ネズミは壁を登る?壁の中に巣を作ることも!侵入経路のパターンと対策を解説

ネズミ

2025.11.12

「最近、高い場所でネズミを見かけるけれど、ネズミって壁を登れるの?」

ネズミは小さな体で床を這い回るイメージがありますが、実は壁を登ることができる種類も存在します。

特にクマネズミやハツカネズミは優れた身体能力を持ち、垂直な壁面も難なく登ってしまいます。

この記事では、ネズミの身体能力や壁を登るメカニズム、高所での被害パターンと効果的な対策方法について解説します。

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ネズミは壁を登る?身体能力を解説

結論から言えば、ネズミの多くは壁を登ることが可能です。

特に家屋に侵入する「イエネズミ」と呼ばれる3種類のうち、クマネズミとハツカネズミは優れた壁登り能力を持っています。

一方でドブネズミは水平移動を得意とし、壁を登ることは苦手な傾向にあります。

ここでは、ネズミが壁を登れる理由とその身体能力について詳しく解説していきます。

なぜ小さなネズミが垂直な壁面を登れるのか、その秘密を探っていきます。

ネズミが壁を登れる理由とは?

ネズミが壁を登れる主な理由は、鋭い爪と柔軟な体、そして優れたバランス感覚にあります。

ネズミの爪は鋭く、壁面の微細な凹凸にもしっかりと引っかかるため、垂直な面でも安定して移動できるのです。

また、ネズミの体は非常に柔軟で、腹部を壁に密着させることで体重を分散させています。

長い尻尾も重要な役割を果たしており、バランスを取る際の支えとして機能します。

特にクマネズミは後ろ足の指が長く、物をつかむ能力が高いため、より巧みに壁を登ることが可能です。

さらに、ネズミは軽量な体と強靭な筋肉により、自重を支えながら素早く移動できます。

これらの特徴が組み合わさることで、ネズミは人間には不可能な壁登りを実現しているのです。

ネズミのジャンプ力・バランス感覚など身体能力

ネズミの身体能力は、その小さな体からは想像できないほど優れています。

一般的なネズミは垂直に約1メートル、水平では1.2メートルもジャンプすることが可能です。

クマネズミは特に高い身体能力を持ち、水平ジャンプでは2メートル以上飛ぶこともあります。垂直な壁を時速3キロメートルで登ることができ、その敏捷性は目を見張るものがあります。

尻尾は単なる装飾ではなく、空中や着地時のバランス調整に重要な役割を果たしているのです。

また、ネズミは綱渡りも得意で、電線や細いロープの上を難なく移動できます。

このような優れた身体能力により、ネズミは家屋のあらゆる場所に侵入し、被害をもたらすのです。

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壁を登るなど…高所に出没するネズミの種類

日本の家屋に侵入するネズミは、主にドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。

これらのネズミは「イエネズミ」と総称されますが、それぞれ異なる特徴と生態を持っています。

特に壁を登る能力に関しては、種類によって大きな差があります。

ここでは、各種類のネズミの特徴と高所への侵入能力について詳しく解説します。

自宅でネズミ被害に遭った際の種類判別にも役立ちますので、ぜひ参考にしてください。

クマネズミ:運動能力が高く高所が得意

クマネズミは3種類のイエネズミの中で最も運動能力が高く、壁登りを得意とするネズミです。

体長は16~23センチメートル程度で、しなやかな体と長い尻尾が特徴的です。

  • 電線を綱渡りし、垂直な壁を素早く登る
  • 2メートル以上の水平ジャンプも可能
  • 屋根裏や天井裏など、建物の高い場所を好んで巣を作る
  • 警戒心が強く、罠にかかりにくい

このため、マンションの高層階でも容易に侵入でき、都市部での被害報告が増加しています。

夜間に天井から物音がする場合はクマネズミの可能性が高いと考えられます。

黒~茶褐色の体色で、耳が大きく、しっぽが胴体より長いのが外見上の特徴です。

ハツカネズミ:小型で壁や配管にも侵入

ハツカネズミは体長5~10センチメートルと最も小型のイエネズミです。

その小さな体を活かし、わずか1センチメートルの隙間からでも侵入することができます。

壁登り能力はクマネズミには劣るものの、軽い体重を利用して垂直な面も登ることが可能です。

特に配管や壁の内部など、狭い空間への侵入を得意としています。

農村部での被害が多いとされていましたが、最近では都市部でも目撃例が増えています。

好奇心旺盛でおとなしい性格のため、人間の生活圏に適応しやすいのが特徴です。

灰褐色の体色で、大きく丸い耳と短いしっぽが外見上の特徴となっています。

ドブネズミ:基本は地面を這い回るが例外もあり

ドブネズミは体長18~25センチメートルと最も大型のイエネズミです。

基本的に地面を這い回ることを得意とし、垂直方向の移動は苦手とされています。

しかし、完全に壁を登れないわけではなく、条件によっては低い壁面を登ることもあります。

主に床下や下水道、地下などの低い場所を好み、水辺での生活に適応しています。

泳ぎが得意で、下水管を通って便器から室内に侵入することもあるため注意が必要です。

茶褐色~灰色の体色で、太い体と小さな耳が特徴的です。

どう猛な性格で、人間やペットに対して攻撃的になることもあります。

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壁以外にネズミが登る・侵入する場所は?6つのパターン

ネズミは壁だけでなく、家屋のさまざまな場所を利用して侵入してきます。

その小さな体と優れた身体能力により、人間が想像もしない経路から室内に入り込むことがあります。

ここでは、壁以外でネズミが登ったり侵入したりする6つの主要なパターンを解説します。

これらの侵入経路を知ることで、効果的な対策を立てることができます。

ご自宅の点検をする際の参考にしていただければ幸いです。

柱や家具を使って屋内を移動

ネズミは家の中の柱や家具を巧みに利用して移動します。

木製の柱は表面に適度な凹凸があるため、ネズミにとって登りやすい対象です。

食器棚や本棚、タンスなどの大型家具も、ネズミの移動経路として利用されています。

  • 壁に沿って配置された家具は、高所への中継地点となる
  • 家具の配置を見直すことで、移動経路を断つことが可能
  • 定期的に家具の裏側を確認し、ラットサインをチェック

特に壁に沿って配置された家具は、ネズミが高所へ移動する際の中継地点となります。

ソファやベッドなどの低い家具でも、ネズミは裏側や下部に隠れて移動することがあります。

配管・パイプをよじ登って侵入

配管やパイプは、ネズミにとって格好の侵入経路となります。

給水管や排水管、ガス管などの内部は、ネズミが手足を突っ張って登れる太さであることが多いです。

特にキッチンや浴室の配管は、食料や水分につながっているため頻繁に利用されます。

エアコンの排水管や室外機への配管も、ネズミの侵入口として要注意です。

配管の導入部分にできる隙間は、わずかでもネズミの侵入を許してしまいます。

古い建物では配管の劣化により穴が開いていることもあり、そこから侵入されるケースもあります。

配管まわりの点検と隙間の封鎖が、ネズミ対策の重要なポイントとなります。

ケーブル・電線を伝ってベランダや屋根裏へ

電線やケーブルは、ネズミにとって空中の通路として機能します。

クマネズミは綱渡りが得意で、細い電線の上でもバランスを取りながら移動できます。

家の外に張られた電線を伝い、2階のベランダや屋根に到達することは容易です。

インターネットケーブルやテレビのアンテナ線も同様に利用されています。

建物の高い位置にある窓やベランダが侵入口となるため、高層階でも油断はできません。

電線の引き込み口付近は特に要注意で、わずかな隙間でも侵入の原因となります。

ケーブルが密集している場所は、ネズミの隠れ家にもなりやすいため注意が必要です。

壁の中を移動することも可能

壁の中は、ネズミにとって安全な移動経路であり、巣を作る場所でもあります。

最近の住宅では断熱材が壁の中に詰められており、ネズミが掴みやすい環境になっています。

一度壁の中に入り込まれると、家中のどこにでも移動できるようになってしまいます。壁の中のネズミを駆除するには、専門的な知識と技術が必要となります。

配管や電線なども壁の中を通っているため、これらを足場にして上下の移動が可能です。

壁の中でネズミが移動する音は、特に夜間に「カサカサ」という音として聞こえることがあります。

換気口や配管の導入部、ブレーカーボックスなどから壁の内部に侵入します。

木や垣根から建物へアクセス

庭の木や垣根は、ネズミが建物に接近する際の足場となります。

もともと森林で暮らしていたネズミにとって、木登りは得意分野です。

建物に接した木の枝から、屋根や2階の窓へと簡単に移動できます。

特に実のなる果樹は、エサ場としても利用されるため注意が必要です。

垣根や塀も、ネズミが地面から高所へ移動する際の中継地点として利用されます。

建物から1メートル以上離れた位置に木を植えることで、侵入リスクを減らせます。

定期的な剪定により、建物に接触する枝を除去することも重要な対策です。

換気口やひさしの下などからの侵入

換気口は、ネズミの侵入口として最も注意すべき箇所の一つです。

フタやフィルターが付いていない換気扇は、停止時に羽の隙間から簡単に侵入されます。

  • 床下の通気口のカバーが劣化していないか
  • ひさしの下や出窓の下に隙間ができていないか
  • 雨戸の戸袋やシャッターボックスに穴がないか
  • 換気扇にフタやフィルターが付いているか

これらの場所は人目につきにくく、ネズミが安心して侵入できる環境となっています。

定期的な点検と適切な対策により、これらの侵入経路を封鎖することが大切です。

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ネズミが登ることができない箇所は?

ネズミは優れた身体能力を持っていますが、すべての場所を登れるわけではありません

材質や構造によっては、ネズミでも登ることができない箇所があります。

これらの特性を理解することで、より効果的なネズミ対策を講じることができます。

ここでは、ネズミが登れない場所の特徴と、それを利用した対策方法について解説します。

建物の設計や改修時にも参考になる情報をお伝えします。

ツルツルした壁やステンレス面は登れない

ネズミは表面がツルツルした材質を登ることができません

ステンレスやプラスチック、ガラスなどの滑らかな面では、爪が引っかからないため登れないのです。

これらの材質は、ネズミの侵入を防ぐ際に有効な選択肢となります。

  • 配管にステンレス製のカバーを取り付ける
  • 表面の汚れや油分を定期的に清掃する
  • 新築やリフォーム時に戦略的に配置する

例えば、配管にステンレス製のカバーを取り付けることで、ネズミの登攀を防げます。

ただし、表面に汚れや油分が付着すると、それが足がかりになることもあるため注意が必要です。

ネズミ返し・防鼠ブラシの効果

ネズミ返しは、古くから使われている効果的な対策の一つです。

円錐形や円盤状の構造により、ネズミが登ってきても途中で滑り落ちる仕組みになっています。

電柱や支柱に設置されることが多く、配線や建物への侵入を防ぐ効果があります。

防鼠ブラシは、硬い毛を密集させた構造で、ネズミが通り抜けられないようにするものです。

配管の隙間や換気口などに設置することで、侵入を効果的に防げます。

これらの対策グッズは市販されており、比較的簡単に設置できるのも利点です。

ただし、設置場所や方法を間違えると効果が薄れるため、適切な使用が必要となります。

素材や構造で登れないケース

ネズミが登れない構造として、オーバーハング(逆勾配)があります。

上部が張り出した構造では、ネズミは体を支えることができず登れません。

また、極端に太い柱や配管も、ネズミが抱きつけないため登りにくくなります。

金属製の滑り止めのないはしごや、垂直に立てたアルミ板なども効果的です。

建物の設計段階でこれらの要素を取り入れることで、侵入リスクを減らせます。

既存の建物でも、後付けでこれらの構造を追加することは可能です。

専門業者に相談すれば、建物に合わせた最適な対策を提案してもらえます。

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壁の中・屋根裏などに住み着いたネズミを放置するリスク

壁の中や屋根裏にネズミが住み着いた場合、放置すると深刻な被害につながります

「そのうちいなくなるだろう」と考える方もいますが、ネズミは一度住み着くと自然にいなくなることはほとんどありません。

むしろ繁殖により数が増え、被害は拡大していく一方です。

ここでは、ネズミを放置することで生じる具体的なリスクについて詳しく解説します。

早期対策の重要性を理解し、適切な行動を取るための参考にしてください。

騒音によるストレス・睡眠妨害

ネズミは夜行性のため、人が寝静まった深夜に活発に活動します。

壁の中や天井裏から聞こえる「カサカサ」「トトト」という足音は、睡眠を著しく妨げます

特に繁殖期には「キーキー」という甲高い鳴き声も加わり、騒音レベルはさらに上がります。

慢性的な睡眠不足は、日中の集中力低下や体調不良の原因となります。

精神的なストレスも蓄積し、ノイローゼに陥るケースも報告されています。

子どもや高齢者のいる家庭では、特に健康への影響が懸念されます。

騒音問題は時間が経つほど悪化するため、早期の対策が不可欠です。

近隣住民への被害

ネズミ被害は自宅だけでなく、近隣住民にも影響を及ぼす可能性があります。

集合住宅では、壁や天井を通じて隣接する部屋にもネズミが移動することがあります。

騒音被害も壁を通じて近隣に伝わり、トラブルの原因となることがあります。

また、ネズミの繁殖により個体数が増えると、周辺の家屋にも被害が拡大します。

悪臭やダニ・ノミの発生も、近隣に迷惑をかける要因となります。

地域全体の衛生環境悪化を防ぐためにも、早期の駆除が必要です。

近隣との関係を良好に保つためにも、ネズミ対策は重要な責任といえます。

フン尿・病原菌・ダニによる健康被害

ネズミは多くの病原菌を保有し、フン尿を通じて感染症を媒介します。

壁の中や屋根裏に蓄積されたフン尿は、悪臭の原因となるだけでなく、深刻な健康被害をもたらす可能性があります。

ネズミの体にはダニやノミも寄生しており、これらが室内に拡散すると二次的な被害も発生します。特に免疫力の低い子どもや高齢者は、感染症のリスクが高くなります。

ここでは、ネズミが媒介する主な感染症について詳しく解説します。

健康被害を防ぐためにも、適切な対策が必要です。

ハンタウイルス感染症:重症肺疾患や腎障害の原因に

ハンタウイルス感染症は、ネズミのフンや尿に含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。

初期症状は発熱や頭痛など風邪に似ていますが、急速に重症化することがあります。

肺症候群型では急性呼吸不全を引き起こし、致死率は30~40%と非常に高いです。

腎症候群型では急性腎不全を発症し、適切な治療を受けなければ命に関わります。

特に屋根裏や床下など、ネズミのフンが蓄積しやすい場所での作業時は要注意です。

マスクや手袋を着用し、十分な換気を行いながら清掃することが重要です。

感染を防ぐためにも、ネズミの早期駆除が必要となります。

レプトスピラ症(ワイル病):ネズミ尿から感染する細菌性疾患

レプトスピラ症は、ネズミの尿に含まれる病原菌による感染症です。

皮膚の傷口や粘膜を通じて感染し、重篤な場合は黄疸や腎不全を引き起こします。

初期症状は発熱や筋肉痛ですが、重症化すると肝臓や腎臓に障害が生じます。

水たまりや湿った場所に病原菌が残存しやすく、素足での接触は危険です。

治療が遅れると致死率は20~30%にも達するため、早期発見が重要となります。

ネズミの尿で汚染された場所は、適切な消毒が必要です。

感染リスクを減らすためにも、ネズミの駆除と環境改善が不可欠です。

サルモネラ菌:下痢や嘔吐を引き起こす食中毒の原因菌

サルモネラ菌は、ネズミのフンを通じて食品や調理器具を汚染します。

汚染された食品を摂取すると、激しい下痢や嘔吐、腹痛などの症状が現れます。

特に乳幼児や高齢者では重症化しやすく、脱水症状に注意が必要です。

ネズミが台所に侵入すると、食品への汚染リスクが格段に高まります。

調理器具や食器も汚染される可能性があるため、使用前の確認が重要です。

食品は密閉容器に保管し、ネズミの侵入を防ぐ対策が必要となります。

定期的な清掃と消毒により、感染リスクを最小限に抑えることができます。

E型肝炎ウイルス:免疫力の低い人に重症化リスク

E型肝炎ウイルスは、ネズミのフンを介して感染する可能性があります。

通常は軽症で済むことが多いですが、妊婦や免疫力の低下した人では重症化リスクが高まります。

症状は黄疸や倦怠感、食欲不振などで、肝機能障害を引き起こします。

妊婦が感染すると流産や死産のリスクも報告されています。

ネズミのフンで汚染された水や食品を摂取することで感染が広がります。

衛生管理の徹底と、ネズミの侵入防止が重要な予防策となります。

感染が疑われる場合は、早期に医療機関を受診することが大切です。

鼠咬症(そこうしょう):ネズミにかまれることで発症

鼠咬症は、ネズミに直接かまれることで感染する細菌性疾患です。

傷口から病原菌が侵入し、発熱やリンパ節の腫れ、発疹などの症状が現れます。

治療が遅れると関節炎や心内膜炎などの合併症を引き起こすことがあります。

ネズミは追い詰められると攻撃的になり、人間をかむことがあります。

特にドブネズミは体が大きく、かむ力も強いため注意が必要です。

かまれた場合は、傷口を流水でよく洗い、速やかに医療機関を受診してください。

素手でネズミを捕まえようとせず、適切な道具を使用することが重要です。

ノミ・ダニ媒介の皮膚炎やアレルギー:ペットや人への影響も

ネズミに寄生するノミやダニは、室内に拡散して二次被害をもたらします

これらの寄生虫に刺されると、激しいかゆみや皮膚炎を引き起こします。

アレルギー体質の人では、重篤なアレルギー反応が起こることもあります。

ペットへの被害も深刻で、ノミの大量寄生により貧血を起こすこともあります。

ダニによるアレルギー性疾患は、喘息や鼻炎の原因にもなります。

ネズミを駆除した後も、ノミやダニの駆除と環境整備が必要です。

専門業者による徹底的な消毒で、二次被害を防ぐことができます。

配線をかじられて起こる火災リスク

ネズミによる最も危険な被害の一つが、電気配線をかじることによる火災リスクです。

ネズミは前歯が一生伸び続けるため、常に何かをかじって歯を削る習性があります。

電気配線の被覆をかじられると、ショートや漏電が発生し、火災の原因となります。特に壁の中や天井裏の配線は目に見えないため、被害に気づきにくいのが問題です。

近年はオール電化住宅も増え、配線の量も多くなっているため、リスクはさらに高まっています。

夜間に発生する火災は発見が遅れ、被害が拡大する恐れもあります。

定期的な点検と早期のネズミ駆除により、火災リスクを最小限に抑えることが重要です。

数が増え続けて手に負えなくなる可能性

ネズミは繁殖力が非常に高く、放置すると爆発的に数が増えていきます

クマネズミの場合、1年間に5~6回出産し、1回につき6~10匹の子どもを産みます。

生後3ヶ月で繁殖可能となるため、1組のつがいから1年で数百匹に増えることもあります。

数が増えれば増えるほど、駆除は困難になり、費用もかさんでいきます。

また、エサを求めて行動範囲が広がり、家中に被害が拡大していきます。

初期段階での駆除が最も効果的で、コストも抑えられます。

「まだ1匹だから」と油断せず、早期対策を心がけることが大切です。

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ネズミの侵入を塞ぐための具体的な対策

ネズミ被害を根本的に解決するには、侵入経路を確実に塞ぐことが最重要です。

いくら駆除しても、侵入口が開いていれば新たなネズミが入ってきてしまいます。

ここでは、侵入口の特定方法から具体的な封鎖方法まで、実践的な対策を解説します。

素材や場所に応じた適切な対策グッズの選び方も紹介します。

DIYで対応できる範囲と、プロに依頼すべき作業の見極め方も含めて解説していきます。

ラットサインを見て侵入口を特定

ネズミの侵入口を特定するには、ラットサイン(ネズミの痕跡)を探すことが重要です。

ラットサインには、フンや尿の跡、かじり跡、黒い汚れ(体の油分)などがあります。

  • 黒い汚れは、ネズミが頻繁に通る場所に付着する
  • フンは米粒大で、新しいものは黒く光沢がある
  • 小麦粉を撒いて足跡を確認する方法も効果的
  • 壁際や隅、配管まわりを重点的にチェック

特に黒い汚れは、ネズミが頻繁に通る場所に付着するため、侵入経路の特定に役立ちます。

複数のラットサインが見つかる場所は、主要な侵入経路である可能性が高いです。

素材別!隙間をふさぐおすすめグッズ

ネズミの侵入口を封鎖するには、隙間の大きさや場所に応じた適切な資材選びが重要です。

ネズミは強力な歯を持っているため、単なる詰め物では簡単にかじり破られてしまいます。

ここでは、効果的な封鎖資材を素材別に分類して紹介します。

金網・パンチングメタルなど硬質対策

換気口や大きな開口部には、金網やパンチングメタルが最適です。

網目は1センチメートル以下のものを選び、ハツカネズミも通れないようにします。

ステンレス製や亜鉛メッキ処理された金網は、錆びにくく長期間効果を維持できます。

パンチングメタルは穴の開いた金属板で、通気性を保ちながら侵入を防げます。

取り付けは針金やビスでしっかりと固定し、隙間ができないよう注意します。

換気扇には専用のネズミ侵入防止カバーも市販されており、取り付けも簡単です。

定期的な点検で破損や緩みがないか確認することも重要です。

コーキング・パテなど柔軟対策

小さな隙間や配管まわりには、コーキング剤やパテが効果的です。

ネズミ専用のコーキング剤には、忌避成分が配合されているものもあります。

金属たわしを詰めてからコーキングすると、より強固な封鎖ができます。

パテは粘土状で扱いやすく、複雑な形状の隙間にも対応できます。

防鼠パテには唐辛子成分などが含まれ、かじられにくい特徴があります。

セメントやモルタルも使用できますが、施工には技術が必要です。

いずれの材料も、完全に乾燥・硬化するまで時間がかかるため注意してください。

再発防止のために行うべき環境改善とは

侵入口を塞いだ後も、ネズミが寄り付きにくい環境づくりが重要です。

  • 食料を密閉容器に保管する
  • ゴミは蓋付きの容器に入れ、定期的に処分する
  • ペットフードも出しっぱなしにしない
  • 巣材となる紙類や布類を整理整頓する
  • 水漏れや水たまりをなくす

定期的な清掃により、ネズミにとって魅力のない環境を維持することが、最良の予防策となります。

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ネズミが家に侵入!どうやって対処する?

ネズミの侵入に気づいたら、迅速かつ適切な対処が必要です。

ただし、やみくもに駆除を始めると、かえって被害を拡大させることもあります。

ここでは、効果的な対処法の種類と実施手順について解説します。

自力で対応できる範囲の見極め方や、注意すべきポイントも含めて説明します。

安全性を確保しながら、確実にネズミを駆除する方法を学んでいきます。

自力でできる対処法(追い出し・罠・毒餌)

ネズミの駆除方法は大きく分けて、追い出し、捕獲、殺処分の3つがあります。

追い出しには忌避剤や超音波発生器、捕獲には粘着シートや捕獲器、殺処分には殺鼠剤(毒餌)を使用します。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるため、状況に応じて選択してください。

忌避剤にはスプレータイプや設置タイプがあり、ネズミの嫌いな臭いで撃退します。

殺鼠剤を使用する場合は、子どもやペットへの影響に注意が必要です。

複数の方法を組み合わせることで、より効果的な駆除が可能となります。

駆除を始める前にすべき注意点

駆除を始める前に、まず安全確保と準備が重要です。

殺鼠剤を使用する場合は、子どもやペットが誤飲しないよう厳重に管理します。

粘着シートも同様に、人やペットが踏まないよう配置に注意が必要です。

駆除作業時は手袋とマスクを着用し、ネズミからの感染症を予防します。

また、駆除前に侵入経路を完全に把握しておくことが重要です。

死骸の処理方法も事前に確認し、適切な道具を準備しておきます。

近隣への配慮も忘れず、必要に応じて事前に知らせておくことも大切です。

対処のタイミングと順番の重要性

ネズミ駆除は正しい順番で行わないと、効果が半減することがあります。

まず家の中にいるネズミの追い出しや駆除を行い、次にすべての侵入口を確実に封鎖します。順番を間違えて先に侵入口を塞ぐと、家の中にネズミを閉じ込めてしまいます。

駆除後は徹底的な清掃と消毒を行い、ラットサインを除去します。

最後に再発防止のための環境整備を実施します。

この順番を守ることで、効果的かつ持続的な駆除が可能となります。

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ネズミを見かけたらプロに駆除を任せるべき

ネズミ駆除は想像以上に難しく、専門知識と経験が必要な作業です。

特に壁の中や天井裏など、アクセスが困難な場所での駆除は素人には困難です。

また、不適切な駆除は被害を拡大させる可能性もあります。

ここでは、プロに依頼するメリットと、業者選びのポイントについて解説します。

費用対効果を考慮しても、プロへの依頼が最良の選択となる理由をお伝えします。

プロならではの調査・駆除の流れ

プロの駆除業者は、まず徹底的な現地調査から始めます。

専門的な知識と経験により、素人では見つけられない侵入口も発見できます。

  • ラットサインの詳細な分析により、ネズミの種類や行動パターンを特定
  • 建物の構造や被害状況に応じた駆除計画をカスタマイズ
  • 専用の機材や薬剤を使用し、安全かつ効果的に駆除
  • 侵入口の完全封鎖と再発防止対策まで一貫して実施

さらに、保証期間を設けている業者も多く、万一の再発にも対応してもらえます。

自力駆除との違いとメリット

プロによる駆除は、自力駆除と比べて成功率が格段に高いです。

見えない場所の侵入口も確実に発見し、完全な封鎖が可能となります。

適切な薬剤の選定と使用により、安全性と効果を両立できます。

死骸の処理や消毒作業も専門的に行い、二次被害を防げます。

作業時間も短縮でき、日常生活への影響を最小限に抑えられます。

また、専門的なアドバイスにより、再発リスクを大幅に減らせます。

トータルコストを考えると、プロへの依頼が経済的な場合も多いです。

業者選びで失敗しないためのポイント

信頼できる駆除業者を選ぶには、いくつかのポイントがあります。

  • 実績と経験が豊富で、地域での評判が良い業者を選ぶ
  • 見積もりは複数社から取り、内容と価格を比較検討する
  • 現地調査を無料で行い、詳細な説明をしてくれる
  • 保証期間やアフターサービスの充実度を確認する
  • 使用する薬剤や作業内容について明確に説明できる

契約前に疑問点はすべて解消し、納得してから依頼することが大切です。

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ネズミに関するよくある質問(FAQ)

ネズミ被害に関して、多くの方が同じような疑問を持っています。

ここでは、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

疑問を解消し、適切な対策を講じるためのヒントとしてご活用ください。

  1. Q1:ネズミはどこまでの壁なら登れる?

    ネズミが登れる壁の高さに制限はありません
    クマネズミやハツカネズミは、建物の最上階まで外壁を登ることができます。
    ただし、壁の材質や表面の状態によって登りやすさは変わります。
    ザラザラした表面や凹凸のある壁は登りやすく、ツルツルした面は登れません
    一方レンガ、コンクリート、木材などの一般的な建材はほとんど登ることが可能です。
    高層マンションでも油断はできず、適切な対策が必要となります。

  2. Q2:ネズミはどのくらいの隙間から入ってくる?

    ネズミが侵入できる隙間の大きさは、種類によって異なります。
    ハツカネズミは直径1センチメートル程度の隙間から侵入可能です。
    クマネズミは1.2~1.5センチメートル、ドブネズミは2.5センチメートルが目安となります。
    500円玉程度の穴があれば、多くのネズミが通り抜けられると考えてください。
    ネズミの体は柔軟で、頭が通れば胴体も通過できる特性があります。
    わずかな隙間も見逃さず、確実に封鎖することが重要です。

  3. Q3:ネズミが壁の中にいるかを見分ける方法は?

    壁の中にネズミがいるかは、いくつかの兆候で判断できます。
    最も分かりやすいのは、壁から聞こえる「カサカサ」という音です。
    特に夜間に活発になるため、静かな時間帯に耳を澄ませてみてください。
    壁の下部に黒い汚れやフンが落ちていることもあります。
    壁に小さな穴や、かじり跡が見つかることも重要なサインです。
    異臭がする場合は、壁の中で死骸が腐敗している可能性もあります。

  4. Q4:ネズミが壁の中にいるとうるさい?

    壁の中のネズミは、想像以上にうるさい存在です。
    夜行性のため、人が寝静まった深夜に活動が活発になります。
    「カサカサ」「トトト」という移動音に加え、何かをかじる音も聞こえます。
    繁殖期には「キーキー」という鳴き声も加わり、騒音レベルが上がります。
    一晩中続く騒音により、睡眠不足や精神的ストレスの原因となります。

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まとめ

ネズミは想像以上に高い身体能力を持ち、壁を登って高所にも侵入します。

特にクマネズミとハツカネズミは優れた壁登り能力を持ち、わずかな隙間からでも侵入可能です。

放置すると健康被害や火災リスク、騒音問題など深刻な被害につながるため、早期対策が不可欠となります。

効果的な対策には、侵入口の特定と確実な封鎖が最も重要です。

しかし、壁の中や見えない場所の対策は専門知識が必要となることが多く、自力での完全な駆除は困難です。

確実な駆除と再発防止のためには、プロの駆除業者への相談をお勧めします。

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ネズミは夜行性で繁殖力が非常に高く、放置すると被害が急速に拡大します。騒音や悪臭による精神的ストレスだけでなく、感染症の媒介、電気配線をかじることによる火災リスク、建材の破損など、健康面・経済面での深刻な被害をもたらします。「おうちのミカタ」では、現地調査から駆除、侵入口の封鎖、清掃消毒、そして再発防止策まで、一貫したサービスをご提供しています。

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まずは調査にてお住まいの状況を確認させてください。専門スタッフが丁寧にご対応いたします。

ABOUT ME
花輪 光(ハナワ アキラ)

株式会社花光 代表取締役

専門分野

害獣駆除・害獣対策工事

保有資格
  • わな猟狩猟免状(第05014号)
  • しろあり防除施工士(第744号・第745号)

など

プロフィール

2020年に株式会社花光を設立し、関東・関西・東海・九州エリアで24時間365日体制の害獣駆除サービスを展開。「お客様の不安を安心に変える仕事」をモットーに、専門的な知識と技術に基づいた確実な駆除・対策を実施している。

メディア実績
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