
アライグマは手先の感覚が鋭く、硬くてコロコロした形状のエサを見つけやすいとされています。
捕獲実績の高いおすすめエサランキング
実際の捕獲現場で効果が高いとされるエサを、おすすめ順に紹介します。
エサの選び方次第で捕獲率は大きく変わるため、複数の種類を試してみることをおすすめします。
| 順位 | エサの種類 | 特徴・設置のポイント |
|---|
| 1位 | キャラメル菓子+ピーナッツバター | 甘い香りと油分でアライグマを強く誘引。排水溝ネットに入れて罠内に吊るすと効果的 |
| 2位 | 揚げ物(揚げパン、フライドチキンなど) | 油の香りが広がりやすい。踏板の奥にペグで固定すると確実に踏ませられる |
| 3位 | バナナなどの甘い果物 | 皮を剥いて設置。傷みやすいため2日程度で交換が必要 |
| 撒き餌 | ドッグフード | 罠の周囲に撒いて誘導。硬くコロコロしているため見つけやすい |
- 排水溝ネット(100均で購入可)にエサを入れて吊るすと、エサの散らばりを防げる
- エサは3〜7日おきに新鮮なものと交換する
使ってはいけないエサと誤捕獲を防ぐ工夫
効果的なエサがある一方で、使用を避けるべきエサもあります。
肉や魚などの生鮮食品は傷みやすく、腐敗臭が逆効果になることがあるほか、衛生面でも問題が生じやすいため控えましょう。
また、被害に遭った農作物(スイカやトウモロコシなど)をエサに使うと、アライグマに「この場所にはおいしいものがある」と学習させてしまい、かえって被害を助長する危険性があります。
さらに、ネコやタヌキなど他の動物が誤って罠にかかる「錯誤捕獲」を防ぐため、アライグマが特に好む甘い系のエサを選び、猫缶など他の動物も好むエサは避けることが大切です。
エサの設置位置と交換頻度のポイント
エサを置く位置は、アライグマが確実にトリガー機構を作動させる場所に設置することが重要です。
踏板式の罠であれば、踏板の奥にエサを固定することでアライグマが奥まで入り込んで踏板を踏むよう誘導できます。
吊りエサ式の場合は、罠の中央付近にエサを吊るし、アライグマがエサを取ろうとして糸に触れるように配置しましょう。
エサの交換頻度は種類によって異なり、バナナなど傷みやすいものは2日程度、キャラメル菓子やドッグフードは3〜4日程度、揚げ物は1週間程度を目安に新鮮なものと交換します。
- 踏板式:エサは踏板の奥に固定(ペグや針金を使用)
- 吊りエサ式:罠の中央付近に吊るす
- 罠の周囲にも撒き餌を置いて罠へ誘導する
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捕獲成功率を上げる罠の設置テクニック
罠とエサを用意しても、設置場所や時期を誤ると捕獲率は大きく下がってしまいます。
アライグマは警戒心が強く賢い動物であるため、彼らの行動パターンを理解したうえで戦略的に罠を設置することが成功への近道です。
ここでは、捕獲成功率を高めるための設置テクニックを具体的に解説します。
アライグマの行動パターンと通り道の見極め方
アライグマは夜行性で、主に夜間に活動してエサを探し回ります。
水辺や森林を移動経路として利用することが多く、川沿いや用水路周辺、林の縁などに足跡が残っていることがあります。
アライグマの足跡は5本の長い指がある特徴的な形状をしているため、泥地や柔らかい土の上で探すと見つけやすいです。
また、糞(フン)や食べ散らかした痕跡、建物への侵入口なども通り道を特定する手がかりになります。
- 水辺(川沿い、用水路、池の周辺)に足跡がないか
- 建物の床下や軒下に侵入した形跡がないか
- 糞や食べ残しが落ちている場所はないか
- 5本指の特徴的な足跡が残っていないか
捕獲に適した設置場所の具体例
罠の設置場所は、アライグマの通り道付近で、かつ「アライグマが安心してエサを食べられる場所」を選ぶことがポイントです。
具体的には、壁沿い、屋根の下、縁側の下、軒下の外壁側などが適しているとされています。
日光が当たる場所はエサが傷みやすく、鳥にエサを食べられてしまう可能性もあるため、日陰で雨が当たらない場所を選びましょう(茨城県「アライグマの捕獲に係る箱わな設置に関するアドバイス」)。
天井裏に侵入している場合は、侵入口付近に設置することで効率的に捕獲できることがあります。
- 壁沿いや軒下など、周囲が囲まれた場所
- 日陰で雨が当たらない場所
- 侵入口付近(天井裏への入り口など)
- 獣道がある藪の中
3月〜6月の春季が捕獲に有利な理由
アライグマの捕獲は3月〜6月の春季が最も効果的とされています。
この時期は冬を越えて野外のエサが少なくなっているため、罠に仕掛けたエサの魅力が相対的に高まり、アライグマが誘引されやすくなります。
また、アライグマの出産時期は4〜5月頃であり、母親と子どもを同時に捕獲できる可能性があることも春季が推奨される理由です。
母アライグマを捕獲できれば、その年の繁殖を抑制して被害の拡大を防ぐ効果が期待できます。
罠を固定して転倒や脱走を防ぐ方法
アライグマは力が強く、捕獲後に罠の中で激しく暴れることがあります。
罠が固定されていないと転倒して扉が開いてしまったり、引きずって移動されてしまったりする恐れがあるため、ペグや杭を使って地面にしっかり固定しておくことが大切です。
また、罠の側面や上面を板やケースで覆い隠すと、アライグマの警戒心を和らげて捕獲率が上がることがあります。
こうした工夫一つで捕獲の成否が変わることもあるため、設置後も状況を観察しながら改善を重ねていきましょう(茨城県「アライグマの捕獲に係る箱わな設置に関するアドバイス」)。
- ペグや杭で罠を地面に固定する
- 平らな場所に設置してガタつきを防ぐ
- 側面・上面を板やダンボールで覆い隠す
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アライグマが罠にかからないときに見直すべきポイント
罠を設置してもアライグマがなかなか捕まらないことは珍しくありません。
アライグマは学習能力が高く警戒心が強い動物であるため、罠の存在に気づいて避けている可能性があります。
捕獲できない状態が続く場合は、設置場所やエサの種類など、いくつかのポイントを見直してみましょう。
設置場所が適切かどうかを再検討する
数日間(3日〜10日程度)設置しても捕獲できない場合は、まず設置場所を変えてみることを検討しましょう(茨城県「アライグマの捕獲に係る箱わな設置に関するアドバイス」)。
アライグマの通り道から外れている場所や、人や車の往来が多く落ち着かない場所では、警戒して近づかない可能性があります。
足跡や糞などの痕跡を改めて調査し、より確実にアライグマが通過する場所を特定することが大切です。
獣道がある藪の中で大量に捕獲できた事例もあるため、建物周辺だけでなく敷地内の草むらなども候補として検討してみてください。
板やケースで側面・上面を隠す工夫が捕獲率アップにつながることがあります。
エサの種類や鮮度を変えてみる
同じエサを長期間使い続けると、アライグマが飽きてしまったり、鮮度が落ちて香りが弱くなったりすることがあります。
捕獲できない場合は、エサの種類を変えてみることで状況が改善することも少なくありません。
例えば、キャラメル菓子で反応がなければ揚げ物に変えてみる、または複数のエサを組み合わせてみるなど、試行錯誤を繰り返すことが大切です。
新鮮なエサは香りが強く誘引効果も高いため、定期的な交換を怠らないようにしましょう。
- エサの種類を変えてみる(甘い系 → 油分系など)
- 複数のエサを組み合わせる
- 鮮度を保つため定期的に交換する
センサーカメラで状況を確認する方法
罠の近くにセンサーカメラ(トレイルカメラ)を設置すると、アライグマの行動パターンや罠への反応を映像で確認できます。
センサーカメラは動物の体温に反応して自動的に撮影を開始するため、夜間のアライグマの動きも記録可能です。
「そもそもアライグマが罠の近くに来ているのか」「エサだけ取られていないか」「設置方法に問題はないか」といった点を映像で確認できるため、改善策を立てやすくなります。
罠と併用することで、より効果的な捕獲が期待できます。
センサーカメラは数千円〜数万円で購入可能。撮影データをもとに設置場所やエサの改善点を見つけられます。
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アライグマを捕まえたあとの正しい対処法
罠でアライグマを捕獲できたら、次は適切な後処理を行う必要があります。
アライグマは特定外来生物であるため、捕獲後の取り扱いにも法的な制限があるほか、感染症のリスクもあるため慎重な対応が求められます。
ここでは、捕獲後に取るべき行動と注意点について解説します。
捕獲後すぐに自治体へ連絡すべき理由
アライグマを捕獲したら、速やかに許可を受けた自治体の担当部署へ連絡しましょう。
多くの自治体では、連絡を受けると職員や指定業者がアライグマの回収に来てくれます。
捕獲したアライグマを長時間放置することは、動物福祉上の問題があるほか、暴れて罠が破損したり、近隣住民に不安を与えたりする恐れもあります。
自治体によっては回収や処分を対応していない場合もあるため、捕獲前に回収方法についても確認しておくと安心です。
わなにかかった個体の長時間の放置は動物福祉上の問題があるため、わなは毎日見回ることが推奨されています。
生きたまま運搬してはいけない法的根拠
特定外来生物であるアライグマは、生きたまま許可なく運搬することが法律で禁止されています(環境省「外来生物法に関するQ&A」)。
これは、運搬中に逃げ出して生態系への被害が拡大することを防ぐための規制であり、善意の行動であっても違反すれば罰則の対象となります。
もし自治体の指示で自分で移動させる必要がある場合は、必ず担当部署に確認のうえ、指示に従って対応してください。
不用意に捕まえた場合でも、その場ですぐに放すのであれば規制対象とはなりませんが、被害対策の観点からは放獣せずに自治体へ相談することをおすすめします(環境省「外来生物法に関するQ&A」)。
野外で捕まえた特定外来生物を生きたまま持ち帰ることは「運搬」に該当し、法律違反となります。
捕獲したアライグマに近づく危険性
捕獲されたアライグマは非常に興奮しており、人間に対して攻撃的になることがあります。
罠の中で激しく暴れ、金網の隙間から手を出して引っかいたり噛みついたりする恐れがあるため、安易に近づくことは避けましょう。
ここでは、捕獲したアライグマに近づく際の具体的なリスクについて解説します。
噛みつきや引っかきによるケガのリスク
アライグマは見た目の可愛らしさとは裏腹に、鋭い爪と歯を持つ野生動物です。
捕獲されて興奮状態にあるアライグマは、罠の隙間から手を伸ばして攻撃してくることがあります。
噛みつきや引っかきによるケガは深刻な傷になる可能性があり、傷口から細菌が侵入して感染症を引き起こす危険性もあります。
どうしても罠に近づく必要がある場合は、厚手の牛革製手袋を着用し、慎重に作業を行ってください。
捕獲されたアライグマは非常に緊張・興奮しています。不用意に近づくと罠の隙間から手を出して攻撃してくるため、十分な注意が必要です。
狂犬病やアライグマ回虫など感染症の脅威
アライグマは、狂犬病やアライグマ回虫など危険な感染症を媒介する可能性がある動物です。
狂犬病は発症すると致死率がほぼ100%という非常に危険な病気であり、日本国内では現在発生していませんが、海外から侵入するリスクは常に存在します。
アライグマ回虫は、卵を口から摂取すると幼虫が体内を移動して目や脳に達し、視力障害や神経障害を引き起こす恐れがあります。
万が一アライグマに噛まれたり引っかかれたりした場合は、傷口を流水でよく洗い、速やかに医療機関を受診してください。
アライグマが媒介する可能性のある主な感染症には、狂犬病、アライグマ回虫症、レプトスピラ症などがあります。いずれも重篤化する可能性があるため、直接の接触は避けましょう。
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アライグマの捕獲後に欠かせない清掃・消毒と再侵入対策
アライグマを捕獲して終わりではなく、被害箇所の清掃・消毒と再侵入を防ぐ対策が欠かせません。
アライグマが残した糞尿には病原菌や寄生虫の卵が含まれている可能性があり、放置すると健康被害につながる恐れがあります。
また、侵入経路を封鎖しなければ、別のアライグマに再び入り込まれてしまう可能性が高いため、根本的な対策が必要です。
糞尿の除去と消毒作業の正しい手順
アライグマが住み着いていた場所には、大量の糞尿が残されていることがあります。
清掃作業を行う際は、必ずマスク、ゴーグル、手袋を着用して、糞尿に直接触れたり粉塵を吸い込んだりしないよう注意してください。
糞は乾燥すると崩れやすくなり、アライグマ回虫の卵を含む粉塵が舞い上がる恐れがあるため、霧吹きなどで湿らせてから除去することをおすすめします。
糞尿を除去した後は、次亜塩素酸ナトリウム系の消毒剤で被害箇所を十分に消毒し、汚染された断熱材などは廃棄することが望ましいです。
- マスク・ゴーグル・手袋を必ず着用する
- 糞は霧吹きで湿らせてから除去する
- 除去後は消毒剤で十分に消毒する
- 汚染された断熱材等は廃棄を検討する
庭や家庭菜園を守る電気柵の設置方法
農作物への被害を防ぐためには、電気柵の設置が効果的な対策の一つです。
電気柵は、アライグマがワイヤーに触れると電気ショックを受ける仕組みで、一度痛みを経験させることで心理的に近寄りにくくさせる効果があります。
家庭菜園から大規模農場まで幅広く使用されており、アライグマ対策としては地上から10cm、15cm、15cm、15cmの間隔で4段張りにするのが基本とされています。
地面からの潜り込みを防ぐため、最下段のワイヤーは地表に近い位置に設置することがポイントです。
- ワイヤーは地上から10cm、25cm、40cm、55cmの高さに設置(4段張り)
- 最下段を低くすることで潜り込みを防止
- 定期的な点検と草刈りで漏電を防ぐ
屋根裏や床下への侵入口を封鎖するコツ
建物内への再侵入を防ぐためには、侵入口となる隙間を物理的に封鎖することが最も確実な方法です。
アライグマは直径10cm程度のわずかな隙間でも侵入できるため、屋根裏への通気口、床下の換気口、軒下の隙間などを重点的にチェックしましょう。
封鎖には金網やパンチングメタルなど、アライグマの力では突破できない丈夫な素材を使用することが大切です。
ただし、侵入口をすべて特定するのは難しいため、不安がある場合は専門業者に点検・施工を依頼することをおすすめします。
- 屋根裏への通気口、換気扇周辺
- 床下の換気口、基礎と外壁の隙間
- 軒下の隙間、破損した外壁
- 雨どいや配管周辺の開口部
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自力捕獲と専門業者依頼どちらを選ぶべきか
アライグマ対策を検討する際、「自分で捕獲するか、専門業者に依頼するか」で迷う方は多いことと思います。
自力での対応にはコストを抑えられるメリットがある一方、手続きの手間や安全面でのリスクも考慮する必要があります。
ここでは、それぞれの選択肢を比較しながら、状況に応じた判断のポイントを解説します。
自力で対応した場合にかかる時間と労力
自力でアライグマを捕獲する場合、許可申請から捕獲、後処理までのすべてを自分で行う必要があります。
まず自治体への相談と申請手続きに数日〜数週間かかり、罠の設置後も毎日の見回りが欠かせません。
捕獲できるまでの期間は状況によって大きく異なり、数日で捕まることもあれば数週間以上かかることもあります。
さらに捕獲後の連絡や、糞尿の清掃、侵入口の封鎖まで含めると、想像以上の時間と労力がかかることを覚悟しておく必要があります。
罠は毎日見回る必要があり、捕獲できるまで継続的な管理が求められます。
専門業者に依頼する5つのメリット
専門の害獣駆除業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。
自力での対応に不安がある場合や、迅速な解決を望む場合は、業者への依頼を検討する価値があるといえます。
- 許可申請の代行:面倒な手続きを業者が代わりに行ってくれる
- 専門知識に基づく効果的な捕獲:罠の設置場所やエサの選定を最適化できる
- 捕獲後の処理も任せられる:回収から処分まで一括で対応
- 感染症リスクの回避:アライグマとの直接接触を避けられる
- 再侵入防止策も提案・施工:侵入口の封鎖や清掃・消毒まで依頼可能
業者に依頼した場合の費用相場
専門業者に依頼する場合の費用は、罠の設置と捕獲・回収を合わせて3万円〜5万円程度が一般的な相場です。
内訳としては、罠の設置費用が2万円前後、捕獲したアライグマの回収費用が1万円前後というケースが多く見られます。
ただし、被害状況や対応範囲によって費用は大きく変わるため、複数の業者から見積もりを取って比較することをおすすめします。
侵入口の封鎖や糞尿の清掃・消毒まで依頼する場合は、別途費用がかかることが一般的です。
| 作業内容 | 費用相場(税込) |
|---|
| 罠の設置 | 約20,000円前後 |
| 捕獲・回収(1頭あたり) | 約10,000円前後 |
| 侵入口封鎖 | 別途見積もり |
| 清掃・消毒 | 別途見積もり |
費用は地域や業者によって異なります。必ず事前に見積もりを取り、作業内容と料金を確認しましょう。
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アライグマ捕獲でよくある質問(FAQ)
アライグマの捕獲を検討している方から寄せられることの多い質問について、回答をまとめました。
初めて捕獲に挑戦する方が疑問に思いやすいポイントを中心に解説していますので、参考にしてください。
Q1:アライグマは夜行性だが昼間でも捕獲できる?
結論から言えば、昼間でも捕獲は可能です。
アライグマは主に夜間に活動しますが、これは罠が24時間作動しているため、夜間に罠に入ったアライグマを翌朝発見するケースが多いということです。
エサのにおいに誘われて日中に活動することもあり、特に子育て中のメスや若い個体は昼間でも行動することがあります。
罠は常時設置しておき、毎日定期的に見回りを行うことで、時間帯を問わず捕獲のチャンスを逃さないようにしましょう。
Q2:罠を仕掛けてから捕獲までどのくらいかかる?
捕獲までの期間は状況によって大きく異なり、数日で捕まることもあれば、数週間以上かかることもあります。
アライグマの個体数や警戒心の強さ、罠の設置場所やエサの種類など、様々な要因が影響するため、一概には言えません。
3日〜10日程度設置しても捕獲できない場合は、設置場所やエサを見直すことが推奨されています。
焦らず根気よく取り組むことが大切であり、改善を重ねながら捕獲を目指しましょう。
Q3:アライグマ以外の動物が誤ってかかった場合の対処法は?
罠にはアライグマ以外の動物(タヌキ、ネコ、ハクビシンなど)が誤ってかかる「錯誤捕獲」が発生することがあります。
錯誤捕獲が起きた場合は、すみやかにその動物を放獣(放してあげる)する必要があります(農林水産省「野生鳥獣被害防止マニュアル(中型獣類編)」)。
在来種であるタヌキなどは鳥獣保護管理法で保護されており、許可なく捕獲・殺傷することは違法となるためです。
放獣の際も動物に近づく危険性があるため、扉を開けて自然に出ていくのを待つか、難しい場合は自治体や専門業者に相談してください。
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特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
まとめ
アライグマの捕獲は、法律で定められた手続きを踏んで行う必要があり、無許可での捕獲は罰則の対象となる可能性があります。
まずはお住まいの自治体に相談し、必要な許可を取得したうえで、適切な罠とエサを使って捕獲に臨みましょう。
捕獲後は自治体への連絡と適切な処理を行い、糞尿の清掃・消毒と侵入口の封鎖まで実施することで、再び被害に遭うリスクを減らせます。
自力での対応が難しい場合や、確実かつ迅速な解決を望む場合は、専門の害獣駆除業者への依頼も有効な選択肢です。
アライグマによる被害は放置すると拡大する傾向にあるため、早めの対策を心がけてください。
アライグマは体重5~7kgと大型で力が強く、屋根裏に侵入すると建物への被害が深刻になります。断熱材の破壊、配線の損傷、天井板の破損など物理的被害に加え、溜め糞による悪臭と建材腐食も問題です。特に注意すべきはアライグマ回虫などの寄生虫リスクで、糞に含まれる虫卵が人体に入ると重篤な症状を引き起こす恐れがあります。「おうちのミカタ」では、外来生物法に基づく適切な駆除と、自治体との連携による捕獲許可取得、そして徹底した清掃消毒で、アライグマ被害を根本から解決します。
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まずは調査にてご状況を確認させてください。