アライグマを見つけたら？どこに連絡すべき？NG行動や自分でできる対策・予防策を解説
アライグマは見た目の愛らしさに反して危険な害獣です。
近年は都市部での目撃も増えており、知らずに近づくと感染症やケガのリスクがあります。
この記事では、アライグマを見つけたときの連絡先から、やってはいけない行動、効果的な予防策まで詳しく解説していきます。
屋根裏の重い足音や建物破損でお悩みの方へ
特定外来生物アライグマの駆除を専門家にお任せください
今すぐ無料相談！
寄生虫リスクや攻撃性、大型害獣ならではの被害に不安を感じていませんか？
侵入経路の封鎖から再発防止策まで対応いたします
アライグマを見つけたら？まずは生態と特徴を確認
アライグマに遭遇したら、まず本当にアライグマかどうかを確認しましょう。
タヌキやハクビシンと見間違えるケースも多いため、基本的な特徴を知っておくと安心です。
アライグマの基本データ
アライグマは北アメリカ原産の外来種で、体長60〜100cm、体重4〜10kgほどの中型動物です。
目の周りの黒いマスク模様と、しっぽの白黒の縞模様が特徴的でしょう。
前足の指は5本あり、人間の手のように器用に物をつかめます。
日本では特定外来生物に指定されており、農業や生態系に大きな被害を与えています。
アライグマは特定外来生物に指定されており、飼育・運搬・放出は法律で禁止されています。
習性と行動パターン
アライグマの行動パターンを知っておくと対策に役立ちます。
活動時間や繁殖期を把握すれば、遭遇を避けたり適切なタイミングで対処したりできるでしょう。
夜行性
アライグマは夜行性で、日が沈んでから明け方にかけて活発に動きます。
昼間は屋根裏や床下、木の穴などで休んでいるため、日中に見かけることは少ないです。
ただし、エサが不足しているときや子育て中は昼間でも出てくることがあります。
特に深夜1時〜4時頃に最も活発になるので、この時間帯に物音がしたら要注意です。
ゴミ出しは収集日の朝にして、夜間に外へ放置しないようにしましょう。
繁殖期
繁殖期は1月〜3月頃で、この時期は特に攻撃的になります。
妊娠期間は約65日で、4月〜6月頃に3〜6頭の子どもを産みます。
子育て中の母親は神経質になり、巣に近づく者を激しく威嚇することがあるでしょう。
繁殖期のアライグマは非常に攻撃的です。この時期は特に近づかないでください。
食性
アライグマは雑食性で、果物、野菜、昆虫、小動物など何でも食べます。
都市部では生ゴミやペットフードもエサになり、これを求めて住宅地に現れます。
特に甘い果物が好きで、スイカやトウモロコシなどの農作物被害が深刻です。
一度エサを見つけた場所には何度もやってくるため、エサの管理が大切になります。
庭の果物は早めに収穫し、落ちた実も放置しないようにしましょう。
アライグマが危険視される理由
かわいい見た目とは違い、アライグマは人間にとって大きな脅威になります。
農作物被害だけでなく、健康や安全に直接かかわる問題もあるため注意が必要です。
凶暴性
アライグマは見た目以上に攻撃的で、追い詰められると激しく抵抗します。
鋭い爪と牙を持っており、噛まれたり引っかかれたりすると大ケガをすることも。
体重10kg近い個体もいて、小型犬程度なら簡単に制圧してしまう力があります。
興味本位で近づくと重大な事故につながります。絶対に手を出さないでください。
病原体
アライグマは狂犬病ウイルスなど、人間に感染する病原体を持っています。
特に危険なのがアライグマ回虫で、人間の脳や目に入ると重い障害を起こす可能性があります。
フンや尿にはサルモネラ菌やレプトスピラ菌も含まれており、食中毒や腎臓病の原因になることも。
直接触れなくても、乾燥したフンから病原体を吸い込んで感染するケースもあります。
アライグマのフンには危険な病原体が含まれています。素手で触らないでください。
家などの敷地内でアライグマを見つけたら…役所・駆除業者に連絡
自宅の敷地内でアライグマを見つけたら、すぐに専門機関へ相談しましょう。
自分で対処しようとすると危険ですし、法律の問題もあります。
役所に相談すべきケースと窓口
まずは市区町村の役所に相談するのが第一歩です。
環境課や農政課、鳥獣対策課などが担当窓口になっており、地域によって対応が異なります。
役所では駆除業者の紹介や捕獲許可の手続き、補助金制度の案内などを受けられます。
ただし、役所が直接駆除してくれることは少なく、最終的には業者への依頼が必要になるでしょう。
「お住まいの自治体名 アライグマ 駆除」で検索すると、具体的な窓口がわかります。
害獣駆除業者へ依頼する流れと費用相場
確実に解決したいなら、害獣駆除業者への依頼がおすすめです。
一般的な流れは、現地調査→見積もり→駆除作業→清掃・消毒→再発防止工事となります。
費用は被害状況によって変わりますが、罠の設置・捕獲で3〜5万円、屋根裏の駆除・清掃で5〜10万円程度が目安です。
侵入口の封鎖や修繕まで含めると10万円以上かかることもありますが、再発防止には必要な投資といえます。
複数の業者から見積もりを取り、実績や保証内容を比べてから決めましょう。
補助金・捕獲許可の有無と申請手順
多くの自治体では、アライグマ対策の補助金制度を設けています。
補助金は農業従事者向けが多く、電気柵の設置費用や捕獲報奨金などが対象になります。
個人で捕獲する場合は事前に自治体への申請が必要で、審査に2〜4週間ほどかかります。
ただし捕獲には狩猟免許が原則必要なので、一般の方は業者に任せるのが現実的でしょう。
補助金の詳細は自治体ごとに異なるため、役所の窓口で確認してください。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
住宅街など敷地外でアライグマを見つけたら…役所・警察・消防署に連絡
敷地の外でアライグマを見かけたら、地域の安全のために行政機関へ報告しましょう。
場所や緊急性によって連絡先を使い分けることで、スムーズな対応につながります。
行政機関（環境課・農政課）への報告方法
公園や道路、農地などで見かけた場合は、市区町村の環境課や農政課に連絡しましょう。
報告するときは、発見した日時、場所、数、様子などをできるだけ詳しく伝えてください。
目撃情報は地域の被害状況を把握するための大切なデータとして活用されます。
何度も目撃される場合は、パトロールの強化や注意喚起が行われることもあります。
電話やメール、窓口など報告方法は複数あるので、やりやすい方法を選びましょう。
警察・消防が出動する緊急ケース
人通りの多い場所でアライグマが暴れているなど、人に危険が及ぶ場合は警察に通報してください。
建物内に入り込んで出てこない場合や、人を追いかけている場合も緊急性が高いケースです。
消防署は、高所に逃げたアライグマの救助や、襲われてケガをした場合の救急対応を担当します。
110番では「いつ、どこで、何が起きているか」を簡潔に伝えましょう。
人身被害の危険があるときは、ためらわず110番してください。
目撃情報を共有する際のポイント
正確な情報を伝えることで、行政や業者がより早く動けるようになります。
以下のポイントを押さえて報告すると、情報の価値が高まります。
写真
アライグマの写真があると種類の特定に役立ちます。
ただし、撮影するときは安全な距離を保ち、絶対に近づかないでください。
しっぽの縞模様や顔のマスク模様がはっきり写ると、確実に判別できます。
フンや足跡、被害の様子も一緒に撮っておくと参考になるでしょう。
スマホのズーム機能を使って、離れた場所から撮影しましょう。
位置情報
発見場所の正確な情報は、対策を立てるうえで欠かせません。
住所だけでなく、近くの建物や目印、方角なども一緒にメモしておきましょう。
スマホのGPS機能で緯度・経度を記録しておくとさらに正確です。
何度か見かけている場合は、それぞれの場所を地図にまとめると移動パターンがわかります。
Googleマップのピン機能を使うと、位置情報を簡単に記録できます。
安全確保
情報収集よりも自分と周りの人の安全が最優先です。
子どもやペットが興味を示していたら、すぐに安全な場所へ連れて行きましょう。
大声を出したり手を振ったりして刺激せず、静かに観察してください。
アライグマがこちらに向かってくる気配があれば、すぐにその場を離れましょう。
無理に詳しい情報を集めようとせず、身の安全を第一に行動してください。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
アライグマを見つけた時に絶対してはいけないこと
アライグマを見かけたとき、つい取りがちな行動の多くが実は危険です。
かわいい見た目に惑わされて間違った対応をすると、大きな被害や法律問題を招くことになります。
近づく
アライグマへの接近は、感染症やケガのリスクを大きく高めます。
野生動物は人間を脅威と感じると攻撃してくることがあります。
特に繁殖期や子育て中は警戒心が強く、わずかな刺激で襲ってくることも。
安全な観察距離は最低10メートル以上、できれば屋内から見るのが理想です。
どんな状況でも、興味本位で近づくのは絶対にやめましょう。
触れる
直接触ることは、病気に感染する最も危険な行為です。
狂犬病やアライグマ回虫など、噛み傷や引っかき傷から体内に入る病原体があります。
死んでいるように見えても、実は仮死状態で触った瞬間に攻撃されることもあります。
万が一触ってしまったら、すぐに石鹸と水でよく洗い、病院を受診してください。
フンや毛、唾液にも病原体が含まれています。間接的な接触も避けてください。
餌付けする
エサを与えると、アライグマが増えて被害が広がる原因になります。
一度人間からエサをもらったアライグマは、その場所に何度もやってくるようになります。
人間との距離が縮まることで攻撃される危険も高まるでしょう。
善意のつもりでも、地域全体の安全を脅かすことになるので絶対にやめてください。
野良猫へのエサやりも、アライグマを呼び寄せる原因になります。
無許可で捕獲
アライグマは特定外来生物なので、許可なく捕まえると法律違反になります。
鳥獣保護管理法により、無許可での捕獲は「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」の対象です。
自宅の敷地内であっても、正式な手続きなしの捕獲は違法となります。
捕獲には原則として狩猟免許が必要なので、必ず役所や業者に相談してください。
無許可での捕獲は重い罰則の対象です。自己判断で行動しないでください。
無策での駆除
専門知識なしで駆除しようとすると、失敗するだけでなく状況が悪化します。
中途半端な対応でアライグマが警戒心を強め、見つけにくくなることがあります。
間違った薬剤や罠の使い方で、ペットや他の動物を傷つけてしまう危険も。
確実に解決するなら、最初から専門業者に任せるのが一番効率的です。
自分でやるより、プロに頼んだほうが結果的に安く済むことも多いです。
大声で追い回すなど刺激する行為
大声や物を投げるなどの刺激は予測できない攻撃を引き起こします。
パニックになったアライグマは、通常以上に攻撃的になり人に向かってくることがあります。
追い回すことで屋内に逃げ込み、より面倒な状況になることも。
冷静を保ち、静かにその場を離れるのが最も安全な対応です。
刺激して暴れさせると、周囲の人にも危険が及びます。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
アライグマを見つけたら放置はNG！放置で起こる様々な被害
「そのうちいなくなるだろう」と放っておくと被害がどんどん広がります。
早めに対処しないと、経済的損失だけでなく健康被害や安全上の問題にまで発展するでしょう。
騒音被害
アライグマが屋根裏や床下に住みつくと、夜中の騒音で睡眠を妨げられます。
体重が重いため、天井を歩き回る音は想像以上にうるさいです。
繁殖期には激しい鳴き声や争う音も加わり、騒音はさらにひどくなるでしょう。
一度住みついたアライグマが自然にいなくなることはほとんどありません。
睡眠不足が続くと、健康状態や日常生活に大きな影響が出ます。
家屋への被害
アライグマによる家の被害は、建物の構造にまで及ぶことがあります。
器用な手と強い爪で、さまざまな場所にダメージを与えます。
屋根裏
屋根裏はアライグマにとって理想的な住みかなので、最も被害が集中します。
断熱材を巣の材料として引きちぎるため、家の断熱性能が大きく下がります。
大量のフンや尿で天井板が腐り、最悪の場合は天井が落ちる危険もあるでしょう。
完全に修復するには数十万円〜数百万円かかることも珍しくありません。
アライグマは同じ場所にフンをする「ため糞」の習性があり、被害が集中します。
配線
電気配線への被害は、停電だけでなく火災の原因にもなります。
アライグマの歯や爪で配線が傷つくと、ショートや漏電のリスクが高まります。
屋根裏や壁の中の配線は見えにくく、危険な状態に気づきにくいのが厄介です。
実際にアライグマの被害が原因で火災が起きた事例も報告されています。
配線被害による火災は命に関わる問題です。早急に対処してください。
排泄物による腐食
アライグマのフンや尿は強い酸性で、建材をどんどん腐らせます。
木材だけでなく金属部分にもサビや腐食を起こし、建物の寿命を縮めます。
水分が多いためカビや細菌も繁殖しやすく、衛生環境も悪化するでしょう。
悪臭は建材に染み込み、専門的な消臭処理をしないと取れません。
腐食が進むと修復が難しくなり、建物の一部を解体する必要が出ることもあります。
健康への被害・感染症リスク
アライグマによる健康被害で最も怖いのは、病原体を介した感染症です。
狂犬病、アライグマ回虫、サルモネラ菌、レプトスピラ菌など、危険な病気の感染源になります。
直接触れなくても、乾燥したフンから舞い上がった病原体を吸い込んで感染することがあります。
小さな子どもや高齢者、免疫力が低い方は特に重症化しやすいので注意が必要です。
アライグマ回虫は脳に侵入し、重い神経障害を起こす可能性があります。
農作物・ペットへの被害
農作物への被害は、収穫直前の最も価値が高いときに起きることが多いです。
アライグマは食べ頃を見極める能力があり、スイカやトウモロコシなどが狙われます。
ペットへの被害もあり、小型犬や猫が襲われて重傷を負ったケースも報告されています。
一度味を覚えると同じ場所に何度も来るため、被害は繰り返し起こります。
屋外で飼っているペットは特に危険です。飼育場所の見直しを検討しましょう。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
アライグマじゃないかも？タヌキ・ハクビシン・アナグマとの違い
中型の動物を見かけたとき、正確に種類を見分けることが大切です。
間違った判断をすると、対策がうまくいかなかったり無駄な費用がかかったりします。
アライグマの見た目チェックポイント
アライグマを見分ける最大の特徴は、目の周りの黒いマスク模様です。
しっぽには白と黒の縞模様があり、5〜7本の輪っかが入っています。
前足は人間の手のように5本の指が分かれており、物を器用につかめます。
体の色は全体的に灰色から茶褐色で、白いヒゲが目立つのも特徴です。
- 目の周りに黒いマスク模様があるか
- しっぽに白黒の縞模様があるか
- 前足の指が5本に分かれているか
タヌキとアライグマの違い
タヌキとアライグマは顔が似ているためよく間違えられますが、しっぽで見分けられます。
アライグマのしっぽには縞模様がありますが、タヌキのしっぽは短くて模様がありません。
目の周りの黒い部分も違いがあり、タヌキは左右がつながっておらず楕円形をしています。
足跡はタヌキが犬のような4本指、アライグマが人の手のような5本指という違いがあります。
タヌキは全体的に丸っこい体型で、アライグマより小柄です。
ハクビシンとアライグマの違い
ハクビシンは額から鼻先にかけて白い縦線が入っているのが最大の特徴です。
アライグマの黒いマスク模様とは違い、顔全体が黒っぽく白い線が目立ちます。
しっぽはハクビシンのほうが長く、縞模様は入っていないか、あっても不明瞭です。
体型もハクビシンのほうが細身で、木登りが得意という特徴があります。
ハクビシンはアライグマほど手先が器用ではありません。
アナグマとアライグマの違い
アナグマは胴長短足で太めの体型をしており、見た目ですぐわかります。
顔は細長く、両目に沿って縦長の黒い模様が入っています。
しっぽは非常に短く、これだけでも他の動物と区別できるでしょう。
アナグマには冬眠の習性があるため、11月下旬以降に見かけることは稀です。
体の色は全体的にこげ茶色で、アライグマより地味な印象です。
足跡・しっぽ・行動パターンの比較早見表
各動物の特徴をまとめると、足跡としっぽで簡単に見分けられます。
足跡はアライグマが5本指で人の手のような形、タヌキとアナグマは4本指で犬のような形です。
しっぽはアライグマが縞模様、ハクビシンが長い無地、タヌキとアナグマが短い無地となっています。
これらの特徴を組み合わせれば、専門知識がなくても高い精度で見分けられるでしょう。
- 足跡が5本指なら→アライグマの可能性大
- しっぽに縞模様があるなら→アライグマ
- 顔に白い縦線があるなら→ハクビシン
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
【自分でできる正しい予防策】アライグマが近隣で発生したら…こんな予防が効果的
近くでアライグマが目撃されたら、被害を受ける前に予防策を講じましょう。
一度住みつかれると駆除が大変なので、侵入を防ぐことが最も効果的です。
侵入経路を塞ぐ
アライグマ対策で最も大切なのは、物理的に入り口をふさぐことです。
アライグマは身体能力が高く、思った以上に小さな隙間からも入ってきます。
屋根
屋根周りはアライグマが最も利用しやすい侵入経路です。
瓦のずれや軒下の隙間から簡単に入り込むため、破損部分は早めに修理しましょう。
金網やパンチングメタルで補強すると効果的です。
屋根に接している木の枝は剪定して、最低2メートル以上の距離を確保してください。
高所作業は危険なので、自信がなければ専門業者に依頼しましょう。
床下
床下は湿度が高く外敵から身を守りやすいため、アライグマに好まれる場所です。
通気口は必要ですが、金網やパンチング板で覆えば侵入を防げます。
床下点検口の周りや配管が通っている部分の隙間もチェックしてください。
定期的に点検して、新しい侵入口ができていないか確認することが大切です。
基礎と土台の間にできた隙間も見落としがちなので注意しましょう。
配管の隙間
配管周りの隙間は見落としやすいですが、アライグマがよく使う侵入口です。
エアコンの配管穴、給湯器、排水管など、建物を貫通する部分をすべて確認しましょう。
隙間の大きさに合わせて、パテや発泡ウレタン、金網などで塞いでください。
工事や設備の増設をした後は、新しい隙間ができていないか必ず確認しましょう。
防水性と耐久性のある材料を選ぶと、長持ちします。
ゴミ・ペットの餌を放置しない
アライグマを引き寄せる最大の原因はエサになるものの存在です。
生ゴミは密閉容器に入れ、収集日の当日朝に出すようにしましょう。
ペットフードは屋外に放置せず、食べ終わったらすぐに片付けてください。
庭の果物は早めに収穫し、落ちた実もこまめに拾うことが大切です。
野良猫へのエサやりも、置き餌ではなく直接与える形にしましょう。
電気柵・ネットを用意する
物理的なバリアは、アライグマ対策として高い効果が実証されています。
電気柵は農作物の保護に効果的で、適切な電圧なら人間には安全です。
設置は地面から20cm、40cm、60cmの3段構成がおすすめです。
防獣ネットは目の細かいものを選び、地面との間に隙間ができないよう固定してください。
電気柵やネットは定期的にメンテナンスして、破損や緩みがないか確認しましょう。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
【自分でできる正しい対処法】自宅でアライグマを見つけたら…こんな対策が効果的
敷地内でアライグマを見つけたら、冷静に段階を踏んで対応しましょう。
感情的になったり場当たり的に動いたりすると、状況が悪化することがあります。
被害状況をチェックする
効果的な対策を立てるには、まず被害の状況を正確に把握することが大切です。
アライグマがどこにいるのか、どの程度住みついているのかを調べましょう。
糞
アライグマのフンは被害状況を知る重要な手がかりになります。
直径2〜3cmの円筒形で、植物の種子や昆虫の羽などが混じっているのが特徴です。
「ため糞」の習性により同じ場所に大量に溜まっていることが多いです。
フンの新しさで最近の活動状況を推測でき、対策の緊急度を判断できます。
フンには病原体が含まれているので、手袋とマスクを着用して調べてください。
足跡
アライグマの足跡は人間の手のような形で、5本の指がはっきり見えます。
前足と後足で形が違い、前足はより手に近い形、後足は細長い形をしています。
足跡の大きさから個体の大きさを推測でき、複数あれば数もわかります。
泥や雪の上では特にくっきり残るので、侵入経路の特定に役立ちます。
足跡の方向を追うと、侵入口や住みかを見つけやすくなります。
音
夜中の物音はアライグマがいる証拠として重要です。
屋根裏では重い足音やガサガサという音がして、他の小動物とは明らかに違います。
「クルクル」「キュー」といった独特の鳴き声も聞こえることがあります。
深夜1時〜4時頃に音が聞こえたら、アライグマの可能性が高いでしょう。
音がする場所を特定できると、住みかを絞り込むのに役立ちます。
追い出し・忌避アイテムの使い方
アライグマを追い出すには、嫌がるニオイや光を使った忌避アイテムが効果的です。
ただし効果は一時的なものが多いので、侵入口の封鎖と組み合わせることが大切です。
アライグマ専用の忌避剤は、侵入口周辺に設置すると一定の効果が期待できます。
人感センサー付きのLEDライトも、夜行性のアライグマには有効な場合があります。
木酢液やハッカ油も効果があるとされますが、定期的に交換が必要です。
捕獲罠を使う場合の許可と注意点
アライグマの捕獲には法的な許可が必要で、無許可だと罰則があります。
申請には被害状況報告書や捕獲予定場所の図面、方法の説明などが必要です。
許可を得ても、原則として狩猟免許がないと実施できません。
自治体によっては捕獲器の貸し出しもありますが、設置や管理には専門知識が必要です。
捕獲後の処分にも法的なルールがあるので、事前に自治体へ確認してください。
清掃・消毒と再侵入防止メンテナンス
アライグマを追い出した後は、汚染された場所の清掃と消毒が必須です。
フンで汚れた断熱材は交換し、周りの建材も洗浄または消毒してください。
作業時は防護服、手袋、マスクを必ず着用し、終わったら器具も消毒しましょう。
清掃が終わったら侵入口を確実にふさぎ、定期的に点検を続けることが大切です。
清掃・消毒と封鎖工事は同時にやらないと、新しい汚染が起きる可能性があります。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
アライグマ駆除はプロの駆除業者に任せるべき
アライグマ駆除は、専門業者に依頼するのが最も安全で確実です。
自分で対処しようとすると、法律違反やケガ、失敗のリスクがあります。
専門業者は適切な許可と豊富な経験を持ち、駆除から予防まで一貫して対応できます。
作業後の保証やアフターサービスもあるので、万が一再発しても安心でしょう。
総合的に見ると、最初からプロに任せるのが最もコストパフォーマンスに優れた選択です。
複数の業者から見積もりを取り、実績や保証内容を比較して選びましょう。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
アライグマに関するよくある質問（FAQ）
アライグマについてよく寄せられる質問をまとめました。
正しい知識を身につけて、適切な対応ができるようにしましょう。
Q1：アライグマの死骸を見つけたらどうする？
死骸を見つけたら、まず市役所に連絡するのが確実です。
私有地なら土地の所有者が処理責任を負い、公共の場所なら各管理者が対応します。
国道や高速道路の場合は、道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡してください。
死骸にも病原体がいる可能性があるので、絶対に素手で触らないでください。
迷ったらまず市役所に電話すれば、適切な部署を案内してもらえます。Q2：アライグマ対策に補助金は使える？
補助金制度は主に農業従事者向けで、一般住宅向けは限られています。
農家向けには電気柵設置費用の補助や被害防止設備の支援などがある自治体があります。
東京都では電気柵設置への補助制度があり、農作物被害軽減を目的としています。
補助金の条件や手続きは自治体ごとに違うので、役所の窓口で確認してください。
農業委員会への登録が条件になっていることが多いです。Q3：捕獲したら報奨金はもらえる？
一部の自治体では1頭あたり2,000〜2,500円程度の報奨金制度があります。
大阪府貝塚市では1頭最大2,500円の報奨金が支給されています。
ただし、事前の捕獲許可申請と捕獲後の報告書提出が必要です。
捕獲には狩猟免許が原則必要なので、無許可での捕獲は法律違反になります。
制度の有無は自治体によって違うので、まず役所に確認しましょう。
アライグマ駆除は
専門業者にお任せを
特定外来生物の駆除は自治体連携が必要です。寄生虫リスクや建物破損の前に、プロの調査をご利用ください。
まとめ
アライグマを見つけたときは、場所と状況に応じた正しい判断が大切です。
敷地外なら行政機関へ報告し、敷地内なら役所や専門業者に相談しましょう。
近づく、触る、エサをあげる、無許可で捕まえるといった行為は絶対にやめてください。
放っておくと騒音、家の損傷、健康被害など深刻な問題に発展します。
確実で安全に解決するなら、最初から専門業者に依頼するのがおすすめです。
早めの対応が被害を最小限に抑える鍵です。見つけたらすぐに行動しましょう。
大型害獣ならではの破壊力と寄生虫リスクに専門的に対処します
アライグマは体重5～7kgと大型で力が強く、屋根裏に侵入すると建物への被害が深刻になります。断熱材の破壊、配線の損傷、天井板の破損など物理的被害に加え、溜め糞による悪臭と建材腐食も問題です。特に注意すべきはアライグマ回虫などの寄生虫リスクで、糞に含まれる虫卵が人体に入ると重篤な症状を引き起こす恐れがあります。「おうちのミカタ」では、外来生物法に基づく適切な駆除と、自治体との連携による捕獲許可取得、そして徹底した清掃消毒で、アライグマ被害を根本から解決します。
おうちのミカタのアライグマ駆除
まずは調査にてご状況を確認させてください。
