アライグマ撃退法は?手順と自分で駆除する際の注意点をプロが徹底解説!
アライグマを撃退せず放置すると…天井裏からの足音や、畑の作物が荒らされるなど、被害は広がる一方です。
この記事では、安全で効果的なアライグマの撃退法を、手順に沿ってわかりやすく解説します。
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アライグマ被害とは?撃退が必要となる理由

アライグマは特定外来生物に指定されている動物で、家や農作物に深刻な被害をもたらします。
見た目はかわいらしいものの、放置すると建物が傷んだり、病気をうつされたりする危険があるでしょう。
早めに対策しないと、被害額が数十万円に達することも珍しくありません。
家屋への物理的ダメージ(天井崩落・配線断裂など)
アライグマが天井裏に住みつくと、断熱材を引き裂いて巣を作り、その場所でフンや尿を繰り返します。
この影響で天井板が腐り、重みに耐えられなくなって崩れ落ちるケースもあるのです。
電気の配線をかじられると、漏電や火災の原因になりかねません。
修理費用が100万円を超える事例も報告されています。
天井から異音や異臭がしたら、アライグマが侵入している可能性があるため、早めの確認が必要です。
農作物・庭木への食害と経済損失
アライグマは雑食性で、スイカやトウモロコシなど甘い作物を特に好みます。
スイカに小さな穴を開けて中身だけ食べるなど、器用に作物を荒らすのが特徴的です。
農家にとっては収穫直前に全滅させられることもあり、死活問題となっています。
庭の池で飼っている鯉や金魚も狙われやすいでしょう。
一度味を覚えたアライグマは何度も戻ってくるため、簡単な柵では防げません。
感染症・寄生虫による健康リスク
アライグマは狂犬病やアライグマ回虫症など、危険な病気を持っている可能性があります。
狂犬病は発症するとほぼ助からない病気で、北米では実際に死亡例が出ています。
フンを触った手で食事をすると、寄生虫に感染する恐れがあるのです。
直接触れなくても、汚染された場所から感染することがあるため注意が必要でしょう。
アライグマのフンには病原体が含まれている可能性が高いため、素手で触らないでください。
騒音・悪臭ストレスによる生活被害
夜行性のアライグマは、深夜から明け方にかけて天井裏を走り回ります。
体重が10kg近くあるため、子どもが走り回っているような重い足音が響くでしょう。
「ため糞」という習性で同じ場所にフンを集めるため、強烈な臭いが家中に広がることも。
睡眠不足やストレスから、引っ越しを検討する家庭もあります。
アライグマの騒音被害は精神的な負担が大きく、早期対策が生活の質を守ります。
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アライグマの特徴とは?見た目・足跡・足音・鳴き声

アライグマを確実に追い出すには、まず本当にアライグマかどうかを見分けることが大切です。
タヌキやハクビシンと間違えると、適切な対策がとれません。
ここでは、アライグマ特有の特徴をわかりやすく説明します。
体長・体重と外観のポイント
大人のアライグマは体長40〜60cm、体重5〜10kgほどで、中型犬くらいの大きさです。
一番の特徴は、目の周りから鼻にかけての黒いマスク模様でしょう。
前足には人間の手のように5本の指があり、ドアを開けたり物をつかんだりできます。
この器用さが、侵入を防ぐのを難しくしている原因です。
- 目の周りに黒いマスク模様がある
- 前足に5本の指があり手のような形
- 体毛は灰褐色で銀色の光沢がある
尻尾の縞模様と毛色で判別する
アライグマを見分ける最も確実な方法は、尻尾の縞模様をチェックすることです。
20〜40cmの長い尻尾に、5〜7本の黒い輪っか模様が先端まで続いています。
タヌキの尻尾には縞がなく、ハクビシンの尻尾は単色なので区別がつきます。
遠くからでも縞模様が見えれば、アライグマと判断してよいでしょう。
尻尾の縞模様はアライグマだけの特徴で、他の動物との見分けに最も役立ちます。
5本指の足跡と爪痕の特徴
アライグマの足跡は、赤ちゃんの手形のような5本指がくっきり残るのが特徴です。
前足は約5.5cm×6cm、後足は約7cm×6cmほどの大きさでしょう。
かかとまで地面につけて歩くため、足跡がはっきり残ります。
家の柱や庭木に平行な5本の爪痕があれば、アライグマが通った証拠です。
- 泥の上に5本指の足跡がないか確認
- 柱や木に平行な爪痕がないかチェック
- 雨どいや外壁に汚れた足跡がないか見る
夜行性ゆえの大きな足音
アライグマは夜行性なので、人が寝静まった深夜に最も活発に動きます。
体重が10kg近くあるため、「ドタドタ」「ガタゴト」と重い足音が響くでしょう。
ネズミの軽い「カタカタ」という音とは明らかに違います。
春から夏は子育ての時期で、複数のアライグマが動き回るため騒音が増えます。
深夜から明け方に重い足音が聞こえたら、アライグマの可能性が高いです。
「クルルル」「ギャー」などの鳴き声パターン
アライグマは状況によって様々な鳴き声を出します。
仲間を呼ぶときは「クルルル」、威嚇するときは「ギャー」「キャー」と叫びます。
親子のコミュニケーションでは「チュッチュッ」という優しい音を出すことも。
夜中に天井裏からこれらの声が聞こえたら、アライグマが住みついている証拠でしょう。
- 「クルルル」:仲間を呼ぶ・縄張り主張
- 「ギャー」「キャー」:威嚇・興奮時
- 「チュッチュッ」:親子のやりとり
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こんな時には要注意!アライグマが出没する家の特徴

アライグマ被害は早期発見が重要です。
小さなサインを見逃さなければ、被害を最小限に抑えられます。
以下の特徴が一つでも当てはまる場合は、すぐに対策を考えましょう。
天井裏からの足音
天井裏から聞こえる「ドタドタ」という重い足音は、アライグマ侵入の最もわかりやすいサインです。
特に深夜から明け方に頻繁に聞こえる場合は要注意でしょう。
巣作りをしているときは「ゴソゴソ」という音が続くこともあります。
放っておくと天井板が傷み、最悪の場合は崩れ落ちる危険があります。
天井からの足音に気づいたら、被害が広がる前にすぐ対策を始めましょう。
天井裏にフンが散乱
アライグマには「ため糞」という習性があり、同じ場所にフンを集めます。
天井裏の点検口を開けると、山のようにフンが積まれていることがあるでしょう。
フンの大きさは直径2〜3cm、長さ5〜18cmほどで、種子や虫の羽が混じっています。
フンが蓄積すると天井にシミができ、やがて天井板が抜け落ちることも。
アライグマのフンには病原体が含まれている恐れがあるため、絶対に素手で触らないでください。
断熱材が荒らされる
アライグマは天井裏の断熱材を引き裂いて巣材として使います。
グラスウールがボロボロになって散らばっていたら、アライグマの仕業でしょう。
特に春先の出産期には、柔らかい巣を作るために大量の断熱材を集めます。
断熱材がなくなると冷暖房の効きが悪くなり、電気代も上がってしまいます。
断熱材の被害は数十万円になることもあるため、早期発見が経済的損失を防ぎます。
足跡がついている
外壁や雨どい、ベランダの手すりに5本指の足跡がついていたら、アライグマが登っている証拠です。
雨上がりの朝に確認すると、湿った土がついた足跡を見つけやすいでしょう。
エアコンの室外機や物置の屋根も、足場として使われやすい場所です。
窓ガラスに手形のような跡があれば、室内の食べ物を狙っている可能性があります。
- 雨どいや外壁に泥のついた足跡がないか確認
- エアコン室外機の上をチェック
- 窓ガラスに手形のような跡がないか見る
ゴミ置き場が何度も荒らされる
しっかり蓋をしたゴミ箱が繰り返し荒らされる場合、アライグマの仕業かもしれません。
手先が器用なので、ロック付きのゴミ箱でも開けてしまうことがあります。
生ゴミの中から食べられるものだけ選んで散らかすのが特徴的です。
一度餌場として覚えると、毎晩のように通ってくるようになるでしょう。
- 生ゴミは収集日の朝に出す
- 密閉容器に入れて保管する
- 屋内でゴミを管理する
庭木や畑の果実が食べ尽くされる
収穫直前の果物や野菜が一晩で食べ尽くされるのは、アライグマ被害の典型的なパターンです。
特にスイカやトウモロコシ、イチゴなど甘い作物が狙われやすいでしょう。
スイカに小さな穴を開けて中身をくり抜く食べ方は、アライグマ特有のものです。
木に登って枝を折りながら果実を食べるため、果樹にも大きなダメージを与えます。
一度味を覚えたアライグマは執着心が強く、簡単な対策では防げません。
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【手順を解説】アライグマ撃退法

アライグマを効果的に撃退するには、正しい手順で対策を進めることが大切です。
やみくもに対策すると、かえって被害が広がることもあります。
ここでは安全で確実な撃退の手順を詳しく説明します。
まずはアライグマ撃退法の流れを確認
アライグマ撃退は、5つのステップで進めるのが基本です。
「調査」「追い出し」「侵入防止」「環境改善」「清掃消毒」の順番で行います。
まず被害状況を調べ、次に忌避剤などで追い出し、侵入口を塞ぎましょう。
餌になるものを撤去し、最後にフン尿を掃除して消毒すれば完了です。
- 被害状況と侵入経路を調査する
- 忌避剤などで追い出す
- 侵入口を完全に塞ぐ
- 餌になるものを撤去する
- フン尿を清掃・消毒する
罠カゴを借りる
アライグマを捕獲するには自治体への申請が必要で、多くの市町村では罠カゴを無料で貸し出しています。
環境課や農政課で「有害鳥獣捕獲許可申請」の手続きを行いましょう。
申請には被害状況の写真や書類が必要で、許可が下りるまで1〜2週間かかります。
捕獲後の処分方法は自治体によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
無許可での捕獲は法律違反となり、罰金や懲役の対象になるため注意してください。
アライグマの侵入経路に罠カゴ設置
罠カゴはアライグマの通り道や侵入口付近に設置すると効果的です。
縁側の下や床下の入口など、人目につかない場所を選びましょう。
餌にはポップコーンやピーナッツバターを塗ったパンがよく使われます。
雨に濡れると匂いが薄れるので、ビニールで覆うなどの工夫が必要です。
- フンが落ちている場所の近くに設置
- 甘い香りの餌を使う
- 毎日見回りをして確認する
忌避剤などを用いてアライグマを追い出す
罠だけでなく、忌避剤を使った追い出しも効果的な方法です。
バルサンなどの燻煙剤は、煙が天井裏に充満してアライグマを追い出します。
木酢液やハッカ油も忌避効果があり、布に染み込ませて設置するとよいでしょう。
子育て中のアライグマは忌避剤では追い出しにくいため、時期を見極めることも大切です。
燻煙剤を使う際は、室内に煙が入らないよう窓を閉めてから使用しましょう。
アライグマの侵入経路を徹底的に塞ぐ
追い出した後は、すべての侵入口を確実に塞ぐことが最も重要です。
アライグマは直径10cmの隙間からでも入り込めるため、徹底的に対策しましょう。
換気口、配管穴、屋根と壁の隙間などは、金網やパンチングメタルで塞ぎます。
力が強いので単に板を打ち付けるだけでは破られてしまうかもしれません。
侵入口を完全に塞がないと、すぐに戻ってきてしまうため注意が必要です。
アライグマの餌場になるものをなくす
再侵入を防ぐには、餌になるものを徹底的に撤去することが大切です。
生ゴミは密閉容器に入れ、収集日の朝に出すようにしましょう。
ペットフードの食べ残しは速やかに片付け、屋外に放置しないでください。
庭の果樹は早めに収穫し、落ちた果実はすぐに処分するとよいでしょう。
- 生ゴミは密閉容器で保管
- ペットフードは食後すぐ片付ける
- 果実は早めに収穫する
追い出し前の安全装備と準備(手袋・防塵マスク)
追い出し作業の前に、適切な安全装備を用意することが欠かせません。
厚手のゴム手袋、N95規格以上の防塵マスク、保護メガネは必須です。
軍手では爪が貫通する恐れがあるため、必ずゴム製の手袋を使いましょう。
長袖長ズボンで肌の露出を減らし、万が一に備えて消毒液も準備してください。
アライグマのフンには危険な病原体が含まれている可能性があるため、防護なしでの作業は避けましょう。
清掃・消毒で病原菌を除去する
アライグマがいなくなった後の清掃と消毒は、健康を守る最後の重要な作業です。
フンは素手で触らずビニール袋に密封し、消毒液で徹底的に洗浄しましょう。
汚染された断熱材は撤去し、新しいものに交換する必要があります。
作業後は着ていた衣類を廃棄するか高温洗濯し、自分もシャワーを浴びてください。
- フンをビニール袋に密封
- 消毒液で汚染箇所を洗浄
- 汚れた断熱材を交換
- 作業後に衣類を洗濯・廃棄
アライグマ駆除は
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アライグマ駆除に使える?嫌いなもの一覧

アライグマは嗅覚や聴覚が優れているため、これを利用した忌避方法があります。
化学物質を使わない方法もあり、環境に優しいのがメリットです。
ここでは効果が確認されている忌避方法を紹介します。
ニオイ系忌避剤で撃退
アライグマの鋭い嗅覚を刺激する忌避剤は、手軽に使える対策方法です。
人への影響が少なく、比較的安全に使用できるのがメリットでしょう。
屋外では効果が薄れやすいため、定期的な補充が必要になります。
以下の4種類の忌避剤が特に効果的とされています。
ニオイ系忌避剤は一時的な対策として有効ですが、根本解決には他の方法との併用が必要です。
ハッカ油
ハッカ油は、ミント特有の強い香りがアライグマの鼻を刺激する天然の忌避剤です。
ハッカ油50滴、無水エタノール10ml、水90mlを混ぜたスプレーを作りましょう。
侵入経路や通り道に噴霧すると効果的ですが、2〜3日おきに再噴霧が必要です。
猫には有害なため、猫を飼っている家庭では使用を避けてください。
ハッカ油は猫に有害なため、ペットがいる場合は使用前に確認しましょう。
木酢液
木酢液は炭焼きの煙を冷やして作った液体で、焦げ臭い匂いがアライグマに恐怖を与えます。
山火事を連想させるため、本能的に避けるようになるのです。
小皿やペットボトルに入れて、侵入口から2m間隔で設置するとよいでしょう。
雨に流されないよう屋根のある場所に置き、1週間ごとに補充してください。
- 原液または5〜10倍希釈で使用
- 2m間隔で設置する
- 1週間ごとに補充が必要
カプサイシン(唐辛子・チリパウダー)
カプサイシンは唐辛子に含まれる辛味成分で、アライグマに強い刺激を与えます。
市販の獣害用忌避剤やチリパウダーを撒く方法が効果的です。
土の上だと分解されやすいので、コンクリートの上に撒くと長持ちします。
雨に弱いため、屋根のある場所での使用がおすすめでしょう。
取り扱い時は必ず手袋を着用し、目や口に入らないよう注意してください。
オオカミ尿エキス
オオカミの尿は、アライグマの天敵の匂いとして強力な効果を発揮します。
本能的な恐怖を感じるため、他の忌避剤と違って慣れにくいのが特徴です。
市販の「ウルフピー」などの製品を吊るすだけで、2〜3ヶ月効果が続きます。
人間にも強烈な悪臭なので、屋外での使用に限られる点は注意が必要でしょう。
価格は高めですが、効果の確実性を求めるなら最も推奨される忌避剤です。
光・音による威嚇
アライグマの聴覚と夜行性の習性を利用した方法は、化学物質を使わない環境に優しい対策です。
慣れが生じやすいという欠点はありますが、他の対策と組み合わせると効果的でしょう。
以下の2つの方法が特に有効とされています。
光や音だけでは根本解決にならないため、侵入防止対策と併用することが大切です。
LEDストロボライト
夜行性のアライグマは強い光を嫌うため、ストロボライトが効果的です。
特に青色LEDの人感センサー付きライトがおすすめでしょう。
地上から1.5mほどの高さに設置し、侵入経路を照らすようにします。
アライグマは学習能力が高いため、時々設置場所を変えると慣れを防げます。
- 青色LEDが効果的
- 人感センサー付きを選ぶ
- 定期的に設置場所を変える
超音波発生器
人間には聞こえない超音波を発生させる装置は、アライグマに不快感を与えます。
複数の周波数をランダムに切り替える製品だと、慣れを防ぎやすいでしょう。
障害物のない場所に設置し、侵入口に向けて配置するのがポイントです。
犬や猫にも影響があるため、ペットがいる場合は周波数調整ができる製品を選んでください。
犬や猫にも聞こえる場合があるため、ペットがいる家庭では使用前に確認しましょう。
その他の物理的刺激(煙・水噴射など)
煙や水を使った追い出しも、即効性のある方法として効果があります。
燻煙剤は密閉空間で特に効果的で、天井裏全体に煙を充満させられます。
動物感知式のスプリンクラーを設置すれば、自動的に水を噴射して追い払えるでしょう。
即効性はありますが一時的な対策なので、追い出し後の侵入防止と併用してください。
- 燻煙剤は密閉空間で効果的
- 獣よけ線香も一定の効果あり
- スプリンクラーで自動的に追い払える
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アライグマ駆除の注意点一覧|狩猟免許は必要?

アライグマ駆除には、法律や安全面での注意点がいくつかあります。
知らないうちに違法行為をしてしまったり、病気に感染したりする危険があるでしょう。
ここでは駆除を行う上で必ず知っておくべきポイントを解説します。
捕獲には狩猟免許と自治体許可が必須
アライグマの捕獲には自治体の許可が必ず必要で、無許可での捕獲は違法です。
市町村の環境課や農政課で「有害鳥獣捕獲許可申請」を行いましょう。
わな猟を行う場合は原則として狩猟免許が必要ですが、自宅敷地内なら免除される場合もあります。
追い出しや忌避剤の使用など、捕獲を伴わない対策は許可なしで実施できます。
許可が下りるまで1〜2週間かかるため、被害がひどくなる前に早めに申請しましょう。
無許可捕獲の罰則と法的リスク
無許可でアライグマを捕獲すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
自宅の敷地内であっても、正規の手続きなしには捕獲できません。
捕まえたアライグマを勝手に移動させたり処分したりすると、外来生物法違反にもなります。
善意で行った駆除が違法として処罰された事例もあるため、必ず正規の手続きを踏みましょう。
「被害を受けているから」という理由では違法行為の免責にならないため注意が必要です。
感染症リスクを避ける防護装備と安全距離
アライグマは狂犬病やアライグマ回虫症など危険な感染症を持っている可能性があります。
直接接触は絶対に避け、最低でも2m以上の距離を保ちましょう。
作業時は厚手のゴム手袋、N95マスク、保護メガネを必ず着用してください。
噛まれたり引っかかれたりした場合は、すぐに傷口を洗って医療機関を受診することが重要です。
- 厚手のゴム手袋を着用
- N95規格以上のマスクを使用
- 保護メガネで目を守る
- 長袖長ズボンで肌を覆う
子育てシーズンは攻撃性が高いので要注意
アライグマの出産期である4〜6月頃は、母親の攻撃性が極めて高くなります。
子どもを守るために人間にも襲いかかってくることがあるため、この時期の駆除は危険です。
授乳中の母親は忌避剤や威嚇では巣を離れないことが多いでしょう。
この時期に駆除が必要な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
子育て中のアライグマは通常の3倍以上攻撃的になるため、素人での対処は避けましょう。
追い出し後の再侵入防止工事を怠らない
アライグマは帰巣本能が強く、侵入防止対策をしないと高確率で戻ってきます。
直径10cm以上の隙間はすべてパンチングメタルや金網で塞ぎましょう。
換気口の破損部分や、屋根と壁の接合部は見落としやすいポイントです。
木板やプラスチック網では力の強いアライグマに破られるため、金属製の材料を使ってください。
封鎖後も定期的に点検し、破損や新たな侵入口がないか確認することが大切です。
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アライグマによる衛生被害とは?病気や寄生虫の注意点

アライグマがもたらす衛生被害は、建物への被害以上に深刻な問題です。
野生動物特有の病原体や寄生虫は、直接触れなくても感染する危険があります。
ここでは特に警戒すべき感染症と寄生虫について解説します。
狂犬病—致死率ほぼ100%のウイルス感染
狂犬病は発症するとほぼ助からない極めて危険な病気です。
アライグマは北米で狂犬病の主な感染源の一つとなっています。
日本では1957年以降発生していませんが、噛まれた場合は最大限の警戒が必要でしょう。
潜伏期間は1〜3ヶ月で、発症後は神経症状が進行して死に至ります。
アライグマに噛まれたら、傷の程度に関わらずすぐに医療機関でワクチン接種を受けてください。
アライグマ回虫症—神経障害を起こす寄生虫
アライグマ回虫は、アライグマの腸に寄生する線虫で、人間に感染すると重大な症状を引き起こします。
フンに含まれる虫卵が手や食品を介して口に入ることで感染が成立するのです。
体内に入った幼虫は目や脳に移動し、失明や脳炎などの深刻な障害をもたらすことも。
特に土遊びをする幼児は感染リスクが高いため、注意が必要でしょう。
アライグマのフンには虫卵が含まれている可能性があるため、子どもの遊び場から完全に除去してください。
レプトスピラ症—尿汚染による細菌感染
レプトスピラ症は、アライグマの尿に含まれる細菌による感染症です。
重症化すると腎不全や肺出血を起こし、死亡率は20〜30%に達することもあります。
病原体は皮膚の小さな傷や粘膜から体内に侵入するため、傷がある場合は作業を避けましょう。
初期症状は発熱や頭痛など風邪に似ていますが、黄疸が出たら重症のサインです。
- 作業時は防水手袋と長靴を着用
- 傷がある場合は作業を避ける
- 発熱や黄疸があればすぐ受診
トキソプラズマ症・エキノコックス症などの寄生虫病
アライグマはトキソプラズマやエキノコックスなど、複数の寄生虫を媒介する可能性があります。
トキソプラズマ症は妊婦が感染すると胎児に障害を起こすことがあるでしょう。
エキノコックス症は北海道を中心に分布し、感染後数年かけて肝臓に腫瘤を形成します。
フンの処理時には必ず手袋をして、作業後は手洗いを徹底してください。
妊婦や免疫力が低下している方は、アライグマのフン処理を避けることをおすすめします。
フン尿放置で発生する害虫・カビの二次被害
アライグマのフン尿を放置すると、ハエやダニが大量発生する原因になります。
これらの害虫は病原菌を媒介し、食中毒などの新たな被害を引き起こすでしょう。
湿った場所にはカビも繁殖しやすく、アレルギーや呼吸器疾患の原因となります。
二次被害を防ぐには、フン尿の早期除去と殺虫剤・防カビ剤による環境改善が欠かせません。
- フン尿は見つけたらすぐ除去
- 殺虫剤でノミ・ダニを駆除
- 十分に換気してカビを防ぐ
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プロ業者に依頼すべきケースと費用相場・選び方

アライグマ駆除は、状況によっては専門業者への依頼が最善の選択です。
費用はかかりますが、安全性と確実性を考えるとメリットが大きいでしょう。
ここでは業者依頼を検討すべきケースと、選び方のポイントを解説します。
自力駆除が難しいケース(高所・子育て中など)
屋根裏や高い場所での作業が必要な場合、転落事故のリスクがあるため専門業者への依頼がおすすめです。
子育て中のアライグマは攻撃性が高く、素人が対処すると大怪我をする可能性があります。
複数頭が住みついている場合や、建物の構造が複雑な場合もプロの経験が必要でしょう。
健康上の理由で防護服を着ての作業が難しい方も、業者依頼を検討してください。
- 高所作業が必要な場合
- 子育て中のアライグマがいる
- 複数頭が住みついている
- 侵入経路の特定が困難
依頼費用の相場と料金内訳
アライグマ駆除の費用相場は、15,000円〜60,000円程度が一般的です。
基本料金には現地調査、追い出し、侵入口の封鎖が含まれていることが多いでしょう。
フン尿の清掃や消毒が必要な場合は追加料金が発生し、断熱材交換なら5〜20万円程度かかります。
見積もりを取る際は、作業内容の詳細と追加料金の可能性を必ず確認してください。
緊急対応や休日作業には割増料金がかかることがあるため、事前に確認しておきましょう。
業者選定チェックリスト(資格・保証・実績)
信頼できる業者を選ぶには、資格や保証内容を確認することが大切です。
狩猟免許や防除作業監督者などの有資格者が在籍しているかチェックしましょう。
施工後の保証期間は1年以上あるのが望ましく、再発時の無料対応も重要なポイントです。
賠償責任保険への加入有無も確認し、万が一の事故に備えた体制があるか見極めてください。
- 狩猟免許を持つスタッフがいるか
- 保証期間は1年以上あるか
- 再発時の無料対応があるか
- 賠償責任保険に加入しているか
無料調査と複数見積りでコスト最適化
多くの優良業者は無料で現地調査を行っているため、これを活用して複数社から見積もりを取りましょう。
見積もりは3社程度が適切で、金額だけでなく作業内容や保証を総合的に比較します。
極端に安い業者は必要な作業を省いたり、後から追加料金を請求したりすることがあるかもしれません。
見積もり時の対応の丁寧さも、業者選びの重要な判断材料になるでしょう。
- 無料調査を3社程度に依頼
- 金額だけでなく内容を比較
- 極端に安い業者には注意
清掃・再発保証など追加サービスの比較
基本的な駆除以外に、フン尿の清掃や断熱材交換などの追加サービスも業者によって異なります。
再発保証の内容は特に重要で、保証期間中の無料点検回数や対応範囲を確認しましょう。
一部の業者では定期点検サービスや、他の害獣対応も含めたプランを用意しています。
施工報告書や写真による記録を提供してくれる業者は、透明性が高く安心できるでしょう。
アフターフォロー体制が整った業者を選ぶことで、長期的な安心が得られます。
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アライグマ撃退法に関するよくある疑問(FAQ)

アライグマ被害に直面した方からよく寄せられる質問をまとめました。
正確な情報を知っておけば、適切な対処ができるようになります。
ここでは実際によくある疑問に具体的にお答えします。
Q1:アライグマを駆除すると報奨金が出るって本当?
一部の自治体では「鳥獣捕獲報奨金制度」があり、1頭あたり1,000〜5,000円程度が支給されることがあります。
制度は自治体によって異なり、実施していない地域も多いでしょう。
対象者が農業従事者や狩猟免許保持者に限定されることもあるため、事前確認が必要です。
一般住宅での被害には適用されないケースが多いので、お住まいの自治体に問い合わせてください。
報奨金制度の有無や条件は自治体によって大きく異なるため、直接確認するのが確実です。Q2:アライグマの駆除に蚊取り線香は有効?
通常の蚊取り線香ではほとんど効果がありませんが、唐辛子成分入りの獣よけ線香なら一定の効果があります。
獣よけ線香はカプサイシンを含む刺激臭でアライグマを寄せ付けにくくします。
燃焼時間は10時間程度と限られ、屋外での使用に向いているでしょう。
火災のリスクがあるため、使用時は周囲に可燃物がないか確認してください。
線香による対策は一時的なものなので、侵入防止対策と併用することが大切です。Q3:見つけたら警察と保健所どちらに連絡すべき?
アライグマを発見した場合、一般的には市町村の環境課や農政課が適切な窓口です。
警察への連絡は、道路上で交通の妨げになっている場合や緊急時に限られます。
保健所は犬猫の対応が中心で、野生動物については管轄外となることが多いでしょう。
まずは市町村の代表電話に連絡し、アライグマ被害について相談したいと伝えてください。Q4:追い出し後に戻ってきた場合の再対策は?
アライグマが再侵入した場合は、新たな侵入口がないかを徹底的に調べましょう。
封鎖が破られていたり、見落とした隙間があったりすることが多いです。
より強固なステンレス金網やパンチングメタルで再施工が必要かもしれません。
忌避剤の種類を変えたり、複数の方法を組み合わせたりすると効果が高まるでしょう。
度重なる再侵入は周辺環境に問題がある可能性があり、地域全体での対策も検討しましょう。Q5:子育て中のアライグマを安全に追い出す方法は?
子育て中のアライグマの追い出しは最も困難で危険な作業のため、専門業者への依頼を強くおすすめします。
どうしても自力で対処する場合は、子どもがある程度成長するまで待つのが安全です。
強い光と音で数日かけて徐々に威嚇する方法もありますが、母親は最後まで残ることが多いでしょう。
鳴き声が聞こえなくなってから1週間は様子を見て、完全に巣立ったか確認してください。
子育て中の母親は非常に攻撃的なため、素人での対処は大怪我につながる恐れがあります。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
まとめ
アライグマ撃退には、正しい知識と適切な手順が欠かせません。
特定外来生物であるアライグマは、家屋への物理的被害や感染症リスクをもたらす危険な存在です。
効果的な対策として、忌避剤による追い出し、侵入経路の封鎖、環境改善を組み合わせることが重要でしょう。
無許可での捕獲は法律違反となるため、必ず自治体の許可を得るか、捕獲を伴わない方法を選んでください。
高所作業や子育て中のアライグマへの対処が必要な場合は、専門業者への依頼が安全で確実な解決策となります。
被害に気づいたら早期対応が大切です。一人で無理せず、状況に応じてプロに相談することをおすすめします。
大型害獣ならではの破壊力と寄生虫リスクに専門的に対処します
アライグマは体重5~7kgと大型で力が強く、屋根裏に侵入すると建物への被害が深刻になります。断熱材の破壊、配線の損傷、天井板の破損など物理的被害に加え、溜め糞による悪臭と建材腐食も問題です。特に注意すべきはアライグマ回虫などの寄生虫リスクで、糞に含まれる虫卵が人体に入ると重篤な症状を引き起こす恐れがあります。「おうちのミカタ」では、外来生物法に基づく適切な駆除と、自治体との連携による捕獲許可取得、そして徹底した清掃消毒で、アライグマ被害を根本から解決します。
おうちのミカタのアライグマ駆除
まずは調査にてご状況を確認させてください。