コウモリが屋根裏に出没!駆除するには?追い出す方法や対策を解説
夜「カサカサ」という物音、あるいは「バサバサ」という羽音が屋根裏から聞こえてきたことはありませんか?
その正体はコウモリである可能性が大。コウモリは一度住みついてしまうと、健康被害や建物の劣化につながることがあります。
本記事では、コウモリが出す音の特徴や他の害獣との違い、効果的な追い出し方法から予防対策までを専門家の視点で詳しく解説します。
自力での対策と専門業者への依頼を検討されている方はぜひ参考にしてください。
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コウモリが屋根裏に住みつく理由とは?住みつく家の特徴

コウモリが屋根裏に住みつくのには、いくつかの明確な理由があります。
コウモリの生態や習性を理解することで、なぜ彼らが私たちの住まいを選ぶのか、そしてどのような家が特にリスクが高いのかが見えてきます。
コウモリの生態を知ることは、効果的な対策を講じるための第一歩となるのです。
まずは、コウモリが屋根裏を好む理由と、コウモリに狙われやすい家の特徴について見ていきましょう。
コウモリが屋根裏を好む3つの理由
コウモリが私たちの屋根裏に住みつく理由には明確なパターンがあります。
彼らは生き物として生存に最適な環境を本能的に求めており、屋根裏はそのニーズを満たす場所となっているのです。
特に日本に生息する「アブラコウモリ(別名:イエコウモリ)」は民家に住みつく習性が強く、注意が必要です。
以下で、コウモリが屋根裏を好む主な3つの理由を詳しく解説します。
雨風をしのげて暖かいから
コウモリが屋根裏を選ぶ最大の理由は、外部の厳しい環境から身を守れることにあります。
屋根裏は雨風を完全に遮断し、外気温の変化に比べて温度が安定している快適な空間です。
特に最近の住宅は断熱性能が高く、冬場でも屋根裏は比較的暖かく保たれるため、コウモリにとって理想的な環境となっています。
コウモリは体温調節が苦手な生き物であり、急激な温度変化を避ける本能があるのです。
夏場には屋根裏の暖かさが子育てに適した環境を提供し、冬場には外気からの保護により冬眠や休息の場として利用されます。
このように、人間が快適に暮らすために設計された住宅環境が、偶然にもコウモリの生存条件と合致しているのです。
外敵や人目を避けられる静かな場所だから
コウモリが屋根裏を好む2つ目の理由は、外敵からの攻撃や人間の干渉を避けられる隠れ家としての特性にあります。
屋根裏や天井裏は人の目に触れにくく、日常的に人が立ち入らない静かな空間となっています。
野生のコウモリは猛禽類などの天敵から身を守るために、安全な隠れ家を求める本能があります。
住宅の屋根裏は外敵が侵入できない閉鎖的な空間であり、コウモリにとって理想的な避難所となるのです。
また、コウモリは基本的に昼間は休息し、夜間に活動する夜行性の生き物です。
昼間は静かで暗い場所で休む習性があるため、人間の生活リズムとは逆の活動パターンを持つコウモリにとって、日中は静かな屋根裏は最適な休息場所となります。
エサとなる虫が豊富に集まるから
コウモリが屋根裏を選ぶ3つ目の理由は、住宅周辺に豊富な食料源があることです。
日本に生息するアブラコウモリの主食は蚊や蛾、ユスリカなどの小型の昆虫類です。
住宅地には外灯や庭の照明など、夜間に虫を引き寄せる光源が多く存在し、コウモリにとっては格好の狩場となります。
一匹のコウモリは一晩で数百匹もの蚊を捕食することがあり、エサが豊富な環境を本能的に選びます。
また、住宅の換気口や小さな隙間からは室内の温かい空気が漏れ出し、それに引き寄せられる虫も多いため、住宅周辺はコウモリにとって絶好の採餌場所となるのです。
このように、人間の生活環境がコウモリのエサとなる虫を集める結果となり、彼らの定住を促進する要因になっています。
- 雨風をしのげて暖かい: 断熱性能の高い現代住宅は温度が安定
- 外敵から身を守れる: 人目に触れない静かな閉鎖空間
- エサが豊富: 住宅地の照明に集まる昆虫が狩場に
どんな家が狙われやすい?共通する特徴
コウモリに住みつかれる家には、いくつかの共通する特徴があります。
最も重要なのは、コウモリが侵入できる隙間の存在です。
コウモリは体が小さく柔軟なため、わずか1〜2cmほどの隙間からでも侵入することができます。
特に瓦屋根の家では、瓦と瓦の間の隙間がコウモリの侵入経路となりやすく注意が必要です。
また、換気口や通気口の金網が破損していたり、外壁にひび割れがある住宅もコウモリに狙われやすいと言えるでしょう。
周辺環境も重要な要素となります。
近くに公園や河川があり虫が多い地域、街灯が多く夜間に虫が集まる場所の住宅は、コウモリにとって魅力的な住処となります。
さらに、家の構造として軒下や屋根裏に梁が多く、コウモリがぶら下がりやすい環境が整っている住宅も、コウモリの格好のターゲットになりやすいのです。
こうした特徴を複数持つ家は、コウモリが住みつくリスクが高いことを認識しておきましょう。
コウモリは1〜2cmの隙間さえあれば侵入可能です。瓦屋根の隙間、破損した換気口、外壁のひび割れは特に要注意ポイントとなります。
「築年数が浅い家でも油断は禁物」の理由
「新築だからコウモリの心配はない」と考えるのは大きな誤解です。
実際には、築浅の住宅でもコウモリ被害が発生するケースは少なくありません。
新築住宅でも施工時に生じた小さな隙間や、経年変化による微細なひび割れが、コウモリの侵入経路となることがあるのです。
特に新築から数年が経過すると、建物の微妙な沈下や材料の収縮により、目に見えないような隙間が生じることがあります。
また、エアコンの室外機設置や各種配管工事の際に生じる壁の開口部が、完全に密閉されていないケースも少なくありません。
新築住宅周辺は、造成地の場合が多く、以前そのエリアに生息していたコウモリが新たな住処を探して、新築住宅に移り住むこともあるのです。
築年数に関わらず、住宅には必ず換気のための開口部があり、これらがコウモリの侵入口となる可能性があることを忘れてはなりません。
そのため、築年数の浅い家でも定期的な点検と予防策を講じることが重要だと言えるでしょう。
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屋根裏のコウモリを追い出さないとどうなる?放置するリスクを解説!

コウモリが屋根裏に住みついてしまうと、単なる「音の問題」だけでは済まない様々なリスクが発生します。
放置することで被害は時間とともに拡大し、健康被害から建物の構造的ダメージ、さらには経済的な損失まで引き起こす可能性があります。
「一時的なものだから」と見過ごすことで、後々大きな問題に発展するケースも少なくありません。
ここでは、コウモリを追い出さずに放置した場合に生じる具体的なリスクについて詳しく解説します。
健康被害につながるフン・ダニ・ウイルスの問題
コウモリを屋根裏に放置することで、最も懸念されるのが健康面でのリスクです。
乾燥したフンによる健康被害
コウモリのフンは「グアノ」と呼ばれ、時間の経過とともに乾燥して粉状になります。
この粉状になったフンが空気中に舞い上がり、呼吸器から体内に入ることで、様々な健康問題を引き起こす可能性があるのです。
ヒストプラズマ症
さらに「ヒストプラズマ菌」というカビの一種がコウモリのフンに含まれていることがあります。
これを吸い込むとヒストプラズマ症という呼吸器疾患を発症するリスクがあり、注意が必要です。
ダニやノミの寄生
また、コウモリの体には多くのダニやノミが寄生していることが少なくありません。
これらが住居内に侵入して人間に寄生する二次被害も報告されています。特に小さいお子様や、ペットがいる家庭は注意すべきでしょう。
狂犬病のリスク
さらに、まれではありますが、コウモリが狂犬病ウイルスを保有している可能性も科学的に指摘されており、直接接触することでリスクが生じることもあるのです。
特に小さなお子さんやペット、免疫力の低下した方がいるご家庭では、これらの健康リスクを重視する必要があります。
コウモリのフンには病原菌やダニが含まれ、呼吸器疾患のリスクがあります。特に乾燥して粉状になったフンは空気中に舞いやすく危険です。
建物劣化のリスク|断熱材・天井への被害
コウモリが屋根裏に住み着くことで、建物自体にも深刻なダメージが生じる可能性があります。最も代表的な被害は、コウモリのフンや尿による建材の劣化・腐食です。
劣化
コウモリの排泄物には強い酸性成分が含まれており、これが長期間にわたって天井材や断熱材に染み込むことで、材質を劣化させていきます。
断熱材がフンや尿で汚染されると、断熱性能が低下するだけでなく、湿気を含んだ断熱材は家全体のカビやダニの温床になることも珍しくありません。
腐食
また、コウモリの尿は徐々に天井板を腐食させ、最悪の場合は天井にシミができたり、穴が開いたりすることもあります。
こうした建物被害が進行すると、最終的には大掛かりなリフォームが必要になり、数十万円単位の修繕費用が発生するケースも報告されています。
さらに、コウモリが住み着いた屋根裏では、彼らの活動によって断熱材が踏み荒らされ、その断熱効果が大幅に低下することで、冷暖房効率の悪化にもつながります。
騒音・臭いによる生活ストレスと精神的影響
コウモリが屋根裏に住み着くと、日常生活の質を著しく低下させる要因となります。
羽音によるストレス
特に夜間は「カサカサ」「バサバサ」といった活動音が断続的に続き、睡眠の質を低下させることがあるのです。
コウモリは夜行性のため、人間が眠りにつく時間帯に最も活発に活動し、その結果、不眠やストレスの原因となることがあります。
糞尿の匂いによるストレス
また、コウモリのフンや尿が蓄積されると、独特のアンモニア臭が発生し、換気をしても完全に消えないことがあります。
この臭いは天井や壁を通じて居住空間に漏れ出し、日常生活に不快感をもたらすだけでなく、来客時の恥ずかしさにもつながるでしょう。
ご近所トラブルや保険対象外のリスクも?
コウモリ被害を放置することで生じるリスクは、住居内にとどまりません。
近隣の家にも住み着く
コウモリのコロニーが大きくなると、周辺の住宅にも分散して住みつくことがあり、ご近所トラブルの原因になることがあります。
「うちの家からコウモリが発生している」と近隣から指摘されると、対応に苦慮するケースも少なくありません。
自己負担で対応せざるを得ない?
また、コウモリによる建物被害は、多くの住宅保険では「害獣による損害」として補償対象外となっていることが一般的です。
つまり、コウモリの糞尿による天井の腐食や断熱材の交換費用などは、全額自己負担となる可能性が高いのです。
無許可で駆除できない
さらに、コウモリは鳥獣保護管理法によって保護されている動物であるため、無許可で捕獲や殺傷を行うと法律違反となり、罰則を受ける可能性もあります。
このように、コウモリ被害の放置は経済的リスクだけでなく、法的なリスクも伴うことを理解しておく必要があるでしょう。
コウモリ被害は多くの住宅保険で補償対象外となるため、修繕費用は全額自己負担になる可能性があります。早期対応が経済的な損失を防ぐ鍵です。
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屋根裏のコウモリを音から見抜くポイント(他の害獣との違い)
屋根裏から異音が聞こえてきた場合、まずはその正体を特定することが重要です。
コウモリ、ネズミ、イタチなど、さまざまな害獣が屋根裏に潜む可能性があり、それぞれ異なる対策が必要となります。
音の特徴や鳴り方のパターンを分析することで、どの害獣が住み着いているのかを見極めることができるのです。
ここでは、コウモリが発する独特の音の特徴と、他の害獣との聞き分け方について解説します。
コウモリの音の特徴|カサカサ・バサバサ
コウモリが屋根裏に住み着いている場合、発する音には特徴的なパターンがあります。
最も代表的なのは「カサカサ」という軽い接触音で、これはコウモリが壁や天井裏を這い回る際に発生する音です。
また、飛び立つ瞬間や着地する際には「バサバサ」という羽音が短時間だけ発生することがあります。
コウモリは体重が軽く(日本のアブラコウモリは約10g程度)、動きも比較的静かなため、音は比較的軽くて小さいのが特徴です。
時には「コッ、コッ」といった小さな足音のような音も聞こえることがありますが、これはコウモリが木材や壁を移動する際に爪が引っかかる音だと考えられます。
一般的にコウモリは鳴き声をあまり発しないため、「カサカサ」「バサバサ」という動きの音だけが聞こえ、鳴き声が聞こえないことも、コウモリを判断する一つの手がかりとなります。
このように、軽い動きの音と断続的な羽音が特徴的で、連続的に大きな音を出すことは稀なのです。
- カサカサ: 壁や天井を這い回る軽い接触音
- バサバサ: 飛び立つ・着地する際の短い羽音
- 鳴き声はほぼなし: 動きの音だけが特徴的
音がする時間帯と場所で推測できる
コウモリが屋根裏に住みついている場合、音が聞こえる時間帯にも特徴があります。
コウモリは典型的な夜行性であり、特に日没直後から明け方にかけて活発に活動する習性があるのです。
具体的には、夕方18時頃から活動を始め、夜22時〜明け方4時頃にかけて最も活発に動き回ります。
逆に昼間は静かで、ほとんど音が聞こえないことが多いでしょう。
また、音が聞こえる場所も重要な手がかりとなります。
コウモリは換気口や屋根の隙間から侵入することが多いため、それらの近くや天井裏で特に音が集中しやすいのです。
さらに、季節によっても音の頻度や大きさが変化することがあります。
特に初夏から夏にかけては繁殖期で活動が活発になり、冬場は活動が鈍くなることが一般的です。
このように、時間帯・場所・季節によって変化する音のパターンから、屋根裏に住みついているのがコウモリかどうかを推測することができるのです。
ネズミやイタチとどう違う?比較ポイント
屋根裏で音がする場合、コウモリだけでなくネズミやイタチなどの可能性も考えられます。
それぞれの害獣は独特の音を発するため、聞き分けることで対策の方向性を定めることができるのです。
ここでは、コウモリとネズミ、イタチの音の違いについて詳しく比較します。
これらの違いを理解することで、屋根裏に潜む害獣の正体をより正確に特定することが可能になります。
ネズミとの違い:足音のスピードや鳴き声
ネズミとコウモリの音を区別するポイントは、主に動きのパターンと音の連続性にあります。
ネズミの特徴的な音は「チョロチョロ」「カリカリ」といった素早く小さな音で、コウモリよりも明らかに動きが速いのが特徴です。
また、ネズミは歯でものを齧る習性があるため、「カリカリ」という齧る音が断続的に続くことがあります。
これに対しコウモリは基本的に物を齧ることはなく、羽ばたきと移動の音が中心となります。
さらにネズミは「キュッキュッ」といった高い鳴き声を発することがあり、この点もコウモリとの大きな違いです。
活動時間帯については、ネズミは昼夜を問わず活動する傾向があり、特に深夜から早朝にかけて活発になります。
コウモリが日没後から明け方までの時間帯に集中して活動するのとは異なり、ネズミの活動時間はより広範囲に及ぶことが多いのです。
このように、速い動きと齧る音、鳴き声の有無などから、ネズミとコウモリを区別することができます。
イタチとの違い:音の大きさと重量感
イタチとコウモリの音の違いは、主に音の大きさと重量感にあります。
イタチは体重がコウモリよりもはるかに重く(一般的に500g〜1kg程度)、屋根裏を移動する際には「ドタドタ」「ガサガサ」といった重たく粗雑な音を立てます。
まるで小さな人が歩いているような錯覚を起こすほど、足音が明確に聞こえることが特徴的です。
また、イタチは跳ねるような動きをすることがあり、天井板が鳴るような大きな音がすることもあるのです。
一方コウモリは前述のように体が軽く、動きもより静かで繊細なため、イタチほど大きな音を立てることはありません。
活動時間帯については、イタチもコウモリと同様に主に夜行性ですが、昼間に活動することもあり、その点では区別しにくいかもしれません。
しかし、イタチは「キャンキャン」「クックッ」といった特徴的な鳴き声を発することがあり、この鳴き声が聞こえた場合はイタチである可能性が高いでしょう。
このように、音の大きさや重量感、鳴き声の特徴から、イタチとコウモリを区別することができるのです。
- 音の大きさ: コウモリは軽く、イタチは重い
- 動きのスピード: コウモリはゆっくり、ネズミは素早い
- 鳴き声: コウモリはほぼなし、ネズミ・イタチは鳴く
- 齧る音: ネズミは「カリカリ」と齧る音が特徴的
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屋根裏のコウモリをフン・臭いから見抜くポイント

コウモリが屋根裏に住みついているかどうかを判断する際、音だけでなくフンや臭いも重要な手がかりとなります。
コウモリの存在を確実に特定するためには、これらの物理的な証拠を見つけることが非常に有効です。
フンや臭いの特徴を知ることで、迅速かつ正確に対策を講じることができるようになります。
ここでは、コウモリのフンの特徴やアンモニア臭の見分け方、そして適切な処理方法について詳しく解説します。
コウモリのフンの特徴と見つけやすい場所
コウモリのフンは、その住処を特定する上で最も確実な証拠となります。
コウモリのフンは5〜10mm程度の大きさで、黒色から茶褐色の細長い粒状をしています。
乾燥すると簡単に崩れて粉状になりやすいのが特徴で、触るとパサパサとした質感があるのです。
コウモリのフンを見つけやすい場所としては、屋根裏の梁の上、天井裏の断熱材の上、ベランダの角、窓枠やサッシの近くなどが挙げられます。
特にコウモリが出入りする経路の下には、フンが集中して落ちていることが多いでしょう。
また、コウモリは集団で生活することが多いため、一度住みついてしまうと大量のフンが蓄積されていきます。
フンの量や新しさによって、コウモリが住みついてからの期間やコロニーの大きさを推測することもできるのです。
ネズミのフンと見間違えることもありますが、コウモリのフンは乾燥すると粉状になりやすい点、また屋外や軒下に多く見られる点が異なります。
- 大きさ: 5〜10mm程度の細長い粒状
- 色: 黒色から茶褐色
- 質感: 乾燥するとパサパサで粉状に崩れやすい
- 場所: 梁の上、断熱材の上、窓枠やサッシ周辺
アンモニア臭・シミ・汚れのチェック方法
コウモリが長期間住みついていると、フンだけでなく特徴的な臭いやシミ、汚れが発生します。
最も顕著な臭いはアンモニア臭で、これはコウモリのフンや尿に含まれるアンモニア成分から発生します。
この臭いは特に閉鎖的な屋根裏で強く、換気しても完全に消えないことが特徴です。
天井にシミができている場合も、コウモリの存在を示す重要なサインとなります。
コウモリのフンや尿は時間とともに天井材に染み込み、茶色や黄色のシミとなって現れることがあるのです。
こうしたシミは特に天井の一部に集中して現れることが多く、コウモリがよく利用する場所の直下に形成されます。
また、屋根裏の木材や断熱材の変色も、コウモリの存在を示す手がかりとなるでしょう。
重度の被害では、天井材が湿ってふやけたり、触ると柔らかくなっていたりすることもあります。
こうした視覚的・嗅覚的な証拠を総合的に判断することで、コウモリの存在をより確実に特定することができます。
フンの扱い注意!感染症リスクと処理手順
コウモリのフンを発見した場合、素手で触ったり、乾燥したフンを吸い込んだりしないよう十分注意する必要があります。
コウモリのフンには様々な病原菌やウイルスが含まれている可能性があり、特に乾燥して粉状になったフンは空気中に舞い上がり、呼吸器から体内に入る恐れがあるのです。
フンを処理する際は、必ずマスク、手袋、できればゴーグルも着用し、皮膚の露出を最小限に抑えましょう。
処理手順としては、まずフンを掃除機で吸い取るのではなく、水か消毒液で軽く湿らせてから集めるのがベストです。
水分を含ませることで粉状になって舞い上がるのを防ぐことができます。
集めたフンはビニール袋に密閉し、一般ゴミとして処分することができますが、自治体によってはルールが異なる場合もあるので確認が必要です。
処理後は、フンがあった場所を消毒液でしっかり拭き取り、作業に使用した道具や着衣も適切に洗浄または処分しましょう。
大量のフンがある場合や、アレルギー体質の方がいるご家庭では、専門業者に依頼することも検討すべきでしょう。
コウモリのフンには病原菌が含まれる可能性があるため、絶対に素手で触らないでください。処理時はマスク・手袋・ゴーグルを着用し、フンは水で湿らせてから集めましょう。
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コウモリが屋根裏に侵入する経路とそのチェック方法

コウモリを効果的に追い出し、再発を防ぐためには、侵入経路を特定することが不可欠です。
コウモリは非常に小さな隙間からでも侵入できるため、建物のさまざまな箇所が潜在的な入口となり得ます。
侵入経路を見つけることで、コウモリの行動パターンを理解し、効率的に対策を講じることができるのです。
ここでは、コウモリが好む侵入口の特徴と、それらを見つけるための具体的な方法について解説します。
コウモリが好んで通る侵入口とは
コウモリはわずか2〜3cmの隙間でも侵入することができます。
特定の侵入口を好む傾向があり、それらを知ることで効果的な対策が可能になります。
ここでは、コウモリが最も好んで利用する侵入経路について詳しく見ていきましょう。
これらの箇所を重点的にチェックすることで、コウモリの出入り口を特定しやすくなります。
換気口や通気口の劣化
コウモリが最も利用しやすい侵入経路の一つが、換気口や通気口です。
特に屋根や軒下に設置された換気口は、金網の目が粗かったり、経年劣化で破損していたりすると、コウモリの格好の出入り口となります。
換気口の金網部分は風雨や紫外線にさらされ続けるため、数年で劣化することが少なくありません。
特に金網が錆びて穴が開いたり、枠から外れたりしている場合は要注意です。
また、換気口のフラップが正常に閉じていない場合も、コウモリが簡単に侵入できるようになります。
通気口は建物の呼吸のために必要な構造ですが、同時にコウモリにとっても格好の入口になるため、定期的な点検と適切な防護措置が必要なのです。
換気口周辺に汚れやフンが集中している場合は、その換気口が侵入経路として使われている可能性が高いでしょう。
屋根瓦の隙間や外壁のヒビ
瓦屋根の家では、瓦と瓦の間の隙間がコウモリの侵入経路となることが非常に多いです。
特に地震や強風の後は、瓦がずれて隙間が生じやすくなります。
瓦の下にある野地板(のじいた)や防水シートに隙間ができると、そこからコウモリが侵入し、屋根裏へと移動することが可能になるのです。
また、外壁のひび割れや破損部分も、コウモリの侵入経路となります。
特に木造住宅では、外壁と屋根の接合部(破風板や軒天)に隙間ができやすく、そこから壁の中を通って屋根裏に入り込むことがあります。
経年劣化によって生じた外壁のひび割れは、一見小さく見えても、コウモリにとっては十分な大きさの入口となることを理解しておく必要があるでしょう。
外壁や屋根の定期的な点検は、コウモリ対策だけでなく建物のメンテナンスとしても重要です。
エアコンの配管・ダクト周辺
エアコンの室外機から室内機へと繋がる配管用の穴は、コウモリの侵入経路として見落とされがちですが、実は非常に重要なチェックポイントです。
配管工事の際に開けられた壁の穴が、配管の太さに対して大きすぎる場合や、パテによる埋め戻しが不完全な場合、そこからコウモリが侵入することがあります。
特に経年劣化によってパテがひび割れたり、剥がれ落ちたりしている場合は要注意でしょう。
また、換気扇ダクトの外部出口部分も、フラップが正常に機能していなかったり、金網が破損していたりすると、コウモリの侵入経路となります。
こうした配管やダクト周りは、定期的な点検が行き届きにくい場所であるため、意識的にチェックすることが重要です。
配管穴の周囲に汚れや擦れた跡があれば、コウモリが出入りしている証拠となるでしょう。
修理や点検の際には、こうした細部にも注意を払い、適切に隙間を埋めることが効果的な予防策となります。
- 換気口・通気口の金網が破損していないか
- 屋根瓦がずれて隙間ができていないか
- 外壁にひび割れや破損がないか
- エアコン配管穴のパテが劣化していないか
- 換気扇ダクトのフラップが正常に機能しているか
侵入口の見つけ方と観察タイミング
コウモリの侵入経路を特定するためには、適切な観察タイミングと方法が重要です。
最も効果的なのは、コウモリが活動を始める夕方(18時〜19時頃)や、ねぐらに戻る早朝(4時〜6時頃)に観察することでしょう。
この時間帯に屋外から建物を注視していると、コウモリが出入りする様子を目撃できる可能性が高まります。
観察の際には双眼鏡を使うと、より詳細に確認することができます。
また、懐中電灯を使って壁や屋根まわりの隙間を照らすことで、日中でも侵入口を見つけることができる場合があります。
侵入口の周囲には、コウモリの体についた油による黒ずみや、フンの付着が見られることが多いため、これらの痕跡にも注目しましょう。
スマートフォンの録画機能やセンサー付き防犯カメラを活用すれば、自分が見ていない時間帯のコウモリの動きも記録することができます。
特に赤外線機能付きのカメラであれば、夜間のコウモリの出入りも捉えることができるでしょう。
侵入を許す”盲点”となる場所とは
コウモリ対策を行う際に見落としがちな「盲点」となる場所があります。
一般的な点検では見逃されやすいこれらの場所も、コウモリの侵入経路となることがあるのです。
まず、屋根裏収納の点検口周辺の隙間は要注意です。
点検口の枠と天井の間に微細な隙間があると、そこからコウモリが居住空間に侵入することがあります。
また、煙突や換気扇ダクトの屋根貫通部も、シーリングの劣化によって隙間ができやすい場所です。
普段目に入らない高所にあるため見落とされがちですが、コウモリの重要な侵入経路となり得ます。
さらに、軒裏の化粧板(軒天)と外壁の接合部も盲点となりやすい箇所です。
この部分は地上からは見えにくく、経年劣化で隙間ができていても気づかないことが多いのです。
こうした盲点となる場所も含めて総合的に点検することで、より効果的なコウモリ対策が可能になります。
定期的な建物メンテナンスの際には、これらの見落としがちな箇所も意識的にチェックすることをお勧めします。
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自分でコウモリ対策を行う方法!限界があるって本当?

コウモリの被害に気づいたら、まずは自分でできる対策を検討したいと考える方も多いでしょう。
家庭でも実施可能なコウモリ対策には様々な方法がありますが、効果の程度や持続性には限界があることも事実です。
ここでは、自力でのコウモリ対策方法と、その効果や限界について詳しく解説します。
自分で試せる対策と、専門業者に依頼すべきケースを見極めるための判断材料をご紹介します。
自力でできるコウモリ対策グッズの活用法
コウモリ対策を自力で行う場合、市販の対策グッズを活用することで一定の効果を得ることができます。
ホームセンターやインターネットで購入できるグッズには様々な種類があり、それぞれ特性や使用方法が異なります。
ここでは、代表的なコウモリ対策グッズの正しい使い方と期待できる効果について解説します。
適切なタイミングと方法で使用することで、対策の効果を最大化することができるでしょう。
忌避スプレー・くん煙剤
コウモリ対策の中でも手軽に始められるのが、忌避スプレーやくん煙剤の使用です。
忌避スプレーはコウモリが嫌うハッカ油や天然由来の成分を含んでおり、コウモリのいる場所に直接噴射することで追い出す効果があります。
特に狭い空間や隙間など、手が届きにくい場所にコウモリがいる場合に有効でしょう。
使用方法は、コウモリの侵入口や活動が確認されている場所に向けて噴射するだけなので、特別な技術は必要ありません。
一方、くん煙剤はより広い空間に効果を発揮するアイテムです。
天井裏などの比較的広い閉鎖空間に使用すると、煙がコウモリの嫌がる成分を広範囲に行き渡らせます。
使用の際は、煙が充満するよう窓や換気口を一時的に閉じ、使用後は十分に換気することが重要です。
ただし、これらのアイテムは一時的な効果が中心で、使用直後はコウモリを追い出せても、効果が薄れると再び戻ってくることがあるため、定期的な使用や他の対策との併用が必要となるでしょう。
点滅ライト・超音波装置
コウモリは光や特定の音波に敏感なため、これらを利用した対策グッズも効果的です。
点滅するLEDライトは、夜行性のコウモリにとって不快な環境を作り出します。
特に屋根裏やコウモリの侵入経路に設置することで、その場所を避けるようになる効果が期待できるでしょう。
ソーラー充電式のものであれば、電源の確保が難しい場所でも設置が可能です。
超音波装置は、人間には聞こえない高周波の音波を発生させ、コウモリの行動を妨げる効果があります。
コウモリは超音波によるエコーロケーション(反響定位)で周囲の状況を把握しているため、人工的な超音波によって混乱し、その場所を避けるようになるのです。
設置場所は、コウモリの活動が確認されている屋根裏や壁の中などの閉鎖空間が最適です。
ただし、これらの装置も万能ではなく、コウモリが慣れてしまうことや、効果範囲が限られることなどの限界があります。
複数の対策を組み合わせることで、より効果的な結果を得られることが多いでしょう。
蚊取り線香・ハッカ油など家庭用品
身近な家庭用品を活用したコウモリ対策も、応急処置として一定の効果が期待できます。
蚊取り線香は、その煙とニオイがコウモリの嫌がる環境を作り出します。
屋根裏など、コウモリがいると思われる場所で蚊取り線香を焚くことで、一時的に追い出す効果が得られることがあるでしょう。
ただし、火災の危険性があるため、必ず耐熱皿の上で使用し、その場を離れる際は完全に消火することが重要です。
ハッカ油も手軽に試せるコウモリ対策です。
コウモリはハッカの強い香りを嫌うため、水で薄めたハッカ油をスプレーボトルに入れ、コウモリの活動場所に噴霧することで効果が期待できます。
また、ハッカ油を染み込ませた布を侵入口付近に置くことでも、ある程度の忌避効果を得られるでしょう。
その他、ナフタリン(防虫剤)を使用する方法もありますが、人体への影響も考慮し、使用は換気の良い場所に限るなど注意が必要です。
これらの家庭用品は比較的安価で手に入りますが、効果の持続時間は短いため、あくまで一時的な対策と考えるべきでしょう。
- 忌避スプレー・くん煙剤: 手軽だが効果は一時的
- 点滅ライト・超音波: 継続使用が必要、慣れる可能性あり
- ハッカ油・蚊取り線香: 応急処置として有効
封鎖作業は素人には難しい?
コウモリを追い出した後の重要な作業が、侵入経路の封鎖です。
しかし、この封鎖作業は素人が行うには難しい面があることを理解しておく必要があります。
まず、コウモリの侵入経路を完全に特定することの難しさがあります。
コウモリはわずか1〜2cmの隙間でも侵入できるため、素人の目で全ての侵入可能な隙間を見つけ出すことは容易ではありません。
また、屋根や高所の作業は転落などの危険を伴います。
脚立やはしごを使用しての作業は、十分な経験や安全装備がなければ事故につながる可能性があるのです。
さらに、適切な封鎖材料の選択も専門知識が必要です。
単にガムテープやビニールで隙間を塞いでも、コウモリに破られたり、劣化したりして短期間で効果がなくなることが少なくありません。
コウモリを完全に追い出す前に侵入口を塞いでしまうと、コウモリが内部に閉じ込められ、別の場所から脱出しようとして新たな被害を引き起こす可能性もあります。
このように、封鎖作業には専門的な判断と技術が必要なため、確実な対策を望むなら専門業者に依頼することを検討すべきでしょう。
自力対策でよくある失敗とリスク
自力でコウモリ対策を行う場合、いくつかの典型的な失敗パターンやリスクが存在します。
効果的な対策を行うためには、これらの落とし穴を事前に理解しておくことが重要です。
ここでは、自力対策において注意すべき主なリスクと失敗例について解説します。
これらを把握することで、対策の効果を高め、無駄な時間と労力を省くことができるでしょう。
法律違反の可能性
コウモリ対策を自力で行う際に最も注意すべきなのが、法律違反のリスクです。
日本ではコウモリは「鳥獣保護管理法」によって保護されており、許可なく捕獲や殺傷を行うことは法律違反となり、罰則の対象となる可能性があります。
具体的には、無許可でのコウモリの捕獲や殺傷には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることがあるのです。
特に、毒物や粘着シートなどを使用してコウモリを殺傷することは絶対に避けるべきです。
コウモリ対策としては、「追い出し」と「侵入防止」が法律的に許容される方法となります。
追い出しの際も、コウモリに直接触れたり、傷つけたりしないよう注意が必要でしょう。
また、繁殖期(主に初夏から夏)にはメスが子育てをしていることがあるため、この時期の追い出しは子コウモリが取り残されることもあり、より慎重な対応が求められます。
法律を遵守した適切な対策を行うためにも、専門知識を持つ業者への相談も選択肢の一つとして検討すべきでしょう。
不十分な封鎖による再侵入
自力対策でよく見られる失敗の一つが、不十分な封鎖作業による再侵入です。
コウモリを一時的に追い出しても、侵入経路を完全に塞がなければ、すぐに戻ってくることが多いのです。
コウモリは「帰巣本能」が非常に強く、一度住みついた場所を記憶しているため、以前の住処に戻ろうとする習性があります。
特に、メインの侵入口は塞いでも、見落としている別の小さな隙間からコウモリが再侵入することが少なくありません。
また、封鎖材料の選択ミスも再侵入の原因となります。
布やビニール、発泡スチロールなどの柔らかい素材では、コウモリに齧られたり破られたりして短期間で効果がなくなることがあるのです。
さらに、封鎖作業のタイミングも重要で、コウモリが全て外出しているときに行わないと、内部に閉じ込めてしまうリスクがあります。
閉じ込められたコウモリは、パニック状態になって家の中に侵入したり、死んでしまい悪臭の原因になったりする可能性もあるでしょう。
こうした再侵入のリスクを考えると、専門的な知識と経験を持つ業者による封鎖作業の方が、長期的には効果的であることが多いのです。
コウモリは鳥獣保護管理法で保護されており、無許可での捕獲・殺傷は法律違反です。1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
コウモリ対策は
法律に沿った方法で
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コウモリ被害を防ぐための予防策
コウモリ被害に悩まされないためには、事前の予防策が非常に重要です。
一度住みついてからの対策よりも、住みつかせないための予防の方が手間もコストも少なくて済むことが多いのです。
コウモリが好むシチュエーションを理解し、住まいの環境を整えることで、効果的に予防することができます。
ここでは、コウモリ被害を未然に防ぐための効果的な予防策について詳しく解説します。
侵入防止のための封鎖とメンテナンス
コウモリ被害を防ぐ最も効果的な方法は、侵入経路となりうる隙間を事前に封鎖しておくことです。
まず、家の外周りを定期的に点検し、2cm以上の隙間や穴がないかチェックしましょう。
特に換気口、軒下、屋根と外壁の接合部、エアコンの配管通し穴などは重点的に確認する必要があります。
換気口には、網目が細かい(1cm未満)金網やステンレスメッシュを取り付けることで、通気性を確保しながらコウモリの侵入を防ぐことができるでしょう。
壁や屋根の隙間は、コーキング材や金属製のフラッシングで確実に塞ぎます。
特に古い建物では、定期的なメンテナンスが重要で、シーリング材の劣化や屋根材のずれをチェックし、早めに修繕することでコウモリの侵入を予防できるのです。
また、リフォームや修繕工事の際には、施工業者に隙間を作らないよう依頼することも大切です。
特にエアコンの配管工事後は、配管周りの隙間が適切に塞がれているか確認しましょう。
こうした予防的なメンテナンスは、コウモリ対策だけでなく、建物の寿命を延ばすことにもつながります。
- 定期点検: 年2回(春と秋)、外周りを点検
- 換気口: 1cm未満の細かい金網を設置
- 隙間封鎖: コーキング材や金属製フラッシングを使用
- 工事後確認: エアコン配管周りは特に注意
外灯・虫・植栽など環境を見直す工夫
コウモリは主に昆虫を餌としているため、虫が多い環境はコウモリを引き寄せやすくなります。
住居周辺の環境を見直し、コウモリにとって魅力的でない環境を作ることが効果的な予防策になるのです。
まず、外灯の光源を見直してみましょう。
虫を引き寄せにくい黄色LED電球や低誘虫灯に変更することで、夜間に周囲に集まる虫の数を減らせます。
また、センサー式のライトに変更すれば、必要なときだけ点灯するので虫の誘引も少なくなるでしょう。
敷地内の水たまりや湿った場所も、蚊などの発生源となるため、定期的に排水や清掃を行うことが重要です。
特に雨樋の掃除は定期的に行い、水が溜まらないようにすると良いでしょう。
植栽については、虫が多く発生しやすい種類(特に夜に花を咲かせる植物)を避け、適切な剪定を行って風通しを良くすることも効果的です。
生ゴミの適切な管理も重要で、蓋つきのゴミ箱を使用したり、ゴミ出しのタイミングに注意したりすることで、虫の発生を抑制できます。
このように、コウモリの食料源となる虫を減らす環境づくりが、間接的なコウモリ予防策となるのです。
ぶら下がる場所をなくす物理的対策
コウモリは逆さまにぶら下がって休息するという特徴的な習性を持っています。
この習性を理解し、ぶら下がりにくい環境を作ることも、効果的な予防策の一つです。
特に軒下や玄関ポーチなど、コウモリが好むぶら下がり場所には、物理的な障害物を設置することが効果的でしょう。
例えば、軒下にはテグス(釣り糸)を複数本、数センチ間隔で張り巡らせることで、コウモリのぶら下がりを防ぐことができます。
コウモリは超音波を使って周囲の状況を把握しているため、細いテグスの存在に混乱し、その場所を避けるようになるのです。
また、ぶら下がりやすい場所に滑らかな材質(アクリル板やプラスチックシート)を取り付けることで、爪をかけにくくし、コウモリが定着するのを防げます。
屋根裏などの内部空間では、梁や桁などの木材に滑らかなプラスチックカバーを取り付けることも検討できるでしょう。
ただし、これらの対策は既存のコウモリを追い出した後に実施するのが効果的で、コウモリがいる状態で行うと、内部に閉じ込めてしまうリスクがあることに注意が必要です。
物理的障害と忌避要素を組み合わせることで、より高い予防効果を得ることができるでしょう。
定期点検と住まいの清潔維持が重要
コウモリ被害を未然に防ぐためには、定期的な住まいの点検と清潔な環境維持が欠かせません。
年に2回程度(春と秋が理想的)、屋根や外壁、換気口などの状態を点検する習慣をつけることで、初期段階での異常を発見しやすくなります。
点検の際には、屋根材のずれや破損、外壁のひび割れ、換気口の金網の状態などをチェックし、問題があれば早急に修繕することが重要です。
また、屋根裏や天井裏などの普段見えない場所も、可能であれば定期的に点検し、コウモリの痕跡(フンや臭い)がないか確認しましょう。
住まい周辺の清潔維持も重要な予防策です。
庭や敷地内に落ち葉やゴミが溜まると虫が発生しやすくなり、結果的にコウモリを引き寄せることになります。
定期的な庭の手入れや、不要な物の片付けを行い、虫の発生源を減らすことが効果的でしょう。
建物の老朽化に伴う隙間の発生は避けられないものですが、定期的な点検と適切なメンテナンスによって、コウモリの侵入リスクを大幅に低減することができるのです。
「予防は最良の対策」という言葉通り、事前の備えがコウモリ被害から住まいを守る最も確実な方法と言えるでしょう。
定期的な点検と適切なメンテナンスは、コウモリ被害を防ぐ最も確実な方法です。年2回(春と秋)の点検習慣を身につけましょう。
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コウモリ駆除は業者に依頼すべき?判断ポイントと費用相場

コウモリ被害に対して自力で対策を試みたものの効果がない場合や、被害が深刻な場合は、専門業者への依頼を検討する必要があります。
しかし、どのような状況で業者に依頼すべきか、また業者選びのポイントや費用相場について疑問を持つ方も多いでしょう。
ここでは、コウモリ駆除を専門業者に依頼するタイミングの判断基準や、信頼できる業者の選び方、さらには一般的な費用相場について詳しく解説します。
専門業者に依頼すべき3つのケース
コウモリ対策を自力で行うか、専門業者に依頼するかの判断は難しいものです。
以下では、特に専門業者への依頼を検討すべきケースについて詳しく解説します。
これらの状況に当てはまる場合は、専門的な知識と経験を持つプロの力を借りることで、効果的かつ安全に問題を解決できる可能性が高まります。
フンの量が多い・被害が長期化
コウモリのフンが大量に見つかる場合や、被害が長期間継続している場合は、専門業者への依頼を真剣に検討すべきです。
フンの量が多いということは、すでに大きなコロニーが形成されている可能性が高く、自力での対策では効果が限定的になりがちです。
特に屋根裏や壁の中に大量のフンが蓄積されていると、単なる追い出しだけでなく、専門的な清掃と消毒が必要になります。
フンには病原菌が含まれている可能性があり、素人による不適切な処理は健康リスクを伴うことも忘れてはなりません。
また、被害が長期化しているケースでは、コウモリが建物内の複数箇所に生息している可能性が高く、自力で全ての生息場所を特定することは困難でしょう。
専門業者は経験に基づいた調査技術を持ち、建物全体を総合的に診断できるため、見落としがちな生息場所も特定することが可能です。
さらに、長期間の被害では建材の腐食やカビの発生など二次的な問題も生じていることが多く、これらの修復も含めた対応が求められるため、専門業者の力を借りることが妥当と言えるでしょう。
自力で封鎖ができない構造
住宅の構造によっては、自力での封鎖作業が物理的に困難なケースがあります。
特に高所作業が必要な屋根の隙間や、換気口など、安全に作業できない場所がコウモリの侵入経路になっている場合は、専門業者への依頼を検討すべきでしょう。
2階建て以上の建物の屋根や外壁上部は、専用の足場や安全装備がなければ作業が危険であり、命に関わる事故につながる可能性もあります。
また、複雑な屋根構造(入り組んだ形状の瓦屋根など)や、狭い屋根裏空間での作業が必要な場合も、専門の道具と経験が必要となります。
壁の中にコウモリが住みついているケースでは、壁を部分的に開けるなどの特殊な工事が必要になることもあり、こうした構造的な介入は専門知識がなければ適切に行うことができません。
さらに、古い建物では予想外の構造的問題が見つかることも多く、素人判断での改修は建物に新たなダメージを与える可能性もあるのです。
専門業者はこうした複雑な構造に対しても適切な判断と技術で対応できるため、建物の安全性を損なわずに効果的な対策を実施することができます。
鳥獣保護法違反のリスクがある
コウモリは鳥獣保護管理法によって保護されている動物であり、無許可で捕獲や殺傷を行うことは法律違反となります。
自力での対策を試みる中で、意図せずコウモリを傷つけたり殺してしまったりするリスクがある場合は、専門業者に依頼するのが賢明です。
特に繁殖期(主に初夏から夏)には、メスが子育てを行っていることがあり、追い出し作業により親離れしていない子コウモリが取り残される可能性があります。
これは意図しない法律違反につながる可能性があるだけでなく、動物福祉の観点からも問題があるでしょう。
専門業者は、コウモリの生態や法的規制に詳しく、適切な時期と方法で法律に準拠した駆除・追い出しを行うことができます。
また、一部の地域では、コウモリの種類によっては特別な保護対象となっているケースもあり、専門的な知識がなければ判断が難しいことがあります。
法律違反となれば、罰金や懲役などの罰則を受ける可能性もあるため、リスクを避けるためにも専門業者に相談することをお勧めします。
責任ある対応を行うことは、自然環境の保全にも貢献することにつながるでしょう。
- 大量のフンが蓄積されている
- 被害が数か月以上続いている
- 高所や狭い場所での作業が必要
- 繁殖期で子コウモリがいる可能性がある
- 自力での対策で効果が出ていない
良い業者の選び方と注意すべき点
コウモリ駆除を専門業者に依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
良い業者を選ぶポイントとして、まず実績と経験を確認しましょう。
コウモリ駆除の実績が豊富な業者は、様々なケースに対応してきた経験から効果的な対策を提案できる可能性が高いです。
実績を示す事例や施工例、顧客からの評価などを確認できると安心できるでしょう。
次に、無料調査や見積もりを実施している業者を選ぶことをお勧めします。
現地調査を行った上での具体的な見積もりは、より正確な費用把握につながります。
また、見積書の内容が明確で、作業内容や使用する材料、保証内容などが詳細に記載されていることも重要なチェックポイントです。
注意すべき点としては、極端に安い価格を提示する業者や、契約を急がせる業者には警戒が必要です。
追加料金が発生しやすい曖昧な見積もりや、保証内容が不明確な場合も避けた方が良いでしょう。
さらに、アフターフォローの充実度も重要な選定基準となります。
駆除後のフォローアップ点検や、再発時の対応保証があると安心です。
良い業者は、一時的な対処だけでなく、再発防止のための提案や、長期的な視点でのアドバイスも提供してくれるでしょう。
費用相場とサービス内容の違い
コウモリ駆除の費用は、被害状況や建物の構造、提供されるサービス内容によって大きく異なります。
ここでは、一般的な費用相場とサービス内容の違いについて解説し、適切な判断の一助となる情報を提供します。
コスト面だけでなく、提供されるサービスの質や範囲をしっかり理解することが、後悔のない選択につながるでしょう。
駆除+清掃+再発防止のセットかを確認
コウモリ対策の費用を比較検討する際は、単に金額だけでなく、どのようなサービスが含まれているかを確認することが重要です。
一般的なコウモリ対策は「追い出し」「清掃」「再発防止」の3ステップから構成されており、これらがすべて含まれているかどうかで費用が大きく変わってきます。
「追い出し」のみを行う最も基本的なプランでは、2〜5万円程度が相場ですが、これだけでは再発防止効果は期待できません。
「追い出し+侵入経路の封鎖」を行うプランでは5〜10万円程度が相場となり、一定の再発防止効果が見込めるでしょう。
最も包括的な「追い出し+清掃消毒+封鎖工事+保証」のフルパッケージでは10〜20万円程度の費用がかかることが一般的ですが、長期的な安心が得られます。
特に重要なのが清掃・消毒作業の有無です。
コウモリのフンには健康リスクがあるため、追い出し後の徹底的な清掃と消毒は、家族の健康を守るために欠かせないプロセスとなります。
また、フンや尿の除去は悪臭対策としても重要であり、見積もりに含まれているかどうかを確認しましょう。
再発防止のための侵入経路封鎖工事の範囲と使用材料についても、具体的に説明を求めることが大切です。
保証期間・口コミ・見積明瞭性がカギ
コウモリ駆除業者を選ぶ際、特に注目すべきポイントが「保証期間」「口コミ」「見積明瞭性」の3つです。
保証期間は業者によって大きく異なり、3か月程度の短期間のものから、1年、3年、さらには5年以上の長期保証を提供する業者まで様々です。
長期保証があれば、万が一再発した場合でも追加費用なしで対応してもらえるため、初期費用が多少高くても長い目で見れば経済的なケースが多いでしょう。
口コミや評判は、実際にサービスを利用した人の生の声として非常に参考になります。
Google評価やSNS、専門サイトなどで評判を調べると、業者の実際のサービス品質や対応の良さがわかるでしょう。
ただし、極端に良い評価ばかりの場合は、ステルスマーケティングの可能性もあるため、批判的な口コミも含めてバランス良く参考にすることが重要です。
見積明瞭性も重要なチェックポイントになります。
優良な業者は、作業内容や使用材料、保証内容などを詳細に記載した見積書を提示し、不明点があれば丁寧に説明してくれます。
「後から追加料金が発生する」といったトラブルを避けるためにも、見積もりの段階で全ての費用が明確になっているかを確認しましょう。
これらのポイントをしっかりチェックすることで、信頼できる業者を見極め、納得のいくコウモリ対策を実現することができるでしょう。
業者選びでは保証期間の長さ、口コミの内容、見積もりの明瞭性の3点を必ずチェックしましょう。長期保証と明確な見積もりが安心の鍵です。
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屋根裏のコウモリに関するよくある質問(FAQ)

コウモリの対策や駆除について、多くの方が同じような疑問を持っています。
ここでは、屋根裏のコウモリに関する頻繁に寄せられる質問とその回答をまとめました。
これらの情報は、コウモリ被害の理解を深め、適切な対策を講じるための参考になるでしょう。
具体的なケースに即した回答を通して、より実践的な知識を得ることができます。
Q1:コウモリは昼間どこにいる?
コウモリは典型的な夜行性動物であり、昼間は安全な場所で休息しています。
屋根裏に住みついている場合、昼間は主に以下のような場所で静かに過ごしていることが多いです。
まず代表的なのが、屋根裏の梁や垂木にぶら下がっている状態です。
コウモリは逆さまにぶら下がることでリラックスし、また天敵から身を守るという独特の習性を持っています。
また、断熱材の隙間や屋根材と野地板の間に潜り込んで身を隠していることもあるでしょう。
特に温かく暗い場所を好むため、日当たりの良い南向きの屋根裏よりも、北側や日陰になる部分を好む傾向があります。Q2:鳴き声がしないのはなぜ?
日本の住宅に最も多く住みつくアブラコウモリは、基本的に人間の耳には聞こえない超音波(20kHz以上の高周波音)で鳴くため、私たちにはその鳴き声が聞こえないことがほとんどです。
コウモリは「エコーロケーション」と呼ばれる能力を持ち、超音波を発して、その反響から周囲の環境や障害物、餌となる昆虫の位置を把握しています。
この超音波は人間の可聴域(約20Hz〜20kHz)を超えた高周波であるため、通常は聞こえないのです。
ただし、極度のストレスや危険を感じた場合には、「キーキー」「ジージー」といった人間にも聞こえる高い鳴き声を上げることがあります。Q3:コウモリは放っておけば出ていくの?
「コウモリは一時的な訪問者だから、そのうち自然に出ていく」と考える方もいますが、残念ながらこれは誤解です。
コウモリは一度住処として快適だと判断した場所には、積極的に住み続ける傾向があります。
特に屋根裏や壁の中は、外敵から身を守れる安全な環境であると同時に、温度も安定していることが多く、コウモリにとって理想的な住処となるのです。
さらに、コウモリは強い帰巣本能を持っており、一度ねぐらとして利用した場所を記憶して、繰り返し戻ってくる習性があります。Q4:いつ駆除すべき?ベストな季節と時間帯は?
コウモリの追い出しや駆除を行う際は、ベストなタイミングを選ぶことが効果的な対策につながります。
季節的には、秋から冬の始まり(10月〜12月)が最も適しています。
この時期はコウモリの繁殖期が終わり、子育てが完了している状態なので、子コウモリを取り残すリスクが少ないのです。
また、冬眠前の時期でもあるため、コウモリの活動がまだ活発で、追い出し効果が高いとされています。
逆に避けるべき時期は初夏から夏(5月〜8月頃)で、この時期はコウモリの出産・育児期間と重なります。
この時期に追い出しを行うと、親コウモリだけが出ていき、飛べない子コウモリが取り残されて死んでしまう可能性があり、動物福祉の観点からも問題があるでしょう。
追い出しの時間帯については、コウモリが屋外に出かけている夕方から夜(19時〜22時頃)が最適です。
コウモリ対策は
法律に沿った方法で
鳥獣保護法に則った適切な追い出しと侵入口封鎖が必要です。まずは無料相談でご状況をお聞かせください。
まとめ
コウモリが屋根裏に住みつくと、健康被害や建物の劣化、精神的ストレスなど、様々な問題を引き起こす可能性があります。
コウモリの存在を示す特徴的な音やフン、侵入経路を正しく把握することで、的確な対策を講じることができるでしょう。
自力での対策としては、忌避剤やくん煙剤、超音波装置などの活用が考えられますが、被害の規模や建物の構造によっては限界があることも事実です。
特にフンの量が多い場合や、侵入経路の封鎖が困難な場合、法律違反のリスクがある場合には、専門業者への依頼を検討することをお勧めします。
法律に則った方法で
鳥獣保護法を遵守した適切な追い出しと侵入口封鎖をご提供します
コウモリは鳥獣保護管理法により保護されており、無許可での捕獲や殺傷は禁止されています。そのため、適切な追い出し方法と侵入口の封鎖が必要です。軒下や屋根裏に溜まった糞は悪臭を放ち、建材を腐食させるだけでなく、真菌や細菌による健康被害のリスクもあります。また、羽音や鳴き声による騒音で安眠が妨げられるケースも少なくありません。「おうちのミカタ」では、法律を遵守しながら効果的にコウモリを追い出し、二度と侵入できないよう侵入口を完全に封鎖します。
おうちのミカタのコウモリ対策
コウモリの種類や状況に応じた最適な対策をご提案します。