アライグマとレッサーパンダ、タヌキは外見が似ているため、一目では見分けにくい動物として知られています。
しかし、これらの動物には明確な違いがあり、特にアライグマは害獣として家屋や農作物に深刻な被害をもたらすため、正確な識別が重要です。
本記事では、アライグマ・レッサーパンダ・タヌキの見分け方から、それぞれの生態的特徴、さらにはアライグマによる被害と対処法まで詳しく解説します。
アライグマとタヌキの違いとは?生態の違いや見つけた時の対処法を解説
家の周りや畑で野生動物を見かけたとき、アライグマなのかタヌキなのかを見分けることは、適切な対処をする上でとても大切です。
この記...
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アライグマとレッサーパンダ・タヌキを一目で見分けるポイント
アライグマ、レッサーパンダ、タヌキを素早く識別するには、いくつかの外見的特徴に注目しましょう。
顔の模様や体の色、しっぽの形状など、複数のポイントで明確な違いがあるため、適切な知識があれば見分けられます。
ここでは、現場で即座に判断できる実践的な見分け方を4つの観点から解説していきます。
しっぽの模様で瞬時に判別する方法
しっぽは3種の動物を見分ける最も確実な特徴であり、遠くからでも識別の決め手になります。
アライグマのしっぽには灰色と黒の縞模様が4〜10本入っており、長さは20〜40cm程度です。
一方、タヌキのしっぽは15〜18cm程度と短く、茶褐色の単色で先端だけが黒くなっています。
レッサーパンダは30〜50cm程度の太いしっぽを持ち、白や薄茶色の縞模様が入る点が特徴です。
- アライグマ:灰色と黒の縞模様、長くて太い
- タヌキ:茶褐色の単色、短くて丸い
- レッサーパンダ:白や薄茶色の縞模様、太くて長い
顔の特徴から見分けるコツ
顔の模様は動物の種類を特定する上で分かりやすい識別ポイントです。
アライグマの顔には眉間から鼻先にかけて黒い帯状の模様があり、耳のふちは白色で、ひげも白く長いという特徴があります。
タヌキは目の周囲から首にかけて黒い模様が広がり、耳のふちとひげがともに黒い点がアライグマとの違いです。
レッサーパンダは目の上に白い毛があり、頬や鼻口部、耳の先も白色で、顔の白い部分が多いのが特徴でしょう。
アライグマとタヌキを見分ける最大のポイントは耳のふちの色です。
白ければアライグマ、黒ければタヌキと覚えておきましょう。
体の色と体型の違い
体毛の色と全体的な体型も、識別に役立つ重要なポイントになります。
アライグマの体毛は灰色から明るい茶褐色で、全体的にスリムな体型をしています。
タヌキは胴体が茶色で脚が黒色という配色を持ち、ずんぐりとした丸みのある体型が大きな違いです。
レッサーパンダは背中が濃い栗色という鮮やかな毛色が特徴で、耳の裏側や四肢、腹側は黒っぽい色をしています。
体型で見分けるなら、スリムならアライグマ、ずんぐりならタヌキ、鮮やかな栗色ならレッサーパンダです。
足跡で判断する見分け方
直接動物の姿を見られない場合でも、地面に残された足跡から種類を特定できます。
アライグマの足跡は指球の跡が5つあり、人間の幼児の手形に似た形状をしています。
足跡全体が明瞭に残りやすいため、屋根裏や床下の点検時には重要な判断材料となるでしょう。
タヌキの足跡は指球の跡が4つで、犬のような足跡を残します。
- 指が5本あればアライグマの可能性が高い
- 指が4本なら犬かタヌキの可能性が高い
- 爪の跡が長く深ければアナグマの可能性がある
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アライグマの詳しい特徴と生態
アライグマは北アメリカ原産の外来生物で、日本では特定外来生物に指定されている害獣です。
高い適応能力と繁殖力により、現在では全国各地に生息域を拡大しており、農作物や住宅への被害が深刻化しています。
ここでは、駆除対策に必要なアライグマの生態的知識を詳しく解説します。
アライグマの外見的特徴
アライグマは頭胴長40〜60cm、尾長20〜40cm、体重4〜10kg程度の中型哺乳類です。
最も特徴的なのは顔の黒いマスク模様で、目を覆うように左右に広がる黒い帯状の部分が非常に目立ちます。
尾には灰色と黒の明瞭な縞模様が4〜10本あり、遠目からでも判別が可能です。
前足は非常に器用で、5本の指がそれぞれ独立して動かせる構造になっています。
参考:国立環境研究所「アライグマ」
アライグマの前足は人間の手のように器用で、ドアノブを回したり物をつかんだりできます。
アライグマの行動パターンと習性
アライグマの行動パターンを理解することは、効果的な駆除対策を立てる上で大切です。
夜行性であることや高い運動能力を持つことなど、アライグマ特有の習性を把握しておきましょう。
夜行性の活動リズム
アライグマは典型的な夜行性動物であり、日没後から夜明け前にかけて最も活発に活動します。
日中は屋根裏や樹洞、床下などの暗く静かな場所で休息し、人目につきにくい時間帯に餌を探すため、被害に気づきにくいのが特徴です。
夜間に農作物を荒らしたり、ゴミ置き場を漁ったりすることが多く、翌朝になって被害が発覚するケースがほとんどでしょう。
- 夜間に天井裏から足音が聞こえたらアライグマの可能性がある
- 日没前に侵入口を封鎖するのが効果的
高い運動能力と器用な前足
アライグマは木登りや泳ぎが非常に得意な動物として知られています。
垂直の壁面や木を素早く登ることができるため、2階や屋根裏への侵入も容易です。
前足の5本の指はそれぞれ独立して動かすことができ、物をつかんだり、ドアノブを回したりすることも可能でしょう。
この器用さから、簡易的な封鎖では突破されてしまうため注意が必要です。
金網や板で塞いだ侵入口でも、器用な前足で引き剥がされることがあります。
丈夫な材料でしっかりと固定しましょう。
アライグマの生息地と分布状況
アライグマは本来、北アメリカ大陸を原産地とする動物ですが、日本では1970年代以降にペットとして輸入されたものが野生化しました。
現在ではほぼ全ての都道府県で目撃情報があり、都市部から農村部まで幅広い環境に適応しています。
平成24年度の調査では全国で約3億4千万円の農業被害が発生しており、深刻な外来種問題として認識されています。
参考:環境省「アライグマ防除の手引き」
アライグマは特定外来生物に指定されており、無許可での飼育や運搬は法律で禁止されています。
発見した場合は自治体や専門業者に相談してください。
アライグマの食性と餌
アライグマは雑食性であり、動物質から植物質まで幅広い食物を摂取します。
動物質の餌としては、ザリガニ、カエル、昆虫、魚類、小型哺乳類などを捕食します。
植物質では、果実、トウモロコシ、イモ類、野菜類などを食害するため、農作物への被害が深刻化しやすいのです。
人間の居住地では、生ごみやペットフードも餌になります。
- 生ごみは密閉容器に入れて管理する
- ペットフードは屋外に放置しない
- 落下した果実は早めに片付ける
アライグマの繁殖と寿命
アライグマの繁殖期は1月から3月頃で、妊娠期間は約63日間と比較的短いです。
一度の出産で3〜6頭の子どもを産むことが多く、この高い繁殖力が個体数増加の主要因となっています。
メスは生後1年で性成熟に達するため、1年のサイクルで次世代が繁殖可能な状態になるのです。
野生下での寿命は約5年程度とされています。
繁殖期のアライグマは特に攻撃的になる傾向があります。
この時期の遭遇には十分注意しましょう。
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レッサーパンダの詳しい特徴と生態
レッサーパンダは、アライグマやタヌキと外見が似ているものの、全く異なる生態系に属する動物です。
日本の野生環境には生息していないため害獣としての問題は生じませんが、アライグマとの混同を避けるために特徴を理解しておきましょう。
レッサーパンダの外見的特徴
レッサーパンダは頭胴長56〜63cm、尾長37〜50cm、体重4〜7kg程度で、体格的にはアライグマとほぼ同サイズです。
最も特徴的なのは背中の濃い栗色の毛色で、この鮮やかな色はアライグマやタヌキには見られません。
鼻口部・唇・頬・耳の先は白色という独特の配色パターンを持っています。
特に目の上にある白い毛は、まるで眉毛のように見えることから愛らしい表情を作り出しています。
参考:鯖江市西山動物園「レッサーパンダの歴史」
レッサーパンダは鮮やかな栗色の毛色で、灰色や茶褐色が基調のアライグマとは一目で区別できます。
レッサーパンダの行動パターンと習性
レッサーパンダは昼行性で、主に日中に活動する点がアライグマやタヌキとの大きな違いです。
樹上生活を好み、木の上で休息したり、移動したりすることが多いため、地上での活動が中心のタヌキとも生活圏が異なります。
性格は比較的温和で、単独行動を好む傾向があります。
寒冷地に適応した動物であるため、暑さには弱いという特徴もあるでしょう。
- レッサーパンダは昼行性、アライグマは夜行性
- レッサーパンダは樹上生活、タヌキは地上生活
レッサーパンダの生息地と分布状況
レッサーパンダは中国南西部やヒマラヤ山地を原産地とし、標高1,500〜4,000mの高山の森林や竹林に生息しています。
ネパール、インド、ブータン、中国、ミャンマーなどに分布しており、日本の野生環境には一切生息していません。
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(EN)に分類され、厳格な保護対象となっています。
日本国内でレッサーパンダを見かけることがあれば、それは動物園で飼育されている個体に限られます。
「野生のレッサーパンダを見た」という報告は、アライグマやタヌキを誤認している可能性が極めて高いです。
レッサーパンダの食性と餌
レッサーパンダは竹やタケノコを主食とする草食性に近い雑食動物で、食性の面でもアライグマとは大きく異なります。
竹は栄養価が低いため、一日の大半を採食に費やし、大量の竹を食べる必要があります。
竹以外にも、果実、木の実、昆虫なども食べますが、食物全体の約95%は植物質です。
雑食性で動物質の餌も多く摂取するアライグマとは対照的といえるでしょう。
レッサーパンダは竹を主食とし、アライグマのように農作物を荒らすことはありません。
日本でレッサーパンダに出会える場所
日本の野生環境にはレッサーパンダは生息していないため、動物園や動物公園でのみ観察できます。
全国の主要な動物園の多くがレッサーパンダを飼育しており、愛らしい姿から来園者に高い人気を誇っています。
特に、福井県の鯖江市西山動物園はレッサーパンダの飼育で知られています。
東京の上野動物園、横浜市の野毛山動物園、名古屋市の東山動植物園などでも見ることができるでしょう。
レッサーパンダは日本の野生には生息していません。
野外で見かけた場合は、アライグマやタヌキの可能性が高いため、しっぽや顔の特徴をよく観察してください。
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タヌキの詳しい特徴と生態
タヌキは日本在来の野生動物であり、アライグマのような外来種とは異なる存在です。
しかし、農作物への被害や住宅地への出没など、アライグマと類似した問題を引き起こすことがあります。
ここでは、タヌキの外見的特徴から行動パターンまで、アライグマとの違いを明確にしながら解説します。
タヌキの外見的特徴
タヌキは頭胴長50〜60cm、体重3〜6kg程度で、ずんぐりとした丸みのある体型が最大の特徴です。
毛色は胴体が茶色で、脚が黒色という特徴的な配色をしています。
顔には目の周囲から首にかけて黒い模様が広がっていますが、アライグマほど鮮明ではありません。
しっぽは15〜18cm程度と短く、茶褐色の単色で先端部分のみが黒くなっています。
参考:農林水産省「野生鳥獣被害防止マニュアル タヌキ」
- タヌキは丸っこい体型、アライグマはスリムな体型
- タヌキのしっぽは短くて単色、アライグマは長くて縞模様
タヌキの行動パターンと習性
タヌキは夜行性で、アライグマと同様に日没後から夜明け前にかけて活動することが多いです。
しかし、性格は非常に臆病で警戒心が強く、人間の気配を感じるとすぐに逃げ出す傾向があります。
のんびりとした動作が特徴的で、木登りはあまり得意ではないため、主に地上で生活します。
タヌキには「ため糞」という習性があり、特定の場所に繰り返し糞をする行動が見られるでしょう。
タヌキは臆病な性格のため、アライグマほど大胆な行動は取りません。
屋根裏への侵入もアライグマより少ない傾向があります。
タヌキの生息地と分布状況
タヌキは日本在来種であり、北海道から九州まで全国的に広く分布しています。
森林、農地、都市近郊の緑地など多様な環境に適応しており、人間の居住地に近い場所でも生息しています。
近年は都市部での目撃例が増加しており、ゴミ置き場を餌場とする個体も確認されています。
日本固有の在来種であるため、アライグマとは法的扱いが異なり、捕獲には自治体の許可が必要です。
タヌキは鳥獣保護管理法で保護されているため、無許可での捕獲はできません。
タヌキの食性と餌
タヌキは雑食性で、季節や環境に応じて様々な食物を摂取します。
動物質の餌としては、ネズミ、カエル、昆虫、ミミズなどを捕食します。
植物質では、果実、種子、穀物、野菜などを食べるため、農作物への被害が発生することもあるでしょう。
秋季にはカキ、クリ、ドングリなどの木の実を好んで食べ、冬に備えて栄養を蓄えます。
タヌキはアライグマほど攻撃的に餌を獲得せず、比較的穏やかな採餌行動をとります。
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アライグマに似た他の動物との違い
アライグマと混同されやすい動物は、レッサーパンダやタヌキだけではありません。
日本国内には、ハクビシンやアナグマといった中型の哺乳類が生息しており、これらも誤認されることがあります。
ここでは、アライグマと間違えやすい動物との見分け方を詳しく解説します。
ハクビシンとアライグマの見分け方
ハクビシンの大きさは?足跡や尻尾などの特徴や対策方法を解説
ハクビシンの大きさを見て、驚く人がいます。ネズミやイタチと比べ、ハクビシンの体長は成猫や中型犬程度あり、駆除が困難です。
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ハクビシンは額から鼻にかけて白い線が入っていることが最大の特徴で、この白線によりアライグマと容易に区別できます。
体型はスリムで胴長であり、しっぽが非常に長いという点もアライグマとの違いです。
鼻先はネコのようなピンク色をしていることが多く、アライグマの黒い鼻とは明確に異なります。
糞はほとんど無臭で、強い臭いを放つタヌキの糞やアライグマの糞とは区別できるでしょう。
- 顔の中央に白い線があればハクビシン
- 黒いマスク模様があればアライグマ
アナグマとアライグマの見分け方
アナグマは顔に白と黒の縦縞模様があり、額から鼻先にかけて白い線が2本走っています。
この縦縞模様はアライグマの横方向の黒いマスク模様とは全く異なるため、顔を見れば一目で区別できます。
体型はずんぐりとして低く、脚が短いため、地面に近い位置で歩く姿が特徴的です。
尾は非常に短く、15cm程度しかないため、アライグマとは明確に異なるでしょう。
アナグマは地中に巣穴を掘る習性があり、樹上生活も得意なアライグマとは生活様式が異なります。
混同しやすい動物の比較一覧表
アライグマと混同されやすい動物の特徴を、以下の表にまとめました。
複数の識別ポイントを組み合わせて判断することで、より確実に識別できます。
| 動物名 | 顔の特徴 | しっぽの特徴 | 足跡(指球の数) | 体型 |
|---|
| アライグマ | 眉間から鼻まで黒、白い耳のふち | 灰色と黒の縞模様、長い | 5つ | スリム |
| タヌキ | 目の周囲から首まで黒、黒い耳のふち | 短くて単色、先端が黒 | 4つ | ずんぐり |
| レッサーパンダ | 眉のような白い毛、頬に白模様 | 白や薄茶色の縞模様、太い | 5つ | 中型 |
| ハクビシン | 額から鼻に白い線 | 非常に長い、単色 | 5つ | スリム、胴長 |
| アナグマ | 白と黒の縦縞模様 | 非常に短い | 5つ、長い爪跡 | ずんぐり、脚が短い |
- しっぽに縞模様があるか確認する
- 顔の黒い部分の形状を観察する
- 耳のふちの色(白か黒か)をチェックする
- 体型が丸いかスリムかを見る
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家にアライグマが出没した場合の危険性
アライグマが住宅に侵入すると、様々な深刻な被害が発生します。
健康被害や財産的損害、さらには生命に関わるリスクまで、多岐にわたる危険性を伴うのです。
ここでは、アライグマによる具体的な被害内容とその危険性について詳しく解説します。
感染症のリスクと健康被害
アライグマは様々な病原体や寄生虫を保有している可能性があり、人間への感染リスクが高い動物です。
直接的な接触だけでなく、糞尿を介した間接的な感染経路も存在するため、アライグマが生息している環境そのものが健康リスクとなります。
アライグマ回虫症の危険性
アライグマ回虫症は、アライグマ回虫による感染症で、人間に致死的な影響を及ぼす可能性がある重篤な疾患です。
この寄生虫の卵は、アライグマの糞に含まれており、糞で汚染された土や物に触れることで感染します。
感染すると、回虫の幼虫が体内を移動し、中枢神経系に侵入して脳炎を引き起こすことがあります。
小児は土遊びなどで感染リスクが高いため、アライグマの糞が確認された場所には近づかせないようにしましょう。
参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版「アライグマ回虫症」
アライグマの糞には危険な寄生虫の卵が含まれている可能性があります。
絶対に素手で触れず、発見したら専門業者に清掃を依頼してください。
狂犬病のリスク
狂犬病は発症すればほぼ100%死亡する極めて危険な感染症で、アライグマはその保有動物として知られています。
日本国内では1957年以降、狂犬病の発生は確認されていませんが、海外から持ち込まれるリスクは完全には否定できません。
アライグマに噛まれたり引っかかれたりした場合は、直ちに傷口を流水で洗浄し、速やかに医療機関を受診してください。
参考:国立感染症研究所「狂犬病(詳細版)」
アライグマには絶対に触れないでください。
万が一噛まれた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
住宅への物理的被害
アライグマが住宅に侵入すると、建物そのものに深刻なダメージを与えるだけでなく、火災などの二次的な危険も引き起こします。
早期の対処が不可欠です。
糞尿による悪臭と腐食
アライグマは「ため糞」という習性を持ち、同じ場所に繰り返し大量の糞尿を排泄します。
この糞尿の堆積により、強烈な悪臭が室内に充満し、日常生活に支障をきたすことになるでしょう。
糞尿は木材や断熱材に染み込み、腐食や劣化を進行させるため、建物の構造的強度が低下する危険性もあります。
汚染された部分の修復には高額な費用が発生するケースが多いため、被害が拡大する前の対処が重要です。
天井にシミができている場合は、糞尿が染み込んでいる可能性があります。
早めに点検を依頼しましょう。
電気配線の損傷による火災リスク
アライグマは電気配線や通信ケーブルをかじる習性があり、これが住宅火災の原因となる極めて危険な被害です。
屋根裏に侵入したアライグマが配線の被覆をかじり取ると、火花が発生して火災に発展するリスクが高まります。
配線の損傷は屋根裏という見えにくい場所で起こるため、発見が遅れやすいことも問題でしょう。
アライグマの侵入を早期に発見し、専門業者による配線の点検を速やかに行うことが不可欠です。
電気配線がかじられると火災のリスクが急激に高まります。
屋根裏で物音がする場合は、直ちに専門業者に点検を依頼しましょう。
アライグマの攻撃による怪我のリスク
アライグマは見た目の愛らしさとは裏腹に、非常に攻撃的で危険な動物です。
特に、繁殖期や子育て期のアライグマは神経質になっており、わずかな刺激でも激しく攻撃してくることがあります。
鋭い牙と爪を持ち、噛む力が強いため、噛まれたり引っかかれたりすると深い傷を負う可能性が高いのです。
小さな子どもやペットがアライグマに近づくと、重大な傷害を受ける危険性があるため注意が必要でしょう。
アライグマに直接触れることは絶対に避けてください。
子どもやペットは特に注意が必要です。
農作物や生態系への影響
アライグマによる被害は住宅だけでなく、農作物や自然環境にも深刻な影響を及ぼしています。
農業被害については、平成24年度の調査で全国で約3億4千万円の損害が確認されています。
アライグマは器用な前足を使って果実を収穫直前に食い荒らすため、農家にとって経済的打撃が大きいという特徴があります。
生態系への影響としては、日本在来の両生類や鳥類の卵などを捕食することで、在来種の個体数減少を引き起こしています。
参考:農林水産省「野生鳥獣被害防止マニュアル-中型獣類編-」
日本には天敵がいないため、アライグマの個体数は増加し続けています。
発見したら早めに対処することが大切です。
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アライグマを発見したときの正しい対処法
アライグマを発見した際には、冷静かつ適切な対応を取ることが重要です。
誤った対処は被害の拡大や危険な事態を招く可能性があるため、正しい知識に基づいた行動が求められます。
ここでは、アライグマ発見時の具体的な対処方法を段階的に解説します。
絶対にやってはいけない行動
まず、素手で触れたり、捕まえようとしたりすることは極めて危険です。
アライグマは見た目のかわいらしさに反して攻撃的な性格を持ち、防御本能から激しく抵抗するため、素手で扱うべき動物ではありません。
次に、餌を与える行為も厳禁です。
餌を与えると、アライグマはその場所を餌場として記憶し、繰り返し訪れるようになります。
また、無許可での捕獲や殺傷は鳥獣保護管理法により禁止されています。
アライグマには絶対に近づかず、触れないでください。
感染症や攻撃の危険があるため、発見したら専門家に連絡しましょう。
自治体への通報と相談窓口
アライグマを発見したら、まず地域の自治体(市役所や区役所の環境課など)に連絡することが基本的な対応です。
多くの自治体では有害鳥獣に関する相談窓口を設置しており、対処法のアドバイスを受けることができます。
自治体によっては、捕獲器の無償貸し出しや、駆除費用の一部補助を行っている場合もあるため、まずは相談してみましょう。
通報する際には、発見した日時、場所、目撃したアライグマの数、被害の状況などを具体的に伝えると効果的です。
- 発見した日時と場所を記録しておく
- 可能であれば写真を撮影しておく
- 被害の状況を具体的にメモしておく
専門駆除業者への依頼を検討すべきケース
以下のようなケースでは、専門の害獣駆除業者への依頼を検討すべきです。
まず、屋根裏や床下にすでに住み着いている場合は、糞尿による汚染や構造物の損傷が進行している可能性が高いでしょう。
この状況では、アライグマの追い出しだけでなく、清掃・消毒、再発防止工事まで一貫した対応が必要です。
被害が繰り返し発生しているケースや、複数のアライグマが確認されている場合も、専門業者への依頼が推奨されます。
業者を選ぶ際には、実績が豊富で再発防止の保証がある業者を選びましょう。
複数の業者から見積もりを取って比較検討することをお勧めします。
自分でできる予防策と忌避対策
アライグマの侵入を未然に防ぐためには、日常的な予防策を講じることが効果的です。
すでに被害が発生している場合でも、これらの対策で被害の拡大を抑制できる可能性があります。
侵入経路の特定と封鎖
アライグマの侵入を防ぐ最も効果的な方法は、侵入経路を特定して物理的に封鎖することです。
アライグマは体が柔軟で、直径10cm程度の隙間があれば通り抜けられるため、小さな隙間でも見逃してはいけません。
侵入されやすい場所としては、屋根の隙間、通風口、基礎部分のつなぎ目などが挙げられます。
封鎖には金網や金属板などの丈夫な材料を使用し、しっかりと固定する必要があるでしょう。
- 直径10cm以上の隙間は全て封鎖する
- 金網や金属板など丈夫な材料を使用する
- アライグマが外出した後に封鎖する
忌避剤の効果的な使用方法
忌避剤は、アライグマが嫌がる臭いにより接近を防ぐ効果が期待できる対策です。
侵入経路が特定できている場合は、その出入り口付近に忌避剤を設置することで、侵入を抑制できる可能性があります。
ただし、忌避剤の効果は一時的であり、臭いに慣れると効果が薄れることが多いため、根本的な解決策にはなりません。
忌避剤は補助的な対策として位置づけ、侵入口の封鎖と組み合わせることでより高い効果が得られるでしょう。
忌避剤だけでなく、餌となる生ごみやペットフードを屋外に放置しないことも重要な予防策です。
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アライグマに関するよくある質問(FAQ)
アライグマに関しては、多くの方が疑問や不安を抱えています。
ここでは、特によく寄せられる質問について、正確な情報に基づいて回答していきます。
Q1:レッサーパンダは日本の野生に生息していますか?
いいえ、レッサーパンダは日本の野生環境には一切生息していません。
レッサーパンダは中国南西部やヒマラヤ山地の高山地帯に生息する動物で、日本の環境には適応していないのです。
日本国内でレッサーパンダに出会えるのは、動物園や動物公園などの飼育施設のみです。
「野生のレッサーパンダを見た」という報告は、アライグマやタヌキを誤認している可能性が極めて高いでしょう。
Q2:アライグマをペットとして飼うことはできますか?
いいえ、アライグマをペットとして新たに飼育することは法律で禁止されています。
アライグマは外来生物法により特定外来生物に指定されており、飼育、譲渡、運搬、輸入などが原則として禁止されているのです。
仮に飼育できたとしても、アライグマは成長すると非常に攻撃的になり、凶暴化する傾向があります。
ペットとしての適性は極めて低いといえるでしょう。
Q3:タヌキとアライグマは同じ仲間ですか?
いいえ、タヌキとアライグマは全く異なる科に属する別の動物です。
タヌキはイヌ科タヌキ属に分類され、犬に近い動物です。
一方、アライグマはアライグマ科アライグマ属に属し、分類学的には全く異なる系統になります。
また、タヌキは日本在来種、アライグマは北アメリカ原産の外来種という違いもあります。
Q4:アライグマの鳴き声はどんな音ですか?
アライグマは普段はあまり鳴かない動物ですが、特定の状況下では特徴的な鳴き声を発します。
最も代表的なのは、威嚇や争いの際に発する「ギューッギューッ」「シャーッ」といううなり声です。
母親と子どもの間では、「クックッ」「クルクル」といった柔らかい鳴き声でコミュニケーションを取ることもあります。
屋根裏にアライグマが侵入している場合、夜間にこれらの鳴き声とともに足音が聞こえることがあるでしょう。
Q5:アライグマの糞を見つけた場合の対処法は?
アライグマの糞を発見した場合は、絶対に素手で触れず、適切な防護措置を取ったうえで処理する必要があります。
アライグマの糞には寄生虫の卵が含まれている可能性が高く、直接触れると深刻な感染症のリスクがあります。
処理を行う際には、使い捨て手袋、マスクを着用し、糞はビニール袋に密閉して廃棄してください。
大量の糞が堆積している場合は、素人が処理するのは危険であり、専門業者に依頼することをお勧めします。
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まとめ
アライグマ、レッサーパンダ、タヌキは外見が似ていますが、しっぽの模様、顔の特徴、体の色、足跡などに注目すれば確実に識別できます。
アライグマは特定外来生物に指定されている害獣で、感染症のリスク、住宅への物理的被害、攻撃による怪我のリスクなど、多岐にわたる危険性を伴います。
被害が拡大する前に、早期の段階で専門家に相談し、安全で確実な解決を図ることをお勧めいたします。
アライグマは体重5~7kgと大型で力が強く、屋根裏に侵入すると建物への被害が深刻になります。断熱材の破壊、配線の損傷、天井板の破損など物理的被害に加え、溜め糞による悪臭と建材腐食も問題です。特に注意すべきはアライグマ回虫などの寄生虫リスクで、糞に含まれる虫卵が人体に入ると重篤な症状を引き起こす恐れがあります。「おうちのミカタ」では、外来生物法に基づく適切な駆除と、自治体との連携による捕獲許可取得、そして徹底した清掃消毒で、アライグマ被害を根本から解決します。
おうちのミカタのアライグマ駆除
自治体連携による捕獲
箱わな設置と回収
侵入口の強固な封鎖
糞尿の安全な除去
寄生虫対策の消毒
破損箇所の修繕工事
まずは調査にてご状況を確認させてください。