コウモリを正しく駆除するには?自分で駆除する方法をプロが徹底解説

気づいたら自宅の周辺に黒くて細長い粒状のものが大量に落ちていたり、夕方から夜にかけて「バサバサ」という羽音が聞こえたりする場合、コウモリが住み着いている可能性があります。

コウモリは鳥獣保護法で保護されているため無計画な駆除はできませんが、適切な方法で追い出し、再侵入を防ぐことは可能です。また、コウモリ駆除を依頼することができる害獣駆除業者もたくさん存在します。

この記事では、コウモリの被害に悩む方に向けて、プロの害獣駆除業者として正しい駆除方法や対策をご紹介します。

コウモリを駆除する前に知るべきこと

コウモリ駆除を効果的に行うためには、まずコウモリの生態や習性、法律上の制限などの基本知識を持つことが重要です。

適切な駆除方法を選ぶためにも、コウモリについての理解を深めましょう。

ここでは、駆除前に知っておくべき重要な情報をご説明します。

コウモリの生態

日本には約30種類のコウモリが生息していますが、住宅に侵入するのは主にアブラコウモリ(イエコウモリ)です。

コウモリの特徴や習性を知ることで、効果的な駆除対策を立てることができるでしょう。まずは、コウモリの生態について詳しく見ていきましょう。

コウモリ駆除に適切な季節

コウモリの駆除に最も適した時期は、春(4月〜5月)と秋(9月〜10月)です。

これらの時期はコウモリが冬眠していない、また繁殖期でもないため、駆除がしやすいタイミングとなっています。

冬(11月〜3月)はコウモリが冬眠中で動きが少なく、追い出しが困難になってしまいます。

また、夏(6月〜8月)は出産・子育ての時期にあたり、まだ飛べない子どもがいる可能性があるため注意が必要です。

この時期に無理に追い出すと、親だけが出て行き、子どもが取り残されて死んでしまう場合があります。

時期を選べる場合は、春か秋に駆除を行うことをおすすめします。

コウモリが家に住み着いているサイン

コウモリが家に住み着いていると、以下のようなサインが見られます。

夕方から夜にかけて「バサバサ」という羽音や「キィキィ」「チチチチ…」という鳴き声が聞こえることがあります。

家の周辺でコウモリを頻繁に見かけるようになったら、住み着いている可能性が高いでしょう。

また、床下や天井裏に5〜10mmほどの黒い粒状のフンが落ちていることもサインの一つです。

フンは触るとパサパサと崩れる特徴があります。

長い間使用していない換気扇や雨戸がある場合も、コウモリの侵入リスクが高まりますので注意してください。

コウモリの糞の特徴

コウモリの糞は、長さ5mm〜10mmの細長い形状で、黒〜茶色の色をしています。触るとパサパサと崩れてしまう、脆い質感が特徴です。

主に昆虫を食べるコウモリの糞は、乾燥していて軽く、ほんのわずかな風でも粒子が舞い上がることがあります。これが健康被害の原因になります。

コウモリの糞は軒下や屋根裏に集中して落ちていることが多く、外壁にくっついていたり、家の周りにまとまって落ちていたりすることもあります。

ネズミの糞と似ていますが、コウモリの糞はより小さく細長いのが特徴的です。糞を発見したら、その真上に侵入口がある可能性が高いため、注意深く確認してみましょう。

【要注意】鳥獣保護法による制限

コウモリは法律によって保護されている生物であるため、むやみに捕獲したり駆除したりすることはできません。

鳥獣保護法について理解し、合法的な対処方法を知ることが重要です。ここでは、コウモリ駆除に関する法的制限について詳しく解説します。

コウモリの捕獲は禁止

コウモリは「鳥獣保護管理法」によって保護されており、許可なく捕獲することは法律で禁止されています。

違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられることがあります。

そのため、コウモリの駆除は「捕獲」ではなく「追い出し」と「侵入防止」が基本となります。

鳥獣保護法の目的は、野生の鳥獣を適切に保護・管理し、生物多様性の保全を図ることにあります。

コウモリは生態系の中で重要な役割を果たしているため、むやみに殺傷することは避けるべきでしょう。

追い出しや防除は許可されていますので、適切な方法で対策を行いましょう。

市役所や保健所は基本的に対応できない

コウモリの駆除について、市役所や保健所での対応は地域によって異なります。

市役所によっては対処法や予防法のアドバイスを受けられる場合があります。また、市役所によっては信頼できる専門業者を紹介してくれることもあります。

万が一トラブルが起きた際も、紹介元の市役所に相談できるのは心強いメリットがあるでしょう。

コウモリ駆除に関して不安がある場合は、まずお住まいの地域の市役所に相談してみることも一つの選択肢です。

放置はおすすめできない!

コウモリの問題を放置すると、被害が拡大し、駆除や修復にかかる費用も増大する恐れがあります。

早期に対策を講じることで、被害を最小限に抑えることができるでしょう。

コウモリのフンは病原菌を含んでいる可能性があり、健康上のリスクもあるため、発見したらすぐに対処することが大切です。

また、コウモリが家屋に住み着くと、糞や尿による悪臭、構造物の劣化、ノミやダニなどの寄生虫の発生など、さまざまな二次被害が生じる可能性があります。

放置すればするほど、必要な駆除と消毒作業が増えてしまいますので、早めの対策を心がけましょう。

少しでも異変を感じたら、害獣駆除業者などの専門家に相談することをおすすめします。

自分でコウモリを駆除する方法

コウモリの駆除を自分で行う場合は、安全かつ効果的な方法で進めることが重要です。ここでは、段階的な駆除プロセスについて詳しく解説していきます。

コウモリは鳥獣保護法で保護されているため、「追い出し」と「侵入防止」を基本とした駆除方法を取る必要があることを忘れないでください。

①道具・装備を揃える

コウモリの駆除を安全に行うためには、適切な装備を用意することが不可欠です。

まず、防塵マスク、ゴム手袋、ゴーグルなどの保護具を準備しましょう。

コウモリのフンには病原菌が付着している可能性があるため、これらの装備で身を守ることが重要です。

また、コウモリ用の忌避剤(スプレーやジェルタイプ)、アルコール濃度72%以上の消毒薬、寄生虫対策用の殺虫剤なども用意してください。

さらに、侵入口を塞ぐための金網や封鎖部材、工具(コーキング、コーキングガン、万能ハサミなど)も必要となります。

住宅の状況に応じて必要な道具は異なりますので、ホームセンターなどで適切なものを選んで準備しておきましょう。

②コウモリの巣を見つける

効果的な駆除のためには、コウモリがどこに巣を作っているかを特定することが重要です。

コウモリは雨風を凌げる場所と、天敵が入ってこられない小さな隙間を選んで巣を作る習性があります。

屋根の隙間、通気口の中、シャッターの中、玄関前などによく巣を作りますので、これらの場所を重点的に調査してみましょう。

コウモリの巣を特定する際のポイントは、フンの位置を確認することです。

基本的にコウモリは自分の巣の外に向かって排泄するため、巣穴の真下にフンが落ちていることが多いです。

フンが落ちている場所の真上に1.5cm以上の隙間や穴がないか確認してください。

特に夕方は、コウモリが外出する時間帯なので、この時間に観察するとより発見しやすくなるでしょう。

③忌避剤を使用してコウモリを追い出す

コウモリの巣を特定したら、忌避剤を使用して追い出しましょう。

コウモリは直接捕獲することや殺傷することが禁止されているため、忌避剤を巣に吹きかけてコウモリを追い出す方法が適切です。

市販のコウモリ用忌避剤には、スプレータイプやジェルタイプなどがあります。

特にハッカ油スプレーやワサビスプレータイプの忌避剤がおすすめです。

忌避剤を噴射する前に、必ず防塵マスクとゴム手袋を装着してください。

また、コウモリが巣穴から飛び出してくる可能性もありますので、巣穴を覗きながら噴射しないよう注意しましょう。

忌避剤の使用時には、以下の点に注意してください。

コウモリがもう出てこなくなったら追い出し作業は完了です。

④コウモリの糞を掃除する

コウモリを追い出した後は、残された糞をきれいに掃除することが重要です。

コウモリの糞は非常に乾燥していて、わずかな風でも粒子が舞い上がる特徴があります。

吸い込むと健康被害のリスクがあるため、必ず防塵マスクを着用してから作業に取り掛かりましょう。

ハンドクリーナーがあれば、糞を簡単に取り除くことができます。直接糞に触れる必要がないため、衛生面でも安心です。

ただし、使用後のハンドクリーナーは衛生上の理由から廃棄することをお勧めします。

安価なハンドクリーナーを購入しておくと良いでしょう。

コウモリの糞の掃除は健康被害を受けやすい工程です。

特に気管が弱い方が掃除をすると、重症を負う可能性もありますので、自身での掃除に不安がある場合は、専門業者に依頼することも検討してください。

⑤コウモリの巣があった箇所を消毒する

コウモリは巣の外に向かって糞を落とす傾向にありますので、巣穴の中と糞が散らばっていた周辺の消毒が必要です。

コウモリの媒介するウイルスには様々なものがあり、濃度の低い消毒薬では十分な効果が得られない場合があります。

そのため、アルコール濃度が72%以上の消毒薬を使用して確実に病原菌を滅菌しましょう。消毒薬は薬局やホームセンターなどで容易に入手できます。

霧吹きに入れて、巣穴とその周辺に十分な量を散布してください。

広い空間を効果的に消毒するには特殊な機械が必要になることもあります。

そのような場合は、専門の業者に依頼する方が適切かもしれません。

消毒作業にも衛生上のリスクがありますので、必ずマスクと手袋を着用して行いましょう。

⑥寄生虫の駆除する

コウモリは数百を超えるノミ・ダニ・トコジラミなどの寄生虫を住居に持ち込むことがあります。

これらの寄生虫はアレルギーの原因になるほか、人体に寄生して病原菌を媒介する可能性もあります。

コウモリを駆除した後は、必ず寄生虫の駆除も行いましょう。

寄生虫駆除に効果的なのは煙タイプの殺虫剤です。煙を噴霧することで広い範囲に殺虫効果を広げることができます。用法用量を守って使用すれば、高い効果が期待できるでしょう。

煙タイプの殺虫剤は下から上に向かって煙が拡散するため、コウモリの巣の下側に設置すると効率よく寄生虫を駆除できます。

専門の駆除業者に依頼する場合は、コウモリの駆除と合わせて寄生虫の対策も依頼するとよいでしょう。

⑦コウモリの巣穴を完璧に封鎖する

コウモリ駆除で最も重要な作業は、巣穴を塞いで再侵入を防ぐことです。

アブラコウモリ(イエコウモリ)は非常に小型で、わずか2cmほどの隙間からでも侵入することができます。

そのため、人差し指が通らないほど目の細かい金網を使用して侵入口を塞ぐことが効果的です。

通気口にコウモリの巣があった場合は、万能ハサミで金網をサイズに合わせて切り、コーキングで固定しましょう。

また、屋根瓦の下などに巣がある場合は、すべての隙間を塞ぐ必要があります。

高所作業になることが多いので、安全に配慮して行いましょう。

上記のような作業は非常に難しく、また高所での作業は危険が伴います。少しでも不安がある場合は、専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。

⑧コウモリを寄せ付けないよう対策する

コウモリはいったん巣にした場所に戻ろうとする習性があります。

駆除した後も、小さな隙間を見つけて再び住み着く可能性があるため、継続的な対策が重要です。

定期的に家の周りを点検し、新たな隙間ができていないか確認しましょう。

また、CDやアルミ箔を巣の周辺に吊るすことで、コウモリの超音波を乱反射させる効果が期待できます。

ただし、これらの対策は一時的なものであることが多く、確実な効果を得るためには侵入経路の物理的な封鎖が最も重要といえるでしょう。

コウモリを寄せ付けないためには、以下のポイントを定期的にチェックしてください。

塞いだ場所に戻ってきていないか、コウモリの糞が地面・外壁・屋根にないか、日没時に家からコウモリが飛び立たなくなったかなどを確認しましょう。コウモリの気配がなくなれば駆除完了です。

コウモリを駆除しないと…?リスクについて

コウモリの駆除を先延ばしにすると、さまざまなリスクが高まります。健康被害や住環境の悪化など、放置することで問題が深刻化する可能性があります。

ここでは、コウモリを駆除しない場合に直面する可能性のあるリスクについて詳しく説明します。

ウイルスによる健康被害

コウモリは様々な病原菌を媒介することがあります。特に注意すべきなのは、ニパウイルス、狂犬病、リッサウイルスなどです。

これらのウイルスは、コウモリとの直接接触や糞尿の粉塵吸引によって感染する可能性があります。

ニパウイルスは発熱、頭痛、めまい、嘔吐などの症状を引き起こし、感染者の40%が死に至った事例もあります。

狂犬病は治療法がなく、発症するとほぼ100%の確率で死亡するとても危険な感染症です。

リッサウイルス感染症も狂犬病と類似した症状が現れ、発症後5日から5週間以内に死亡する可能性があります。

日本国内での感染報告はほとんどありませんが、海外では実際に感染例が報告されています。

コウモリやその糞尿との接触は避け、万が一接触した場合は石鹸でよく手を洗い、医療機関に相談することをおすすめします。

寄生虫による健康被害

コウモリには主にノミ、ダニ、トコジラミの3種類の寄生虫が付着しています。

これらの寄生虫はコウモリの血液を吸って生きていますが、人間に寄生して吸血することもあります。

その結果、コウモリが持つ病気が人体に感染する可能性があるのです。

寄生虫に刺されると、かゆみや発疹などの皮膚症状が現れることがあります。また、アレルギー反応を引き起こす可能性もあります。

コウモリを駆除した後は、必ず寄生虫の駆除も行うことが重要です。

煙タイプの殺虫剤を使用すると、広範囲に効果を発揮しやすいでしょう。自分での対処が難しい場合は、専門の駆除業者に相談することをおすすめします。

糞尿の臭い

コウモリが住み着くと、糞尿による悪臭が発生します。

悪臭は住環境の快適性を著しく損なうだけでなく、精神的なストレスの原因にもなりかねません。

また、糞尿が建材に染み込むと、除去が非常に困難になることもあります。早めに対処して、悪臭が広がる前に問題を解決することが大切です。

コウモリの糞は乾燥しているため、掃除する際には粉塵が舞い上がりやすいことにも注意しましょう。必ずマスクと手袋を着用し、安全に配慮して清掃を行ってください。

鳴き声や羽音の騒音

コウモリが住み着くと、「キィキィ」「チチチチ…」といった鳴き声や、「バサバサ」という羽音が聞こえることがあります。

特に夕方から夜にかけて活発に活動するため、就寝時の騒音問題になることも少なくありません。

これらの音は、壁や天井を通して室内に伝わることがあり、睡眠の質を下げる原因となります。

長期間にわたって睡眠不足が続くと、健康状態の悪化やストレスの増加につながるおそれがあるでしょう。

騒音問題を解決するためには、コウモリの巣を特定し、適切な方法で駆除することが必要です。早めに対策を講じて、快適な住環境を取り戻しましょう。

コウモリを駆除する際の注意点

コウモリの駆除を安全かつ効果的に行うためには、いくつかの重要な注意点があります。

適切な知識と準備を持って駆除に臨むことで、健康被害や法律違反などのリスクを避けることができます。

ここでは、コウモリ駆除の際に特に気をつけるべきポイントについて解説します。

超音波や磁石は効かない

コウモリ駆除のために超音波発生器や磁石などを使用する方法がありますが、これらの効果は限定的であることが多いです。

コウモリは非常に賢い生き物で、超音波に慣れてしまったり、自身の発する超音波の波長を調整して障害物を回避したりする能力があります。

超音波発生器は一時的な効果はあるかもしれませんが、長期間使用するとコウモリはそれに適応してしまいます。

また、磁石がコウモリを追い払うという説もありますが、科学的な根拠はなく効果は期待できません。

同様に、CDやDVDを吊るす方法も、光の反射で超音波を乱すという理論がありますが、実際の効果は限られています。

確実にコウモリを追い出すためには、スプレータイプやジェルタイプの忌避剤を使用する方法が最も効果的です。

これらは直接コウモリの嗅覚に作用し、不快感を与えることで追い出す効果があります。

必ずマスクや手袋・ゴーグルを使う

コウモリの駆除作業を行う際は、健康を守るために適切な防護具の着用が不可欠です。

コウモリのフンには様々な病原菌が付着している可能性があり、これらが空気中に舞い上がって吸い込むと健康被害のリスクがあります。

防塵マスク、ゴム手袋、ゴーグルを必ず着用して作業を行いましょう。

特にフンの清掃時には、乾燥したフンが粉砕されて粒子が舞い上がりやすいため注意が必要です。

また、作業後は必ず手をよく洗い、使用した衣類も洗濯するなど、衛生管理に気を配りましょう。

万が一、作業中に体調不良を感じた場合は、すぐに作業を中止し、新鮮な空気を取り入れてください。

症状が続く場合は医療機関を受診することをおすすめします。

しっかりと巣穴を封鎖しないと再侵入されてしまう

コウモリを一時的に追い出しても、侵入経路をしっかりと封鎖しなければ再び戻ってくる可能性が高いです。

コウモリは非常に小さな隙間(約2cm)からでも侵入できるため、すべての侵入口を特定し封鎖することが重要です。

金網や防鳥ネット、シーリング材などを使用して、すべての侵入経路を完璧に封鎖しましょう。

通気が必要な場所には目の細かい金網を使用し、必要に応じてコーキング剤で固定します。

単に一箇所だけ対策しても、コウモリは他の隙間から侵入してくることがあるため、家全体を調査して対策を行うことが大切です。

しっかりと巣穴を封鎖しないと再侵入されてしまう

コウモリの駆除において最も重要なポイントは、巣穴をしっかりと封鎖することです。

コウモリは非常に小さな隙間からでも侵入できるため、一度追い出しても侵入経路を完全に塞がなければ、再び戻ってくる可能性が高いです。

特にアブラコウモリは執念深く、一度巣にした場所に帰ってこようとする習性があります。

侵入経路を封鎖する際は、コウモリの不在時を狙うことが重要です。

コウモリが中にいるのに隙間を埋めると、閉じ込めて死体が臭気や他の害虫の発生源になる可能性があります。

また、侵入口は一箇所とは限りません。複数の侵入経路がある可能性もあるため、建物全体を調査して対策を行うことが必要です。

金網やシーリング材を使用して封鎖する際は、経年劣化による隙間の再発生にも注意が必要です。

定期的にメンテナンスを行い、新たな隙間ができていないか確認しましょう。一度の対策で完全に解決するのではなく、継続的な点検とメンテナンスが重要なのです。

害獣駆除業者に依頼するのがベスト

コウモリの駆除は、特に高所作業や広範囲の被害がある場合、個人で行うには限界があります。

専門の害獣駆除業者は、コウモリの生態に関する知識と経験が豊富で、効果的かつ安全な駆除方法を提案してくれます。

また、適切な装備と専用の道具を持っているため、作業効率も高いです。

駆除業者に依頼するメリットには、鳥獣保護法に準拠した合法的な駆除方法を提供してくれることや、作業後の保証がついている場合が多いことが挙げられます。

さらに、業者によっては駆除だけでなく、清掃や消毒、寄生虫駆除までトータルでサポートしてくれることもあります。

駆除費用は1箇所あたり約2万円〜3万円程度ですが、規模や状況によって異なります。複数箇所の侵入経路がある場合や、足場の設置が必要な場合は、どのような業者に依頼する場合でも数十万円はかかります。

作業内容	費用相場
調査侵入 経路封鎖 追い出し作業	2～30,000円
糞や死骸、食べかすの清掃殺菌消毒	5,000～10,000
足場の設置	400,000円〜
侵入経路が複数に及ぶ場合	100,000～200,000円

自分での駆除に不安を感じる場合や、複数回挑戦しても効果がない場合は、専門業者への依頼を検討してみましょう。

見積もりは無料で行っている業者も多いので、まずは相談してみるといいでしょう。

コウモリ駆除の後でやるべきこと

コウモリの駆除が完了した後も、再発防止のための対策と定期的な確認が重要です。

駆除直後から数週間は特に注意深く観察し、コウモリが再び戻ってこないか確認しましょう。

ここでは、駆除後に行うべき対策について詳しく解説します。

再侵入・再発生をチェックする

コウモリは一度住み着いた場所に戻ろうとする習性があるため、駆除後も定期的に再侵入の兆候がないか確認することが大切です。

特に駆除直後の数日間は、コウモリが再び戻ってくる可能性が高いため、注意深く観察しましょう。

夕方から夜にかけての時間帯に、コウモリの活動がないか確認するのが効果的です。

また、新たなフンの痕跡がないか、羽音や鳴き声が聞こえないかなど、コウモリの存在を示す兆候にも気を配ってください。

早期発見できれば、再度の大規模な被害を防ぐことができます。

駆除後1週間、1ヶ月、3ヶ月といったタイミングで定期的にチェックすると良いでしょう。

チェックすべきポイント

コウモリの再侵入をチェックする際は、以下のポイントに注意して確認しましょう。

まず、以前塞いだ場所に新たな隙間ができていないか、封鎖した箇所が破損していないかを確認します。

特に、金網やシーリング材が外れていないか、劣化していないかをチェックしてください。

次に、家の周辺や屋根裏、壁の近くにコウモリのフンが新たに落ちていないか確認します。

フンが見つかった場合は、その場所の上部に新たな侵入口がある可能性があります。

また、日没時に家からコウモリが飛び立つ様子が見られないかも観察しましょう。

定期的なチェックを行うことで、コウモリの再侵入を早期に発見し、対処することができます。

こまめな点検が再発防止の鍵となりますので、忘れずに実施しましょう。

コウモリ対策を行う

駆除後も継続的なコウモリ対策を行うことで、再発リスクを低減できます。

定期的に家の外壁や屋根、換気口などを点検し、新たな隙間や劣化箇所がないかチェックしましょう。

特に台風や強風の後は、建物に新たな隙間ができやすいため、注意が必要です。

また、忌避効果のある植物(ハーブ類など)を庭に植えたり、長期間効果が持続するジェルタイプの忌避剤を設置したりすることも効果的かもしれません。

ただし、これらの対策だけでは完全な予防にはならないことを理解しておきましょう。

物理的に侵入経路を塞ぐことが最も確実な対策であることを忘れないでください。

万が一、再びコウモリの痕跡を発見した場合は、早急に対処することが重要です。

放置すると被害が拡大し、駆除がより困難になる可能性があります。不安な場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

家に寄せ付けない!コウモリ対策のポイント

コウモリの被害を未然に防ぐためには、事前の対策が重要です。

コウモリが家に寄せ付けられないような環境づくりを心がけることで、駆除の手間や費用を節約できます。

ここでは、効果的なコウモリ対策のポイントについて詳しく解説します。

徹底的な侵入経路の封鎖

コウモリ対策の基本は、徹底的な侵入経路の封鎖です。

家の外壁、屋根、軒下などを定期的に点検し、2cm以上の隙間がないか確認しましょう。

特に換気口、通気口、エアコンの配管周り、屋根と壁の接合部などは要注意です。

発見した隙間は、状況に応じて適切な材料で塞ぎます。

通気が必要な場所には目の細かい金網を使い、それ以外の隙間はシーリング材やパテで埋めるといいでしょう。

また、定期的なメンテナンスも重要です。

シーリング材は経年劣化で隙間ができることがあるため、数年に一度は点検し、必要に応じて補修することをおすすめします。

餌が発生しないようにする

コウモリは主に昆虫を餌としています。

家の周りに虫が多いと、それを求めてコウモリが集まってくる可能性が高まります。そのため、虫の発生を抑えることもコウモリ対策の一つとして有効なのです。

まず、屋外照明は虫を引き寄せやすいため、必要最小限の使用にとどめるか、虫が寄りにくいLED照明や防虫電球に変更するのがおすすめです。

また、家の周りに水たまりができないよう排水を良くしたり、ゴミを適切に管理したりすることも効果的でしょう。

庭の手入れを定期的に行い、虫が繁殖しやすい環境をなくすことも大切です。

錠剤タイプ/ジェルタイプの忌避剤を設置

長期的なコウモリ対策として、効果が持続する錠剤タイプやジェルタイプの忌避剤を設置することも有効です。

これらの忌避剤は、コウモリが嫌がる匂いを発して寄せ付けない効果があります。

特に、侵入リスクが高い場所の近くに設置すると効果的でしょう。

ジェルタイプの忌避剤は最長で1年程度効果が持続するものもあり、定期的に交換することで継続的な予防が可能です。

ただし、忌避剤だけで完全にコウモリを防ぐことは難しいため、あくまで補助的な対策として考えるべきです。

物理的な侵入防止策と併用することで、より効果的な予防が期待できます。

超音波発生器も初期には効果を発揮

超音波発生器は、長期的な効果は限定的ですが、初期対策としては一定の効果を発揮することがあります。

コウモリはエコーロケーション(反響定位)を使って行動するため、超音波が彼らの感覚を一時的に混乱させる可能性があるのです。

ただし、コウモリは適応力が高く、時間が経つと超音波に慣れてしまうことが多いです。

また、超音波は障害物に遮られると効果が薄れるため、設置場所にも注意が必要となります。

超音波発生器を使用する場合は、他の対策と併用し、定期的に設置場所や角度を変えることで効果を維持する工夫が必要かもしれません。

コウモリ駆除・対策は「おうちのミカタ」におまかせください!

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私たちは長年の経験と専門知識を活かし、安全かつ効果的なコウモリ駆除サービスを提供しています。

鳥獣保護法に準拠した適切な方法で、コウモリを追い出し、再侵入を防ぎます。

「おうちのミカタ」では、無料の現地調査からアフターフォローまで、お客様に寄り添ったサービスを心がけています。

高所作業も安全に行える専門の道具と技術を持ち合わせているので、どんな場所のコウモリでも対応可能です。

また、駆除後の清掃や消毒、寄生虫対策まで一貫して行うので、衛生面でも安心です。

コウモリ被害でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、お客様の状況に最適な対策プランをご提案します。

地域密着型のサービスで、迅速な対応を心がけています。コウモリの被害から大切なお住まいを守るお手伝いをさせてください。

まとめ

コウモリの駆除は、鳥獣保護法に配慮しながら適切に行うことが重要です。

この記事で紹介した方法を参考に、コウモリの生態を理解し、正しい手順で追い出しと再発防止対策を行いましょう。

自分での駆除が難しい場合は、専門業者への依頼も検討してみてください。

コウモリ駆除の基本的な流れは、以下の4ステップです。

特に侵入経路の封鎖は再発防止に最も重要なポイントとなります。

駆除後も定期的に点検を行い、新たな侵入の兆候がないか確認することをおすすめします。

コウモリの被害でお悩みの方は、「おうちのミカタ」にお気軽にご相談ください。

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